News

ケチると逆に高額に⁉家電のプロに聞いた光熱費を削る賢いママの節電術

毎月必ずかかるランニングコストの中でも、工夫次第でカットできる余地があるのが光熱費。「やれることはもうやっている」という人にこそ見て欲しい、電力カットのノウハウを『節電マニュアル』として4週に渡ってお届け! 第1回目は大型家電の買い替えについてプロの目でチェック!総合家電エンジニアの本多さんに家電の買い替えどきとお金のかけどころについてお話を伺いました。また、空気清浄機のマメ知識もお届けします。

■お話を聞かせてもらった総合家電エンジニア本多さんのプロフィール

総合家電エンジニア 本多宏行さん

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社『テックマークジャパン』へ入社。各種対象製品の機能に加え、故障原因や修理についての幅広い知識が求められる延長保証サービスに伴う修理精査を担当。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を保持し、チームを牽引。

■生活家電の買い替えどき、目安ってあるの?

日常生活で使う生活家電。壊れたタイミング以外に買い替えるベストなタイミングってあるのでしょうか‥?

「冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの生活家電であれば、修理をするために必要な補修用性能部品の保有期間を超過している場合、買い替え時を迎えていると判断しても間違いではないかと思います。おおよその保有期間はエアコンなら9年から10年。冷蔵庫9年。洗濯機なら6年から7年です。だいたいそのぐらいの期間を過ぎていたら買い替えを検討してもいい頃合いを迎えていると判断してもいいでしょう。」

テレビ、DVD、ブールレイレコーダーなどのAV情報家電となると買い替えどきはちょっとマニアックになってくる面も。

「AV 情報家電に関しては、映像や音声などの規格に新しい技術が適用されるタイミングではないかと思います。4K、8Kなどの映像の規格、DVD、ブルーレイなどソフトの規格が変わることで、その規格に自分の持っているAV情報家電が対応できないため、新規格が適合するテレビとレコーダーに買い替えるという選択もありますよね。新たな規格が発表されたときに、『これ使ってみたいな』と思うときが買い替え時。生活家電とはまた違った感覚で買い替えることもライフスタイル的には選択肢に入れていいのではないでしょうか。」

★家電の買い替えどきは‥
・エアコンなら9から10年〜
・冷蔵庫なら9年〜
・洗濯機なら6から7年〜
・AV情報家電は新規格が発表されたタイミングかつ自分が欲しいと思ったときに

■生活家電は何年スパンくらいで機能に大きな差がでるの?

今のままで十分に使えてはいる。とはいえ機能が充実していたり、もっと節電できたりするかもしれないと考えると新製品は気になります!電気屋さんに行くたび新商品が出ているイメージがあるけれど‥?

「どのくらいの期間で性能に大きな差が出るかに着目すると難しい話になりますが、どのメーカーも1年に1回のペースで新しい商品が発売されていますのでそこをおおよその目安にしてもいいと思います。新商品であれば省エネ性能が向上していたり、新たな機能が装備されているので、そのタイミングで購入できる最新機種を選ぶのは機能的にも省エネ的にも賢い選択ではないでしょうか」

★機能に大きな差がつくタイミングは‥
・年に1回は機能が向上した製品が発売される
・その際、省エネ効率もアップしている
・最新機種のほうが電気代は節約になる

■大型家電を買うときのお金のかけどころは?

購入後の満足度や使い勝手を考えたときに、しっかりお金をかけるべき家電と、そこまで満足度に差が出ない家電はあるのでしょうか?お金のかけどころと削りどころが知りたい!

「満足度という話になるとなかなか難しいところですが、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといったいわゆる“耐久家電”はお金のかけどころだと思います。ライフスタイルと照らし合せたときに、『本当はこっちがふさわしいけれど、この金額になるならグレードを落としてこっちを買おう』と考えて妥協して安いほうを買うと、後々不便が生じて後悔しがちですね」

洗濯機は一回で洗濯できる容量が多かったあっちの大きいほうを買っておけばよかった。冷蔵庫も大きめのほうにしておけばよかった…。といったように、使い勝手で不便が生じてしまうのは生活の質を低下させる原因に…。結果的に早期の買い替えが発生するなんて事態にも!

「エアコンや冷蔵庫、洗濯機は生活必需品です。よりご自身のライフスタイルに合った商品を選ぶことをオススメします。
自分のライフスタイルに合わせるならこっちを選びたいのだけど予算的に厳しいので希望を満たしていない安いほうを選ぶ…といった考え方は購入後の不便につながりやすいです。
また、節電の面でもマイナスが生じる可能性もありますよね。ともすると容量だけでなく、機能の面でも『うちはこういう使い方をするからこの機能があったほうがいい』という場合は、『欲しい機能』がある製品を選択することをオススメします。必要な機能を見極めて生活の質をあげてみるのはいかがでしょうか。そこはお金のかけどころともいえるでしょう!」

★大型家電を買うときのお金のかけどころは‥
・耐久家電はケチらずにライフスタイルに合った製品を選ぶ
・「欲しい!」と思った機能を優先するとGood!

