Baby&Kids

Charaが初めて語る!大切なのは、子どもを無視しないこと。

デビュー25周年!Charaに聞く、子育てのこと、音楽のこと

1991年にデビューするや、それまでの日本の音楽界にはなかった独特のボイスや音楽、ガーリーな世界観が一気に話題になり、日本を代表する女性アーティストとなったCharaさん。映画『スワロウテイル』から生まれたバンド、YEN TOWN BANDは大ヒットし、自身の楽曲『やさしい気持ち』が収録されたアルバム『Junior Sweet』はミリオンセラーを記録。プライベートでは結婚、出産と、女性としてひととおり経験しながらも、音楽活動を続け、今年で25周年を迎えました。そんなCharaさんが『KiraraPost』に登場です!

子どもを産んでよかった!あと5歳若ければもう1人欲しかった!

――ママ友とか、小学校の行事とかはどうしていましたか?

ママ友だけじゃなく、普通の友達もそうだと思うんだけど、たくさん友達を作ったからってそれが正解ではないと思います。でも普通にママたちに会えば挨拶や話もしたし、顔見知りになればもっと近い付き合いをした。もちろん学校の集団登校の当番や、役員も回ってくればやりました。でもね、誰がどうとかじゃなく、得意な人がやればいいじゃんって思う。子どもたちが通っていた小学校は授業の前に朝、読み聞かせの時間があってそれを親がやるんだけど、私も行って読んでましたよ。

――Charaさんの読み聞かせって、なんかすごく贅沢ですね。

2人とも公立の小学校だったんだけど、やっぱりどうしてもほかの家の親とは違うじゃない、母親は金髪のミュージシャンで、父親は俳優で。だから、ほかの親と比較したりされたりで、子どもがなにか思うかなとか心配だったけど、私は料理も大好きだし、音楽をやっているからってなにかが欠けているわけでもない。だから親のせいでからかわれたり、いじめられるような存在になってしまわないように、がんばって仕事しようって思っていました。そういう責任感はありましたね。

――いじめの原因っていろいろあるとは思いますが、ひがみからくるものもありますもんね。両親が有名人ってだけで注目されるのであれば、親はそれ以上目立つわけにはいかないというか。

それがですね、ものすごい失敗談が1つあって。息子の時の謝恩会で、お母さんたちで歌を歌って子どもたちにプレゼントすることになったんです。私、ちょうどその時期に仕事が忙しくて、歌の練習会に1回も参加できないまま当日を迎えてしまったのね。それで初めて歌詞カードを渡されて、見たら全然知らない曲で。これがたとえば、いきものがかりの『ありがとう』だったらわかるし、歌詞だけじゃなくて楽譜がついていれば歌えたんだけど。でももう歌うしかないから、曲の雰囲気で歌ってる風にするしかないと思って。

――ってことは……。

口パクですよ(笑)。

――あははは(笑)。

金髪でただでさえ目立つし、みんなCharaを見てるし、それなのに口パクで(笑)。そしたらあとで息子から、ママの口パク、みんなにめっちゃバレてたよって指摘されてしまって。それだけは失敗だったな、っていまでも思います。

一生懸命あなたのことを思っているよ、って伝えてきました。

――いま娘さんは21歳で、息子さんは16歳ということですが、どういう親子関係ですか?スタッフの方曰く、家族みんな仲がいいということですが、どうしたらそんな親子関係が築けるのでしょうか。

そうなの、うちみんな昔から仲がいいの。離婚しちゃったけど、子どもたちにはパパに会いたければ勝手に連絡してねっていってある。お父さんにしか聞けないこともあるだろうし、私はお父さん役はできないから。まあそれで、家族をつないでいるのは、やっぱり音楽かなと思います。私はもちろん、彼も俳優のほかにパンクバンドもやってたから、子どもたちが生まれた時から家のあちこちに楽器があったんです。通路にアコースティックギターがあったり、リビングにドラムがあったり、ピアノがあったり。もちろん、高い楽器とか仕事に使うようなものは、地下の防音室に置いてたけど。そういうわけで子どもたちは、楽器を自由に触ったり演奏したりして育ってるの。

――とてもいい環境ですね。それはミュージシャンの家じゃないと実現しないかもしれませんね。

子どもってさ、思いっきりなにかを叩いたり、大きな音を出すのが好きじゃない? でもいまなんてとくにそうだけど、マンションとか住宅事情で、大きな音を出すなんてもってのほかで。だから息子の友達が遊びに来たりして、おもちゃのドラムでは足りなくなってくると、地下の防音室に連れて行って、本物のドラムを思いっきり叩かせてあげるわけ。大きい音出していいよ、大きい声出していいよって。それが子どものストレス発散になっていたと思うの。

