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芸人とママの顔を持つ大貫ミキエさん「母ハハハ!」刊行インタビュー!

3月2日に初となるコミックエッセイ『母ハハハ!』(PARCO出版)を出版した、お笑い芸人コンビ「夫婦のじかん」大貫さんこと、大貫ミキエさん。
現在、1歳の男の子ママである大貫さんに、妊娠・出産から育児について、また相方であり夫の山西章博さんとの夫婦のありかたについてmamagirl WEBだけに語ってもらいました。





■mamagirlWEBスペシャルインタビュー!大貫ミキエさん

――『母ハハハ!』の出版おめでとうございます。装丁も大貫さんらしい世界観でかわいいですね。まずはみどころからお聞かせください。

大貫さん(以下、大貫) ありがとうございます。見どころとしては、妊娠・出産・育児の経験が大々的に出てると思うのですが、それもしかり、それ以外にも、芸人仲間の話しもあるので、これからママになる女性、男性でちょっとお笑い好きな方、結婚したばかりの方とか、けっこう幅広い方に見てもらえる本だと思っています。ママという区切りを設けずに、いろんな方に見ていただけたら嬉しいです。

――タイトルのインパクトが強くて、ご自分で考えられたのですか?

大貫 自分で考えました。でも、タイトル決めるのがすごく苦手なんで……。いちばん最初の打ち合わせの帰り道に、なんとなく、その明るい感じにしたいなって思って、「母ハハハ!」っていうのが、ぱんと思い浮かびました。でも、もっといいのがあるかもって旦那にも、聞いたら、「はじめての出産」は?っていうタイトルを出してきたんで、ああ、こんなセンスがないやつよりは、こっちのほうがいいやってなって(笑)。ちょっと自信が持てました。

ーーインスタでイラストを投稿前から描かれていたんですか?

大貫 元々、芸人になろうか漫画家になろうかと迷うほど、漫画が好きだったので。で、芸人になってからも、ちょこちょこ絵の仕事はありつつ。途中からは、副業でイラストレーターとして二足のわらじ状態でした。

ーーごく自然な流れで、イラストの仕事が入ってきたのですね

大貫 駆け出しの頃は、よしもとの社員さんにこき使われるイラストレーターみたいなかんじだったんですけど(笑)。ハリセンボンさんの単独ライブのときに、はじめてがっつり漫画を描く仕事をいただいて。矢沢あい先生の漫画「NANA」になぞらえて、ハリセンボンさんを「NANA」風に描く仕事。すごくお世話になってる先輩なので、やります!と即答。それで自信がついて、芸人やりながらも漫画家っていけるかも!って思って、副業で漫画家とかイラストレーターやっていいですか?ってマネージャーに伝えました。そこから、「副業で稼いでる芸人」として取り上げていただく機会も増えて、絵を描きはじめてから全てが好転しはじめました。

――出版にあたって、夫の山西さんとはどんなことをお話されましたか?

大貫 はじめはコンビの自己紹介のために描いていたけれど、初期から旦那は、書籍化とかになればいいねーとか、本にしたら?みたいなことはずっと言ってたので喜んでくれてます。

ーーそれが現実のものとなって1冊の本に。ご覧になった山西さんはどんな感想を?

大貫 旦那のこと書くときに、あんまり喋らないキャラ、「……」とか、無表情みたいなのがけっこう多いんですけど、「俺ってこんなかんじだっけ?」とそこには不満があるみたい。私目線の話なので、あんま旦那の喋りいらないとぜんぶ削ってるんで。ちょっとそのキャラ設定に、ちょっと意義は申し立ててます(笑)。

■妻が家計を支え、夫は得意な料理で家庭を支えるのが「夫婦のじかん」流

――現在「mamagirlWEB」でも連載していますが、タイトルが「主夫の育て方」で、これからの夫婦の新しい選択肢のひとつになるんじゃないかなと思っています。そこで、家庭とのバランスの取り方、旦那さんとの家事の分担、など夫婦間で決めたことはありますか?

