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フランスはこども用便座もトイトレもシンプル!

Lifestyle

「あなたはもう赤ちゃんではない」自立主義のフランスらしいトイトレ!

毎月各国1回更新、世界各地のママライターによる連載【世界のmamagirlから】。
フランスに住むマーレン りさが今月のテーマ「おむつ・トイレ事情について」をお話しします。

Q1.フランスのおむつ事情は?

A1.フランスではおむつに限らず紙製品がとても高価。
フランスではオムツは贅沢品。かといって効率重視のフランス人には布オムツはあまり浸透していないようです。

オムツ写真少しでも安く買いたいからオムツは大量購入します

紙オムツの品ぞろえは肌触りや品質にこだわる高級志向、毎日使うものだから価格にこだわる低価格志向、環境や赤ちゃんの肌のことを考えてオーガニックなものを使いたいという自然派志向に大きく分かれているように思います。

Q2.おむつの品質は?値段は?

A2.フランスの高価なおむつ、価格にして一枚あたりざくっと約0.3ユーロです。
その品質は、、、残念ながらフランスのメーカーで日本製ほど手触りが良いと思うようなおむつに出会ったことがありません。
日本のメーカーに比べると紙っぽさが強く、私の場合乾燥する季節にはおむつで手荒れも起こしてしまいます。
(2018年10月現在のレート:1ユーロ=約128円)

オーガニックスーパーBiofraisオーガニックオムツはなかなか手が出ない高級品

オーガニックのおむつは一枚あたり約0.4ユーロを超えます。高額な割に肌触りはあまり良くはないのが実情です。

※値段はパッケージに入っている枚数や店舗によっても異なります。

Q3.テープ派?パンツ派?

A3.フランスでのオムツ、断然テープ派が大多数を占めます。

パンパーステープ型パンパースのテープ型:左から一枚あたり約0.35ユーロ、約0.29ユーロ

パンパースのパンツ型パンパースのパンツ型:一枚あたり約0.4ユーロ

テープ型オムツの人気は低価格が理由の一つでもありますが、”効率を重視する”フランス人。靴、スリッパ、ズボンやタイツなど履いているものを全部脱がさなくても着脱できる点でテープ型のポイントが高いようです。
フランスでは託児所や保育所がオムツを支給してくれますが、ここでもテープ型が使用されていることが多いです。
家では娘にパンツ型を履かせている我が家も、シッターさんに預けるためにテープ型を用意して持参します。
ちなみに、フランスでは使用済みオムツを自宅に持ち帰るというようなことは一切ありません。

Q4.使い捨ておむつ、人気のブランドは?

A4.ほぼパンパースの独り勝ち!
パンパースのラインナップは一枚あたり約0.4ユーロと高額なパンツ型に加え、テープ型だけでも同じサイズ展開で種類が4つと選択肢も充実しています。
テープ型の価格は一枚あたり約0.3ユーロから約0.6ユーロまで。好みと予算で決められるのがポイントです。肌触り、ギャザーの質はやはり価格が上がるほど良くなります。
ちなみにサイズ展開は新生児のサイズ「1」から15Kgからのサイズ「6」まであります。
各パッケージの中に2種類の絵柄が入っており、好みがはっきりしてくる2歳くらいの子どもたちは好きな方の絵柄しか使いたくないと主張することも!?
手触りも他のメーカーに比べると日々進化しており、日本の柔らかおむつに慣れてしまっていた私でも最近のフランスのパンパースへの満足度はとても高くなりました。

パンパースパンパースが9割を占めるスーパーのオムツ売り場

もちろんフランスのメーカーも負けてはおらず、各スーパーマーケットは自社ブランドのおむつを展開しており、これらは一枚あたり約0.2ユーロと低価格なのが魅力的です。
おむつが大量に必要な託児所や保育所で見かけるのはこういったスーパーマーケットブランドのものです。質は個人的な感想ですが、パンパースの低価格ラインと同等くらいでしょうか。

Q5. おむつまわりグッズは?

A5.おしりふき、ごみ箱、お尻かぶれ用クリームを紹介します!