――本当にそう思います。

子どもたちをミュージシャンにしようとかそういうことはいまも昔も思っていないけど、家族全員がいつも楽器に触れていて、音楽が好きだったから、毎日を音楽が演出してくれているのが自然だったんだよね。誰かがギターを弾き始めたら、そこに私がピアノで入っていって、また誰かがドラムを叩き始めて……って具合に、気がついたらセッションをしているのが普通の光景で。お父さんとセッションするの楽しいなとか、お母さんがピアノ弾いてくれてるから歌おうかな、とか。そのうち、昔から意味もわからずに聴いてたボブ・マーリーってこんなに詞がカッコよかったんだとか、そういう風に気づいたり理解していくのも楽しいんじゃない?

――セッションは今でもしているんですか? 反抗期はなかったのでしょうか。

これといって2人とも、反抗期はなかったですね。まあ怒ったりケンカしたりはたまにはあるけど、それって普通の口ゲンカのレベルだし。息子に関してはそれすらもなかったような気がします。息子は最近、海外に留学しちゃったんだけど、その前まではセッションとかしてましたよ。お姉ちゃんがまた面白くて、その時にかかっている曲を突然歌い出したら息子がハモって、私は違うトーンでハモってって感じで、よく3人で歌いました。

――音楽ってやっぱりいいですね!

うん。あとはね、親が子どもを無視しないってことかな。手のかけ方にも色々あると思うんだけど、私は子どもたちの自主性を育てたかったので、必要以上に手を出さなくても、一生懸命あなたのことを思っているよ、って伝えるようにしていた。たとえば、私ならこれが1時間でできちゃうけど、娘はできなくて、でも4時間かければできるかもしれないし、2日間かければできるかもしれない。私はこのサイズのキャンバスで十分だけど、息子はもっともっと大きなキャンバスの方が能力を発揮できるかもしれないとか。そのぐらいのことは親が見抜けて、チャンスをあげたり、アドバイスできたらいいなっていつでも思っているんです。夏休みの宿題を親がやっちゃうのではなく、なかなか本人が思いつかなかったり手をつけられなかったとしたら、興味持ちそうなものをチラつかせてみるとかね。サポートは親の役割だと思っていますから。

――なるほど、わかりやすいです。最近のママたちは共働きも多くて、子育てになかなか時間を割けないことで悩んでいる人もいるのですが、そんながんばっているママたちに子育てのアドバイスをください!

旦那さんがいれば、もちろん2人で協力して育てるのがベストですよね。もしくは私のように両方のおばあちゃん、おじいちゃんにまでどんどん頼っちゃうとかね。私も神経質だし真面目だから、どこで手を抜くかがテーマだったけど、真面目にやり続けていると疲れちゃうから、手抜きポイントを作るのは大事だと思う。

あとね、体の調子が悪い時とか、イライラしている時とか、子どもに当たりたくなるのもわかるんだけど、そうじゃなくて、今日は排卵期だからしょうがないとか全部ホルモンのせいにしちゃえばいいんだよ。それで男の子がいれば、ちゃんと説明する。「ママね今日は具合が悪いからそれできないの、ごめんね」って。そうすると男の子は女の子に優しくしなきゃいけないんだ、って覚えるから。あとは、お風呂の時間を少し長くとってみるとか、なにか言葉とか文章とかを思いついたまま書き落としてみるとか、美容にちょっと手をかけてみるとかね。ちょっとしたことだけど、それだけで全然違ってくるんです。

――子どもを産んでよかったと思いますか?

もちろん!すごくよかったと思っているし、本当はあと5歳若ければもう1人欲しかったけど。もう少ししたら私も孫ができてもおかしくないぐらいの年齢に娘もなっているからね。なんかおばあちゃんって楽しいらしいし、また新しい楽しみができました。Charaおばあちゃんの得意な音楽を教えてあげたいな、って。

『Naked & Sweet』
デビュー25周年の、初のオールタイムベストで、デビューから現在に至るまで、レーベルの枠を超えて厳選された代表曲45曲を3枚組にして収録。

最新情報はこちらでチェック!
「chara 25th Anniversary」オフィシャルサイト

若山あや

フリーライター。出版社や編集プロダクションを経て、2002年よりフリーランスのライターとなる。雑誌や書籍にて俳優、タレント、アーティスト、文化人や専門家などのインタビューを中心に執筆。これまでにインタビューした人数は約800人。
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