大貫 最初のうちは話し合いをしたんですけど、途中からもう、そんな話し合いとかのルールじゃ追いつかなくなってきて。その場で臨機応変に対応する感じに落ち着きました。結局、ルールを決めちゃうと、それをやってなかったときに、イラっとするポイントになる。

――確かにそうですね。

大貫 だから、家事は、いままで全部旦那の分担だったんですけど、それだけじゃ追いつかないから、「この隙に食べさせといて!」って、その間に食べさせてないほうが用事を済ませる。ごはん作るのは絶対旦那なんですが(笑)。そうやって臨機応変に対応しています。なによりも、息子を最優先とだけ決めて、あとは何も決めない。それが逆にいいのかも。

――先日の連載にもありましたが、そういうライフスタイルを珍しがるというか、慣れてない方って少なくないと思います。それについて、どう捉えて、どう理解しているのでしょうか。

大貫 たとえばうちの旦那を、ヒモ扱いみたいな…先輩芸人の椿鬼奴さんのご夫婦もすごく仲良くさせていただいてるんですけど、鬼奴さんのお家と似ていて。家事を旦那さんがやって、奥さんの給料で暮らすスタイルって他人からしたら、ヒモ扱いに映ってる(笑)。でも、そういうことを言ってくる人って、実は自分も嫁に稼いでほしいという思いが多少なりともあるんですよ。でも、専業主婦になりたい女の人もいる。そうなると働けって言えない。だからその「働け」を、うちの旦那に持ってきちゃうんじゃないかな。

――八つ当たりのような感じ……。

大貫 そのへんの事情も理解しているので、本気でそう思って言ってない、ストレスがあるから言ってると解釈しています。その場はうちの旦那こんな料理が作れるようになったんですよーとかで濁しています。

ーー現在の、妻が仕事して夫が家事を主に担当するというスタイルで、よかったなーと思うことはどんなことですか?

大貫 お互いが弱点を補ってるっていう状態なので、私も料理ができないですし、旦那も芸人ってやっぱ稼げないんで。若手の漫才師がいちばん収入低いっていうのは、分かってるんで。お互いができないことをお互いがしてる。だからリスペクトがすごい。私が料理できなくて旦那ができたから、より美味しく食べるというか。できないからこその、できることへの尊敬がすごくあります。

ーーお互いをリスペクトしあう。これも出会ったときから?

大貫 いや、そんなことないです。途中から、私は料理ができないことが発覚したんで。私はずっと料理はできる方だと思っていたけれど、旦那の料理を食べて一変。それまでは、レトルトカレーを温めるとか、ごはんを炊いてキムチとかをのせるとかでしたから。10年ぐらい付き合ってたのですが、あれ?自分の料理って変じゃない?って気が付くまでにけっこう時間かかりました。

ーーお子様が誕生してから、ご夫婦に変化はありましたか?

大貫 やっぱ時間を大事に使うようになりましたね。二人だけで暮らしてたときは、無駄な時間あったと思うんです。いまは、子育てでずっとバタバタしてるので、子育て以外の時間を、有効的に使うようになりました。寝かしつけたあとに、二人でお茶を飲むとか。そういう二人の時間を大事にするようになりました。

ーー二人の時間…まさにコンビ名の、夫婦のじかん

大貫 あ、ほんとですね。夫婦の時間を大事に(笑)。

■鼻歌が増えた、明るくなった、パパになった山西さんの変化は?

ーーママって妊娠から出産を経て体や気持ちに変化が生じやすい思うのですが、お子さんが誕生してから山西さんにどんな変化はありましたか?

大貫 やっぱり、明るくなったことですね。そこまで暗くはないんですけど、鼻歌なんか歌うタイプではなかったんです。でも、息子は歌を歌うとすごく喜ぶので。いまでは1日中歌を歌ってるみたいな状態(笑)。すごく笑顔が増えたなーって思います。

ーー妊娠が発覚したとき、山西さんはどんな様子でしたか?

大貫 自分のこどもができるというので、すごく楽しみというか、元から優しい旦那ではあったんですけど、より優しくなりました。安定期に入るまでって、まわりに言えないので、例えば誰かが煙草を吸い出したら、その人と喋りながら、外へ連れてってくれたり、荷物をぜんぶ持ってくれたり。劇場や仕事場の現場に入る直前だけ、ぱって渡してくれました。そんなさりげない優しさがたくさんありました。

ーー優しい!しかも紳士的ですね。

大貫 はい(笑)。ブスなんですけど優しいです。芸人でも、ツッコミを担当してるっていうのもありますし、ライブでもMCをやることが多いタイプなので。たぶん全体見て、いろいろやるのが得意な人なのかな。

ーー紳士的なエピソードには、キュンときます。

大貫 だから後輩にも、どういう人と結婚するべきですかって相談されたときに、中身と即答。旦那はすごく社交的というタイプではないけど、ちゃんと根が優しい。

ーー見極めのコツってありしますか?

