左から渡邊圭祐さん、押田岳さん、奥野壮さん、大幡しえりさん (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」インタビュー
■スタートラインは一緒。僕らはまるで同じ学校のクラスメイト
——「仮面ライダージオウ」の撮影が始まってから、1年が経ちますね。この1年間、同じメンバーで過ごしてきて、いかがでしたか?奥野壮(以下、奥野):何のひねりもない感想なんですけど、1年間、本当に楽しかったです。大幡しえり(以下、大幡):楽しかった!渡邊圭祐(以下、渡邊):それに尽きちゃうんですよ(笑)奥野:スケジュールがタイトで、体力的にきついときもありましたけど、このメンバーで一緒にやってきたから、何とか乗り越えられた気がします。押田岳(以下、押田):与えられたものを確実に吸収して、成長できたなって思いますね。渡邊:全員スタートラインが一緒だったし、4人の中の誰かが頑張っていたら、「自分も頑張らなきゃ」って燃えるよね。奥野:よく、「学校みたいだよね」って話すんです。撮影のことを1から10まで教えてもらって、芝居のやり方も教えてもらって。1年間、同級生4人で、一緒に成長してきた感覚があります。——ジオウには、多くのレジェンドライダーが登場してきましたよね。先輩方とは、現場でどんなことを話すんですか?渡邊:レジェンドの方たちは、仮面ライダーのファンなんですよ。「変身ってどうやるの?」とか「ウォッチを片手で回すの、超ムズイよね!」とか、興味津々っていう顔で、僕ら仮面ライダー3人に聞いてきてくださるんです。奥野:「ウォッチは、こうやって回したら超簡単なんですよ」って、ちょっと先輩面してます(笑)——現場のいい雰囲気が伝わってきます! さて、7月26日(金)から「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」が始まりました。皆さんが考える、この映画の見どころは?奥野:全編通して面白いので、見どころを聞かれると「全部」って答えたくなります(笑)。前半はコメディ調なんですが、中盤からは、徐々にシリアスな展開になっていきます。緩急があって物語をつかみやすいし、大人の方にも感動していただけるんじゃないかと思いますね。
■奥野壮が感激した、アフレコ時のISSAのひと言
——映画の中で、びっくりするほどハジケた織田信長が出てきますよね。前野朋哉さんが演じると聞いて、「わあ、ぴったり」と思いました。押田:全員が想像していた、そのままの人が現れたみたいな。前野さんの演技、すごく面白かったです。渡邊:常磐順一郎を演じる生瀬勝久さんとはまた違った面白さで、刺激を受けましたね。今回は、ゲストの方がたくさん出演してくださいましたが、やっぱりDA PUMPの一員として思うのは……。押田:違うよね?渡邊:違ったね(笑)。DA PUMPのISSAさんの変身ポーズは、キレッキレで、本当にすばらしかったです。奥野:かっこよかったよね。敵ながらいいなぁ、って思いました。変身中のシーンは、アフレコで声を入れるんですが、そのときって、まだ映像に効果音がついていないんですよ。でも今回、ISSAさんと僕は、皆より後にアフレコをしたので、映像に効果音がついていたんですね。その音を聞いたISSAさんが「うわ、めちゃくちゃかっこいい。俺、絶対劇場に観に行く!」って仰っていて。その姿を見て「やっぱり、ISSAさんも男の子なんだな」って思いました。男の子っていうとめちゃくちゃ失礼だけど、僕らと一緒なんだなって、嬉しくなりましたね。——ISSAさん演じる仮面ライダーバールクスの登場シーンが楽しみです! さきほど、織田信長の話が出ましたが、会ってみたい歴史上の人物はいますか?大幡:えっ、歴史!? すぐに出てこない!渡邊:岳は、すぐに答えられるんじゃないの?押田:うん、石田三成。彼の生き方が大好きなんですよ。石田三成は、時代劇では悪者扱いされることが多いんですけど、最後まで豊臣家に仕えた、筋の通った男なんです。その、ブレない日本男児感が好きで。会ってみたいなって思います。渡邊:岳は、オーディションのときからこれを言っていますからね。押田:プロデューサーさんたちに引かれましたもん(笑)渡邊:石田三成の話を始めたら、急にめちゃめちゃ饒舌になるよね。
■憧れのヒーローを目の前に、子どもたちはドキドキ!
