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冷蔵庫と冷凍庫では省エネ方法が違う!毎日使う『キッチン家電』の節約術

毎月必ずかかるランニングコストの中でも、工夫次第でカットできる余地があるのが光熱費。「やれることはもうやっている」という人にこそ見て欲しい、電力カットのノウハウを『節電マニュアル』として4週に渡ってお届け!
「賢いママの節電術」第4週はママにとって最も馴染み深い場所“キッチンの家電”がテーマ。冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器など毎日使う家電の電力カットテクニックを伝授します!

今回も総合家電エンジニア・本多宏行さんにお話を聞きました。

■お話を聞かせてもらった総合家電エンジニア本多さんのプロフィール

総合家電エンジニア 本多宏行さん
大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社『テックマークジャパン』へ入社。各種対象製品の機能に加え、故障原因や修理についての幅広い知識が求められる延長保証サービスに伴う修理精査を担当。
取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を保持し、チームを牽引。

Q.冷凍庫も物を詰め込み過ぎちゃいけないの?

「食品の詰め込み過ぎはタブー」な冷蔵庫とはちょっと違って、“冷凍庫”には別なコツがある様子…。

「冷凍庫は整理整頓して、しっかり詰めておきましょう。食材が保冷剤として機能するため、食材同士で冷やし合う効果が生まれて冷却効果が向上します。
冷凍庫は外気との温度差も大きいため、ドアを開けたときの温度上昇は冷蔵庫の比ではありません。食材をしっかり詰めておくことで温度上昇も防止できますので節電効果が望めます。
冷凍庫がガラ空きだと庫内温度が上昇し、無駄な電力を必要とします。ただ、奥のものを出す際などは開閉の時間が長くなるので食品の収納方法に工夫は必要です」

冷たい飲み物が欲しくなるこれからの季節、隙間に氷を製造しておくという方法が使えそうですね!

★冷蔵庫の節電術
・冷蔵庫のドアの開閉は少なく
・別売りの冷気カーテンが役立つ
・冷蔵庫は詰め込み過ぎに注意
・冷凍庫はぎっちり詰めてOK
・冷蔵庫内の冷気循環口をふさがない
・冷蔵庫の収納量は奥の壁が多少見える程度

■冷蔵庫の使い方。節電で気をつけることは?

食品を冷やすための場所“冷蔵庫”。庫内の温度をムダに上げないためにできることとは?

「冷蔵庫内の温度が上昇すると、設定温度へ下げるために電力を必要としますので、冷蔵庫で一番気をつけたいことは、外気の進入を防ぐことです。まずドアの開閉回数をなるべく少なくすることで電力を抑えることができます。
とはいえ、小さいお子さんがいるような場合は徹底するのも大変ですよね。そういった際は“冷気カーテン”も役立ちます。ホームセンターなどで購入することになりますが、外気進入の低減に貢献してくれますのでオススメです」

 

Q.冷蔵庫に食品の詰め込み過ぎはダメ?

食品の詰め込み過ぎにも注意が必要です。特に冷風を送る循環口をふさいでしまうような状況には要注意。さっそくチェックしてみましょう。

「冷蔵庫は冷風を循環させて庫内温度を調整しているので、食品類の詰め込み過ぎなどで冷風がスムーズに循環ができなくなると庫内温度を調節する機能が動作を繰り返してムダな電力を必要とします。
また、冷蔵庫のドアを開けた上の段あたりに冷蔵庫を冷やすための冷風を送る循環口がある場合が多いのですが、そこをふさがないことも気をつけておくと良いでしょう」

節電を考えた場合の冷蔵庫の適正収納量。チェックする目安は一番奥の壁がどのくらい見えるか。全く見えないくらいだと詰め込み過ぎです!

■IHクッキングヒーターの意外な節電ポイント!

加熱調理がIHクッキングヒーターという家庭も少なくないですよね。IHの節電ポイントはしっかり押さえておいてソンなしです。

「IH方式の場合、調理法や器具の使い方よりもまず気をつけておきたいのが、トッププレート(調理器具を置くところ)や調理器具の鍋底が濡れていないことです。ここに水滴が付着している場合、水分を蒸発させるために余分な電力を使いますので、しっかり拭き取ってから加熱しましょう。
鍋やフライパンを洗ってすぐに使う場合などは、しっかり拭き取っておくことが節電につながります」

IHクッキングヒーターの“保温機能”を頻繁に活用しないこともひとつポイントのようです。

「節電を考えた場合、保温機能を使わないことで電力を抑えることもできます。
加熱された調理器具を直ぐにバスタオルなどで包み込んで余熱を利用するのもオススメです。また、取扱説明書や各メーカーのホームページなどには節電術が掲載されていることがありますので、ぜひご一読することをオススメします!」

★IHクッキングヒーターの節電術
・トッププレートの水気を拭き取る
・鍋底の水気もしっかり拭き取る
・煮込みなどはタオルでくるんで余熱を利用
・メーカー推奨の節電術が侮れない

■炊飯器の節電方法は?お米の冷凍チンは省エネ的にあり?なし?