大貫 見た目に騙されないとか、言葉の端々じゃないですかねー。芸人だとわかりやすいんですけど、女芸人のことを舞台上でブスとか、そういう扱いをするのはいいんです。でも楽屋だけブスって言う人いるんですよ(笑)。

――ええ!?

大貫 そういう人に限って、舞台では一切そういうこと言わない(笑)。楽屋では別にオフなんで、女の子扱いしてもいいじゃないですか。仕事のときはちゃんと仕事としてやる。だけど終わったあとは、別に優しくしたって減るもんじゃないし。なんでこんなときだけブスブス言うんだって。ただ、その人も、女芸人の接し方がわかんなかったのかも。だったら舞台でも言ってくれよ、と思います(笑)。

ーーお話を聞いていると、起きたことに対してもう一歩踏み込んで、解釈している印象があります。芸人さんらしい発想の転換。明日から真似できそうです。

大貫 SNSとかもそうですけど、文句言う人って、絶対ストレスたまってる人じゃないですか。そこに対して正論言っても、ただ向こうはストレスを解消したいだけ。根本的に絶対交わらないじゃないですか。だから「ああこの人は大変なんだなー」と思って。その人もその人で、いろいろあるからねっていう。自分もそういうことがあるし。

ーー夫婦ゲンカすることはあるのでしょうか。

大貫 うちの旦那がほんとに怒らない人なんで、私が一方的に文句を言うっていう感じです。でもだいたい私がお腹すいてるときに、機嫌が悪いっていうふうには、わかってるんで(笑)。結局、食べちゃえば仲直りしてるんですけど(笑)。まあでも10年ぐらいの付き合いなので。旦那は旦那で、別に怒らないけど、黙ってると怒られるのもわかってるから(笑)食べなーみたいな。

話し合いをしないとダメとか、話し合いが大事だーみたいな記事を読みますが、でもややこしくなる話し合いはしなくていいと思うんです。子育てのことだったら、息子が第一優先で、それは二人とも、絶対同じ、っていうところがあれば。そんなに話し合うこともない。たまたま機嫌が悪くてこう言ったけど、まあ、根本はいっしょだよねってかんじなんで。そんなにもめないのかなって思いますね。

ーー仮に山西さんに行動を変えてもらいたいときは?

大貫 コントみたいに言うときもあります。たとえば、「えー?」「こんなに汚い流し台、見たことあります?」「信じられないんだけど?」って大女優のテンションで(笑)。まあ向こうも、嫌でしょうけど(笑)。

ーー面白がりながら、というかんじですね。

大貫 そうですね。楽しみながら。あ、一つだけ旦那に対して「このひとは、いままでお付き合いした人とぜんぜん違う!」って思ったのは、だいたい、男の人って、まあなんだかんだやっぱり、女性の見た目を気にするじゃないですか。たまには化粧しなよーとか。旦那だけは、一回もそういうこと言わなくて、むしろがっつり化粧して、家とかにいると、「え? 化粧落とさないの?」「はやく落としてきなよー」みたいな。絶対お肌によくないよ、って。

ーーへえー!

大貫 え? すっぴんでもいいの? みたいな。「え、だって、ぜんぜん変わんないじゃん」って。実はすごく変わるんですけども(笑)。でもそれって、自分が綺麗な姿を見たいとかじゃなく、その人のためを思って言ってる。あ、この人は別に自分のこと優先しないんだーと思って、こういう人だったら結婚しても、やっていけそうだなーって思いました。

■なにごとも臨機応変に「母ハハハ!」の精神

ーーmamagirlの読者について、育児も仕事もおしゃれも楽しもうみたいな、子育てだけに追われない、自分を大事に、家族も大事にっていう、堅実な読者さんが多いんですけれども、mamagirlにどんな印象を持たれましたか?