——みなさんは、仮面ライダージオウに出演してから、お子さんとかお母さんに声をかけられる機会が多くなったんじゃないでしょうか。印象に残っているお子さんとか、かわいいなと思ったひと言ってありますか?奥野:ロケ現場で、お母さんに「常磐ソウゴですよね? いつも観てます!」って話しかけられることがあるんですが、横にいる息子さんが緊張して何もしゃべれずに、ぽけーっと僕を見ていることがあって。こういう反応するんだな、かわいいな、と思います。——一目散に近づいてくるわけじゃないんですね。奥野:僕らが「おいでー」って言ったらたぶん来てくれるんですけど、「常磐ソウゴだ! わー!」ってみずから近づいて来る子は、ほとんどいないですね。緊張してしゃべれなくなっちゃう子とか、恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れちゃう子が多い。僕も小さい頃、こんな反応してたのかな、って思います。——子どもたちは、みなさんを見て、すぐに仮面ライダーだって気づきますか?渡邊:子どもって目線が違うから、なかなか気づかないんですよ。押田:だいたい、お母さんが気づいて「ほら、ゲイツだよ」って。奥野:衣装を着ていないと気づかれないですね。大幡:1人だけ「後ろ姿でわかったから!」って言ってくれた男の子がいましたよ。「なんでわかったの?」って聞いたら「髪の毛でわかった」って言われて。なんてかわいいんだろう、って思いました(笑)——テレビで、後ろ姿までちゃんと見ていたということですよね。大幡:きっと、そうですね。後ろから「ツクヨミ!」って呼ばれて、嬉しかったです。渡邊:そういえば、このあいだ、岳と2人で公園にキャッチボールをしに行ったんですよ。同じ公園にいたお母さんから「ゲイツとウォズですか?」って聞かれたのを皮切りに、公園で遊んでいた子どもたち15人くらいに囲まれて……。押田:子どもって、集団になるとすごいんだよね。渡邊:そうそう。2時間くらい、子どもたちと一緒に遊んでいたんですけど、その中に1人、やんちゃな子がいたんですよね。僕のTシャツにずっと木の枝を刺して、穴を開けようとしてたんですよ。奥野&大幡:やばい(笑)渡邊:けっこうお気に入りのTシャツだったので、どうしようって迷ったんですけど。押田:しかも、途中までバレないようにやってたんだよね。渡邊:ずっと後ろにいるから「何やってるのかな?」って思ってたら、Tシャツが引っ張られてビローンって伸びていました(笑)。なんか、かわいいなって……。奥野:目が笑ってないから!(笑)渡邊:いや、かわいいでしょ。奥野:度胸がすごい。押田:公園だと、なぜか子どもにバレるんだよね。1人で行ったときも囲まれました。渡邊:公園で、1人でボルダリングしてたときね。公園で遊んでいるテンションで僕たちに会うから、そのままの勢いで「わー」って来るんでしょうね。——声をかけてもらえると、嬉しいものですか?奥野:もちろん! 普段、あまり声をかけられることがないから、声をかけてもらえると嬉しいです。——役名で呼ばれるほうが嬉しい?渡邊:僕は役名じゃなくて、自分の名前を呼んでもらえるほうが嬉しいですね。子どもは「ジオウ、ゲイツ、ツクヨミ、ウォズ」って覚えていると思うんですけど。お母さんたちには、名前で呼んでもらうほうが嬉しいです。奥野:役柄じゃなくて、僕たち自身に興味を持ってくれているんだと思えるから、名前呼びはすごく嬉しいよね。——「名前で呼んでね」っていうのは、mamagirl読者のみなさんに、ぜひお伝えしようと思います! 最後に、映画を楽しみにしている読者の方に向けて、メッセージをお願いします。奥野:いつも、仮面ライダージオウを観てくださり、ありがとうございます。自信を持って皆さんにお見せできる作品に仕上がったので、ぜひお子さんと一緒に、劇場に足をお運びください。テレビ放送の本編も、終盤に差しかかってきましたので、最後までお見逃しなく!「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」は7月26日(金)全国ロードショー。取材・文/東谷好依 撮影/齊藤僚子 企画・構成/mamagirlWEB編集部