■「加湿・除湿・空気清浄機」の賢い使用方法って?

もはや当たり前にリビングの一角に鎮座している加湿器、除湿器、空気清浄機。近頃では加湿も除湿も空気清浄もできる一体型が増えていますが、それぞれどんな使い方ができるのか?エアコンや暖房との併用技を踏まえつつ節電の観点から本多さんにQ&Aで聞いてみました!

Q.加湿器のみを新たに買う場合、節電的にはどんなものを選べばいいですか?

「加湿器は加湿方式によって必要とする電力量が変わります。水を沸騰させることで発生する水蒸気で加湿するスチーム方式はヒーターを熱源とします。この場合、熱源を必要としない気化方式や、超音波方式に比べると電力量は多くなります。節電効果を目指すなら、気化方式や超音波方式を選ばれるといいですね」

Q.スチーム方式、気化方式、超音波方式の関わらず、節電的に加湿器を効果的に使う方法はありますか?

「湿度が上がると身体の熱は奪われにくくなりますので体感温度も上がります。逆もしかりで乾燥すると体感温度的には下がります。
この効果を利用してエアコンと加湿器を併用すれば節電効果が期待できます。
つまり、エアコンによる室内の乾燥を加湿器を併用することで防げれば体感温度が上がる。たとえば、乾燥状態で27度に設定した室温も、加湿器をつけることで25度くらいまで下げられ、それが節電につなげられる。という方法が考えられますよね」

Q.節電の観点から除湿器を選ぶなら何を買えばいいですか?

「除湿器も除湿方式の違いによって、吸い取った水分を取り除くために熱源を必要とするデシカント方式と、熱源を必要としないコンプレッサー方式と2つに分かれます。熱源を使用する分デシカント方式はコンプレッサー方式よりも使用する電力は多くなります。節電を考えるならば、コンプレッサー方式を選ばれると良いでしょう。
ただ、コンプレッサー方式は本体重量が重く持ち運びが不便で、コンプレッサー音をうるさく感じるかもしれないというデメリットはあります。最近はデシカント方式とコンプレッサー方式を合体させたハイブリッド方式も存在します。こちらは商品の本体価格は高めですが効率で考えたときは有能です」

Q除湿機とエアコンの併せ技はありますか?

「エアコンにはお部屋の空気を冷やしながら除湿も行う“弱冷房除湿(ドライ)”という機能があります。ただ、大きい部屋の除湿には向かないのでエアコンのこの機能を使う際には、除湿器との併用がいいかもしれません。
またエアコンと除湿機を兼用する場合、リビングの除湿をエアコンでやる、洗濯物などピンポイントで乾かすのは除湿機を同時に使うなど目的に応じて併用することが節電につながるでしょう。ただし、弱冷房除湿という方式を取っているエアコンであれば効果的ですが、再熱除湿方式を取っているエアコンはそもそもの電気代が高いので注意が必要です。」

Q加湿・除湿の機能も併せ持った空気清浄機もありますが、効果的な使い方はありますか?

「お部屋の加湿もしくは除湿を目的として空気清浄機を稼動させるのであれば、エアコンとの併せ技を行うと良いですよね。空気清浄のみを行う場合は熱源を必要としないので、空気清浄のみのときは電力のことはあまり考えなくていいと思います!ただ製品によってや使い方によっては電気代が上がる可能性もあるので、その点は注意が必要です。」

★「加湿・除湿・空気清浄機」の賢い使用方法は‥
・加湿器は気化方式や超音波方式が節電効率は高い
・加湿することでエアコンの設定温度を下げられる
・除湿機はコンプレッサー方式が節電効率は高い。ただし不便もある
・エアコンの弱冷房除湿(ドライ)と除湿器を併用すると部屋干しが快適になる
・空気清浄機能は電力のことをさほど考慮しなくてもOK

■次週予告

照明、エアコン、掃除機、コンセント…。各部屋共通の家電の節電方法をチェック!エアコンの運転方法&電源のON/OFFのタイミングなど見逃せないポイント満載です。次回もお楽しみに!!

企画構成 mamagirl編集部/ライター ささきみどり

SHAREFacebook
TWEETTwitter
LINE LINE

Recommend
[ 関連記事 ]

SPECIAL!