大貫 やっぱおしゃれ!おしゃれだけど、動きやすそう。スニーカーに合わせたりとか、パーカーだったりとか、ラフすぎないっていうか。すごくおしゃれなイメージがありますよね。すごく充実してそうなイメージ。細かく見ると、実はすごい着やすい服とかを着てたりするじゃないですか。着心地がいいやつとか。私もこういう、忙しいんだけど、無理しないかたちでおしゃれできたら、やっぱいいなーと思いますよね。

ーー育児で心がけてることは?

大貫 なるべく明るく過ごしたい。1年弱子育てしてきて、あんまりきっちりしすぎないっていうのも大事かなーって。初めての子どもだったので、きっちりきっちりやってたんですけど、あんまり神経質になりすぎると、どこまでもそうなってしまうので、キリがない。だから、いいかんじでおおらかに。たとえば気持ちよさそうに寝ちゃってたら、最悪お風呂も起きたらでいいか、とか。臨機応変に。息子がしたいようにする。まだ1歳なのできっちりしすぎない、のびのびを心がけてます。

ーー先ほど伺ったご夫婦の関係も、臨機応変でしたね。

大貫 きっちり決めちゃうと追いつかない。決めることを守るっていうのが、もう一個タスクになっちゃうじゃないですか。それが増えると、一気にうわーっ!て爆発する。その場で分担していく方が私たちには合ってるのかな。

ーー書籍のタイトル通りといいますか、明るく、楽しくという雰囲気がリンクしていますね。

大貫 「育児は大変」ってみんな言いますけど、結局、明るくやってたら、乗り越えられる。暗く考えると、どこまででもたぶん深刻に悩んじゃうと思うんです。息子優先で、息子が楽しそうだったらいいと決めました。

ーー最後に、子育て中のママ、パパに向けてメッセージをお願いします。

大貫 やっぱ子育てって、すごく大変なことも多いと思うんですけど、ま、とにかく明るく、考えて、明るく考えるには、寝ることと鉄分!寝て鉄分摂取したら「明るいんだ!」「よし!」と思っておまじないのように乗り越えてます。あとは、人に頼りまくるのも大事。自分だけで抱えずに、夫と一緒に奮闘しています。

【プロフィール】
大貫ミキエ よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
お笑い芸人コンビ「夫婦のじかん」の大貫さんとしての活動の傍ら、インスタグラムで公開しているイラストが同世代のママたちを中心に話題。mamagirlWEBの連載「主夫の育て方」(隔週月曜更新)も人気を集めている。


mamagirlWEB連載「主夫の育て方」:https://mamagirl.jp/author/ohnuki
大貫ミキエさんインスタグラム:https://www.instagram.com/ohnuki_fufutime/

【『母ハハハ!』出版記念 夫婦のじかん・大貫さんがサイン&似顔絵を描く会】

会場:ヨシモト∞ドーム ステージⅡ
日時:3月22日(金) 11:30~
出演:夫婦のじかん(大貫さん、山西章博)
入場無料

大貫さん初のコミックエッセイ『母ハハハ!』発売を記念して、サイン&似顔絵を描く会を開催!当日、会場にて『母ハハハ!』をご購入いただいた方(先着30名様)に、大貫さんがサインと合わせて、ご自身もしくはお子様の似顔絵を書籍にお入れします。
また、『母ハハハ!』をすでにご購入済みの方も、会場に本をお持ちいただければ、サインをお入れします(※似顔絵はなし)。
会場内外に、ベビーカー置き場を設ける予定です。また、会場内にはお子様がくつろげるフロアマットスペースも設ける予定です。小さなお子様連れの方も、ぜひご参加ください!

【開催要領】
●開催当日、会場ロビーにて『母ハハハ!』(1296円)をお買い求めの方に、先着順に参加券をお渡しします。
●書籍販売・参加券配布は11:15より行います。
●参加券は先着30名様に配布いたします。無くなり次第終了とさせていただきます。
●サイン&似顔絵は、『母ハハハ!』書籍の表紙裏の余白部分にお入れします。それ以外の書籍、色紙等にはお入れしません。
●似顔絵は参加券1枚につき1名様のみとさせていただきます。
●事前に『母ハハハ!』をご購入され、会場にお持ちいただいた方には、ロビーにてサイン入れのみの参加券をお渡しします。似顔絵はお入れしませんので、あらかじめご了承ください。



撮影/齊藤僚子  取材・文/企画・編集 mamagirlWEB編集部


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