おしりふき


フランスのおしりふき、主流はコットンを使う方法です。水を含ませるか、専用クリームをたっぷりつけて拭き取ります。
産院ではこのコットンとクリームを使った方法でおむつ替えを教えてもらいます。
コットンでなく、洗って何度も使える小さいタオルを使用する家庭や託児所もあります。
ウェットティッシュタイプのおしりふきもありますが、やはり高額で約60枚入りの値段は一パックあたり約2ユーロ。オーガニックとなると一パックあたり4ユーロを超えます。

おしりふきパンパースのおしりふきとフランスのスーパーCasinoオリジナルのおしりふき

おしりふきおしりふきの定番、コットンとクリーム

オーガニックコットンが使用されたものはたくさんありますが、赤ちゃんの敏感なお肌の為にとうたっているものでも化学成分が少なからず入っており、できれば使いたくないと考える人が多いようです。数年前にはほとんどのおしりふきに香料が入っていました。
薬局では少し前から目にしていましたが、パンパースから最近発売された99%水成分でできたおしりふき、日本ではずっと前から当たり前でしたがフランスでは今やっとスーパーに出回り始めた画期的な存在です。
価格は一つあたり約3ユーロを超えます。一般に普及するにはもう少し時間が掛かるかもしれませんね。
ちなみにコットンならオーガニックでも80枚入り3ユーロ程度。クリームも500ml入りが10ユーロほどしますが、これは半年くらい持つのでこちらの方がずっと経済的です。

ごみ箱


オムツ用のゴミ箱、こちらもあまり普及しておらず、あっても各店舗二種類ほど。家庭では普通のゴミ箱に入れているのが一般的です。
ちなみに大きい方をしても日本のようにトイレに流したりはせず、オムツに入れたまま捨てます。

オムツ専用ゴミ箱店舗で最もよく見かけるオムツ専用ゴミ箱、約35ユーロ。

フランスでもごみ収集のトラックは決まった日に来ますが、ゴミを出す日は決まっておらず、好きなタイミングでアパート共用のゴミ箱に捨てることができます。外出先でも通りにゴミ箱がたくさんあるので、みんなゴミ袋に入れて捨てて帰ります。オムツもその他のごみもすぐ捨てられるので、日本よりも気軽なのでしょうか?

お尻かぶれ用クリーム


ほぼ全家庭にあるこのクリーム、塗るとあっという間に赤ちゃんの赤くなったお尻が綺麗になります。大きくなってもお肌のトラブルに使える頼もしい存在。薬局で買えます。

おしりかぶれ用のクリームお尻かぶれに即効性アリのクリーム

Q6.おむつのトレンド

A6.最近のトレンドは肌触りやクオリティへのこだわりでしょうか?

パンパースパンパースのオムツで最も単価が高いシリーズ「Harmonie」

肌触りを追求した高級ラインのおむつは一枚あたり約0.6ユーロと、低価格ラインの一枚あたり0.2ユーロに比べるとかなり高額です。にもかかわらず頻繁に品切れという状況で、その人気の高さも伺えます。

Q7.町や公共機関でおむつ替えするときはどうしてる?パパは?

A7.パパが主夫をしている家庭も珍しくないフランス、よく見るのは女性用トイレと男性用トイレの間に設置された赤ちゃんと子ども専用のトイレです。
パパでもママでも安心しておむつ替えができ、まだお手伝いが必要な幼児用のトイレもあるので便利です。

壁掛けオムツ替えベッド古い建物を利用した児童館や教室で見かけるオムツ替えベッド

そしてもちろんベビー/キッズフレンドリーでない場所もたくさんあるフランス。古い建物が多いフランスではスペースが限られているので壁に折りたたんで収納できるオムツ替えベッドも見かけます。オムツ交換のスペースがないレストランや駅などではトイレの蓋の上に立たせたり抱っこしたままオムツ替えに苦戦する場面も。

Q8. フランスのトイレトレーニングは何歳から始める?何歳で終わる?

A8.フランスのトイレトレーニングは、子どもが幼稚園に入園する3歳になる年度の9月が終了のターゲット。これを目指して2歳を過ぎて暖かくなってきた春頃に開始する人が多いです。

幼稚園のトイレ

これは、フランスでの幼稚園入園におむつが外れていることが条件にあるからです。おむつが外れなくて入園を延期されたケースもあるので入園前の夏にはみんな必死で頑張ります。
1月生まれの子は余裕があるし、12月生まれの子は3歳になる前におむつが外れる必要があるので子どもによって有利、不利があるなという印象はあります。
※フランスでは幼稚園や学校は9月に始まり、基本的に各学年全員同じ年度に生まれた子が同級生となります。(例えば今年の幼稚園年少さんは特別なケースがない限り全員2013年生まれとなります。)

Q9.トイトレの方法は?

