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芸人夫婦が考える、「専業主夫になりたい」という声を挙げにくい現状

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芸人夫婦が考える、「専業主夫になりたい」という声を挙げにくい現状


わが家は、私があまりにも料理のセンスが無いということもあり、夫が炊事を担当しています。

芸人の仕事だけでは収入が足りないので、私が副業のイラスト業で生活費を稼いでおり、お互いの苦手分野を補い合い、得意分野を伸ばしていった末の生活スタイルです。

このスタイルは本当にストレスが無く、とても自分たちに合っていると感じています。自分が苦手なことを相手が補ってくれているという感謝が大きく、自分の役割においての責任よりも感謝が上回っているということもあるかもしれません。

そんな私たちですが、時々男性の友人から「実は奥さんにも働いて欲しいと思っている」「主夫になりたい」等の相談をされることがあります。

最近は女性が働いてキャリアを積んでいくことが当たり前の世の中になっていますし、話題に上がるのはその環境や権利など一歩先のことだったりします。

しかし、大学の友人の話などを思い返してみると、とりあえず就職はしたものの、将来的には専業主婦になりたいと言っていた友人も半数くらいいました。働くよりも家事や育児をしたいと思う人がいても不思議ではなく、働きたい女性がいる一方で専業主婦になりたい女性が同じくらいいるのも頷けます。

そう考えると、男性にも同じことが言えるはずなのに、何故か男性の方が「専業主夫になりたい」という声を挙げにくい現状があるように思えます。

実際わが家もそうですが、夫が家事をしている先輩ご夫婦なども、「男性が家事をしている」というイメージだけで「ヒモなの?」と言われてしまったりもします。

モデルケースがまだまだ少ないということもあるかもしれませんが、今後もっと多種多様な生活スタイルが増えていき、家庭によって様々な働き方、家事の仕方があるのが当たり前になっていくと良いなと願っています。
 

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大貫ミキエ

ライター
息子(2018.3生)と主夫の旦那との3人暮らし。「夫婦のじかん」として旦那とコンビを組み芸人としても活動しています。著書の『母ハハハ!』(PARCO出版)が話題。【instagram】ohnuki_fufutime
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