土鍋ガスコンロ派はまた別ですが、電気炊飯器の場合にはご飯の炊き方にも節電ポイントはある様子。そもそもご飯の冷凍チンはあり?なし?

「電気炊飯器の消費電力を考えた場合、一定量をまとめて炊きあげ、小分けにして冷凍保存、必要に応じて電子レンジで解凍するのが節電には向いています。
さらに、ご飯を炊く時間帯にも注意してみるとさらに◎。ご契約されている電気料金プランをチェックし、電気代の高くなる時間帯を避けて炊飯すれば電力を抑えることができます。これは炊飯器だけの話ではありませんが、電気代の安くなる時間帯に炊飯タイマーを合わせる工夫もオススメです。」

★炊飯器にまつわる節電術
・炊飯タイマーをセットして電気代の安くなる時間を使ってまとめ炊き
・ご飯は小分け冷凍レンチンがお得

■電子レンジは“庫内清掃”が最大のポイント!

毎日使う家電といえば電子レンジ。なくてはならないこの家電。節電方法は使い方よりも“清掃”にありました!

「電子レンジの庫内に食品のカスなどが付着していると、電波が乱れて余分な電力を使ってしまう可能性があります。
庫内をキレイに清掃しておくことが節電の第一歩。余分な電力抑えることが期待できます。
また、食材のカスは炭化して最終的に破裂したり発火したりするなど故障の原因にもなりますので気をつけましょう」

★電子レンジの節電術
・電子レンジ内をキレイに保つ

■食洗機の使い方についての一口メモ♡

ある程度人数のいる家庭であれば、これ以上便利なものはない食洗機。節電ポイントとしては乾燥機能を使うかどうかが分かれ目!

「電気食洗機の乾燥機能はヒーターを熱源とします。洗ったあと自然乾燥で食器が乾くのを待てるのならば洗浄機能だけを使うという方法もアリです。乾燥機能を使うときは電気代の安くなる時間帯で利用することがオススメです」

★食洗機の節電術
・洗浄機能だけを使う
・乾燥機能を使うときは電気代の安くなる時間に

■レンジフード周りの換気扇にまつわるあれこれ

「このぐらいの調理なら排気は必要ないかな?」と、スイッチを入れないままになってしまうこともある換気扇ですが、実際のところどれだけ稼動させればいいのでしょうか?

Q.換気扇のスイッチは入れたほうがいいの?

「調理臭を軽減するだけでなく、ガス方式やIH方式を問わず、新鮮な空気を供給することが大事です。特にガス方式は、最悪の場合事故につながる恐れもありますので正しく使いましょう。
調理を開始するとレンジフードが連動して換気風量を調節してくれる機能のある製品はOFFにせずに利用するといいでしょう。
電気代がもったいないと考えてこの機能をOFFにする人も多いと思いますが、これはONにしておいたほうが結果的に節電効果は高くなります」

Q.換気扇の運転強度は?

「自動運転の機能のある製品はOFFにせずに必ず利用してください。調理臭に関しては調理をしている人よりも、後から部屋に入ってきた人のほうが気づきやすいもの。
そのとき「臭いよ」と言われて改めて換気扇のスイッチを入れる場合、換気扇の強度は『強』を選びがちです。しかし『強』で一気に排出する際は電力をかなり消費します」

Q.換気扇は自動運転がマスト?

「調理を開始すると連動して換気風量を調節してくれる“自動運転”のあるレンジフードであれば、換気扇が『強』で動くことはほとんどありません。総合的に見た場合、最大の風量で一気に換気する行為よりも一定時間一定の風量で換気しているほうが電気代はお得です。
多種多様の使用環境がプログラムされていますので、任意運転させるよりも圧倒的に電力を抑えることができます」
 

Q.自動清掃機能付きの製品でもマメな換気扇掃除は必要?

「ファンモーターの汚れを自動で清掃する製品も増えてきましたが、定期的に自分でも清掃されることをオススメします。ガンコな油汚れは自動では取りきれないものですし、一度油汚れが付着してしまうと、ファンモーターの回転を妨げ、余分な電力を使うことや故障の原因にもなります。自動清掃機能があっても掃除は必要です」

★換気扇の節電術
・調理する際は換気扇をONに
・レンジフードに調理と連動した自動運転があれば活用!
・自動清掃機能があっても定期的な清掃は必須

さいごに

4週にわたってお届けしてきた節電術。エネルギーは大事な資源。みなさんそれぞれできる範囲で賢い節電を意識してみてくださいね!

企画構成 mamagirl編集部/ライター ささきみどり

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