A9. フランスでのトイレトレーニング、ご褒美シールやトイレを魅力的に装飾するようなことはせず、日常生活の一環として自然な流れで出来るように始めるのがフランス流。
もちろん成功したら大いに褒めるのは他の国と同じです。褒め方は「わー、あなたは立派なお姉ちゃん/お兄ちゃんね」と自尊心を高めます。フランスの子どもたちは「あなたは小さいから○○をする権利がない」とよく言い聞かされます。それもあってか、こういった褒められ方が心に刺さるようです。

さてそのシンプルな方法とは、大人がその子のおしっこのタイミングを図ることができるようになった時パンツに切り替えます。そして子どもの様子を見ながら、行きたそうな仕草を見せたり寝起きや外出する前などに「トイレに行こうか」と促します。共働きでなかなかじっくりトイレトレーニングに付き合えない家庭の強い味方はシッターさんや保育園。ここでは積極的にトイレトレーニングを手伝ってくれます。
保育園では子供用のトイレの部屋が遊ぶスペースの真ん中にあり、友達が行くのを見て刺激を受けたり、行きたくなったらすぐ行けるようになっていたりします。

おまるを使う人は衛生面を考えてか、あまり見かけなくなりましたが、夜トイレを我慢しておもらしをしないためにベッドの横におまるを用意してくれたフランス人の義母のアイデアにビックリしたことがあります。
とはいえ、一般的には外出や夜は3歳を過ぎてもオムツをはかせている家庭はよくあります。洗濯や掃除の手間を考えると大人の都合のような気もしますが、この辺りはとても寛容なフランス人です。
幼稚園に入り、日中は平気なのにどうしても夜中にお漏らしが続くようなら、小児科で自律神経を整える薬を処方してくれるという話も聞いたことがあります。

Q10.トイトレグッズは?

A10.トレーニングパンツ、おまるを使います
フランスにもトレーニングパンツやオマルはありますが、あまり使用しているのを耳にしたことがありません。

トイレトレーニング用のオムツトイレトレーニング用のオムツ。男の子、女の子、日中用、夜用があります。

トイレトレーニングを特別な期間ではなく、おむつを外すと決めたら、好きなキャラクターや可愛いパンツをはかせて”あなたはもう赤ちゃんじゃない”と意識させるのがフランスっぽいなと思います。

Q11.自分の経験を振り返って

A11. 私がフランスに来たのは約5年前、その頃は抱っこ紐で子どもと外出すると「何が入っているの?」と覗かれることが何度もあるほどで、赤ちゃんはベビーカーに入れて外出するものというのが当たり前でした。
トイレ事情もこれが背景にあるため、抱っこ紐生活の私が直面した問題はおむつ替えスペースのない場所でどうするかということでした。ベビーカーで移動するママたちは場所がなければベビーカーでどこででもおむつ替えをしていましたが、私にはその場所すらありません!車で外出することが多かったのが幸い、大急ぎで駐車場に戻って車でおむつ替え、が定番でした。ちなみにおむつ替えではありませんが、大人のトイレに赤ちゃんを座らせておける専用の椅子がないことも私には不便で仕方ありませんでした。
おむつ自体の選択肢の少なさ、クオリティの低さは最近でこそ改善されましたが、当時はあまり良い思い出がありません。長男と長女が1歳半違いなので二人のおむつを一日中替えていたような時期もありましたが、その頃にはおむつの肌触りなど気にすることもなくなりました。
コットンにクリームを付けてお尻を綺麗にする方法も最初は乾いたコットンにクリームをつけて拭き取る使用感がものすごい違和感でしたが、今ではそちらの方がしっかりふけて子どもの肌にも優しいと感じるので断然コットン派に変わりました。
そんな感じで諦め半分、そしてフランス流の良さも受け入れながらも日本製品のクオリティの高さ、企業努力の素晴らしさには感心するばかりです。
ちなみに日本に帰省して知ってしまった日本製おむつの使用感が忘れられないのは私より娘です。

マーレン りさ

レコード会社で勤務、第一子となる長男出産を機に退職し、夫と夫の故郷であるフランスに移住。その後2人の女児をフランスで出産した3児の母。現在はスイスとの国境近くの街・アヌシ―近郊で2カ国の良いところ、そうでないところを楽しみながらサバイブしています。
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