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どうか怖がらないで!お産を自分でコントロールしよう

Baby&Kids

どうか怖がらないで!お産を自分でコントロールしよう


【出産は最高のヨガ】vol.1 痛みをおそれるよりも、内観力を高めることが大切。


「赤ちゃんを産むってどんな感じですか?」という出産経験のある人へ問いかけをしたこと、みんな、一度はあるのではないでしょうか?
そして、二言目には、「痛い?」と聞くのではないでしょうか。

私も子どもの頃、女性たちの「お産は鼻からスイカをだすようなもの」とか「お腹を痛めて産んだ」話を耳にタコができるほど聞いて育った一人です。
ホラーのような、コントのような、それでもってとても恐ろしい話がたくさん。
それを聞いて育った女の子たちは、出産に不安を感じるのも無理はないですよね。

私が経験した出産を一言でいうならば「最高のヨガ」です。
それは至高の快楽とも言えるかもしれません。
それまでの人生で、呼吸や自分の体の内側のリズムをこれほどまでに感じたことはありませんでした。
まさに、ふだんは触れることのできない神の領域にふれるような経験です。

ヨガの練習においては、自分の身体の内側を感じる、イメージする経験を重ねて、実体のある、ふれることのできる身体と、脳の中にある体の地図と、この地球上の宇宙と調和する目に見えないエネルギーとを調和させていくことを練習します。
「ヨガ」っていうと、ものすごくスピリチュアルなイメージを持たれる方もいれば、体を動かすフィットネスとして認識されている方もいらっしゃるでしょう。
私は、そのいずれもが正解で、その両方がひとつになったときに、本当のヨガの練習が叶うものだと思います。

これまでたくさんの素晴らしい先生たちが、私にヨガの手ほどきをしてくれました。
それでも、娘を産んだ時ほど、「ヨガの本質」を教えられたことは、いまだかつてありませんでした。
初めてのお産でも、二度目のお産でも、それぞれに学び深い経験をさせてもらうことができました。

はじめてのお産は、26歳のとき、実家の近くの大きな病院の出産でした。
出産前日に、私の父が倒れて緊急入院をし、私は明け方に破水をして病院へ。
そこから、陣痛促進剤を使ったものの、なかなか赤ちゃんが生まれなくて、その晩は諦めて一旦休もうと、眠ることにしました。
目が覚めた時には、大きなうねりが身体中を巡っていました。

「生まれる!」そう直感し、ナースコールを押しました。
そこから30分、超安産で娘は生まれました。
担当医も救急診療にあたっていて間に合わず、私と助産士さん、娘のお父さんとで迎えることができました。病院で出産したにもかかわらず、医療的介入のないお産、赤ちゃんとの一体感を感じることのできた素晴らしいお産を経験することができました。
体全体が波になったように、大きくうねる。
そのうねりの中で、自然と、いま、いきみたいというタイミングがある。
それは、自分の本能のリズムなので、だれかにいきむように指示されたからするのではない。
もうすこしで赤ちゃんが生まれるときの陣痛って、本当に不思議なものだなと思う。
小さな力から大きくおもいっきりいきんでみたら、赤ちゃんの頭が産道を通過してでてくるのがわかった。
ゆるめてという指示に従って、全身の力を抜くと、頭が出たはずの赤ちゃんがにゅるっと戻ってしまった。
そのとき、あー、そういうことか、と思い出したのは、丹田呼吸だった。
そこからは、陣痛に合わせて、気持ち良くいきみ、全身をゆるめるのではなく、ほんの少しだけ、骨盤底を意識して落としておいて、次の陣痛を待った。
すると赤ちゃんの頭が戻らずに、次の波でまたでてくる…と繰り返していたら、3回くらいのいきみで赤ちゃんはにゅるっと生まれてきました。
分娩室に移動してからわずか30分くらいの出来事でした。

私にとってのお産とは、自然の生み出すうねりのなかで、自分の体と呼吸とを一体化させていくものだと感じました。
ヨガやダンスやサーフィンなど、自然を感じて一体となることを体験する運動や鍛錬に近いものだと思います。
体をめぐる大きなうねりのような波に、自分の呼吸をあわせて(丹田におとして)、いきむとき、赤ちゃんが自分の中心をつらぬくようにすすんでくる。
その「自分をつらぬく」という感覚を得ることが、ヨガやダンス、サーフィンだけではなく、すべてに通じるコツを体得することにもつながっているのだなと思いました。

そして、とってもセクシャルな経験でもあり、ヨガと、出産とセックスは非常に近いものだなと感じました。

自然のリズムと、赤ちゃんのリズムとお母さんのリズムが一体となるとき、スムーズに赤ちゃんが生まれてきます。
自然のリズムをコントロールすることはできないし、赤ちゃんのリズムをコントロールすることもできない。
出産は、すべての力が調和してすすむものなので、誰かの力に頼るものではないと思うけれど、出産の鍵を握るのは、やはりお母さんの呼吸と体の生み出すリズムです。
止まることなく寄せて返す波のようなリズムの呼吸と、骨盤底筋を解放し、ゆるめることと、必要に応じて締めること、これを自分でコントロールすることができると、お産はぐっと楽になると思います。

女性の能力は出産を通して磨かれる


出産とは、女性にとって、普段は到底経験できないようなことを学ぶ機会でもあります。
昔から日本では、産後の肥立ちが良いと舅も惚れるほど美しくなるといいますが、妊娠・出産を通して、女性がより女性らしく美しく、自分らしく輝くこともあります。
どうしてお産が女性を賢く、美しくするのか?というのは、やはり人の身体性(ボディセンス)を高めることができるからだと思います。
ヨガでは、チャクラといって、体のなかをめぐる気の流れの中枢・核となるポイントを、体得するための練習をします。
チャクラの意識が目覚めると、人は、より自分の能力を開花することができ、ボディセンスを高め、自分自身を知ることにもつながります。

はじめてのお産を経験し、出産は、至高体験になりうるということを、もっともっと多くの人に伝えていきたいと思うようになりました。
私の母も、私がお産を終えて、娘を胸に抱いている姿を見て、とてもうれしそうに微笑んでいました。

女性は、自分が生まれるとき、そして自分がお産をするとき、そして娘に恵まれれば娘がお産をするとき、人生に何度も「いのちをつなぐ喜び」に出会えるのだなと感じました。

次回は2回目のお産について書きたいと思います。
2回目のお産では、赤ちゃんが生まれる時間がわかる?という不思議な体験をしました。
お楽しみに。

高橋 由紀

株式会社ベビーヨガアソシエイト代表・Program director
http://bya.co.jp
1995年 身体の不調から自身の体質改善のためヨガをはじめ、病を克服。2児の母。日本におけるベビーヨガの第一人者として活躍。2008年より全国に1,000人のヨガ指導者を育成してきた。これまでヨガを指導した生徒の数は、のべ10,000人以上にのぼる。
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