撮影/mamagirl編集部
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【東大卒のクイズ女王・三浦奈保子さん】子どもが“伸びる”育児トーク! 褒め方、習い事の選び方、オススメ絵本もご紹介!
そこでインスタライブMCを務めた双子のママライターが、「これは伝えたい!」と感じた“子どもが伸びる”エピソードを抜粋し、振り返りルポをお届けします。ライブ中には答えられなかった質問への回答もあるのでお見逃しなく!
三浦さんが勉強好きになったきっかけは、お母さんの声掛け!
インスタライブでは、まず三浦さんが勉強好きになったきっかけから話がスタート。それにはお母さまの影響が大きいとのことで、こんな思い出が。
三浦さん「私の母は小さな頃から、フラッシュカードなどでいっしょに遊んでくれるお母さんだったんです。動物や植物の名前をクイズのように答えるのですが、私が答えられると『すごい! 天才なの!?』とオーバーリアクションで褒めて、私を良い気持ちにさせてくれていました(笑)」
これは3~4歳の頃からの三浦家での習慣で、【ママに褒められる→「私は天才なんだ」と自己肯定感が上がる→こんなに気持ちが良くなるのならもっと知りたい!】と、知識欲を刺激する良い循環が生まれていたと言います。
おうちでの“ママの声掛け”が、その後、東大卒のクイズ女王になるまでの原体験と思うと、現役ママである私にはかなりのプレッシャーです…。が、三浦さんからも「本当は全力で知育をしてあげたいけど、私も年子を育てているので毎日力尽きています(笑)」と本音がポロリ。そこで! 忙しくても実践できる、三浦さん流子どもの伸ばし方を教えてもらいました!
ママはまるで接客業! 習い事は子どもを楽しませる工夫を全力で!
まずは習い事について。あれもやらせたいし、これもやらせたい…と、何をどう選ぶべきか悩んでしまいますが、三浦さんは子どもたちにはピアノ、スイミング、サッカー、ダンス、体操と、意外にも勉強系以外の習い事をさせているとのこと。
三浦さん「習い事は前向きにやってくれさえすればいいと思っています。親としては、子どもが『楽しい』と思えて前向きになれるきっかけ作りをしています」
ということで、水泳を習わせたいならば「この水泳選手かっこいいね」「泳げたらカッコイイね」と、事前に気分を盛り上げたり、「ここのスクールだったらスーパーが近いから帰りにお菓子買ってあげられるよ」と、時にはご褒美をちらつかせたりすることもあるそう。私も「ガチャガチャを回すこと」をご褒美に水泳教室のテストをがんばらせているので、それでいいんだと一安心。
三浦さん「ママはまるで接客業ですよ(笑)。子どもが『またやりたい!』と、勉強(や習い事)のリピーターになってくれるよう、全力で褒めて、気持ち良くさせています」
ちなみに「オススメの習い事は?」という質問にも回答。
三浦さん「ピアノですかね。難しい課題曲を自分なりにゆっくり弾いたり、片手だけで弾いたり、要素を分解しながら練習して、『できた!』という達成感を毎週味わえる点が良いと思います」
たしかに、コツコツ努力をした先の成功体験を子どものうちから知ることは、勉強はもちろん、人生そのものにも良い影響を与えそうです!
子どもを伸ばす魔法の「さ・し・す・せ・そ」って!?
家庭学習においても、三浦さんは、子どもに「知るって楽しい!」と思ってもらえるよう工夫しているとのこと。特に、「さ・し・す・せ・そ」で褒めるという必殺技を披露!
三浦さん「よく言われている『男性を喜ばせるさしすせそ』は、そのまま『子どもを喜ばせるさしすせそ』なんです。さすが!・知らなかった!・すごい!・センスいいね!・そうなんだ~! を使って、子どものやる気を促しています(笑)」
また、ライブでも取り上げた「勉強をしていても、姿勢や鉛筆の持ち方が気になってしまって、口を出し過ぎてしまう」というお悩み。これにも「さ・し・す・せ・そ」を駆使して、「まずは2〜3回褒めてから言いたいことを伝える」のが三浦さん流。
三浦さん「すごいがんばってるね! 上手だね! じゃあ、もうちょっと姿勢よくしたらもっとカッコいいんじゃない? と、褒めてから指摘をしないと、こちらが伝えたいことが子どもに届かないんです」
家庭学習を見守っていると、ついつい言いたいことが先行してしまいますが、ここはグッとこらえて「さ・し・す・せ・そ」。肝に銘じたいと思います。
赤ちゃんからOK! 勉強が楽しいと思えるオススメ絵本集
そして、三浦さんには「勉強って楽しい!」と思えるきっかけになるオススメ絵本も紹介してもらいました♡
写真左から
①『恐竜最強王図鑑』(学研プラス/監修・實吉達郎、イラスト・松原由幸 平井敏明)
ただの恐竜図鑑とはひと味違う、バトル形式で恐竜が紹介されている本です。
三浦さん「どっちの恐竜が勝つか男の子ゴコロをくすぐる一冊。想像力もかき立てられて、子どもも夢中で読んでいます! 恐竜の名前から漢字、強さを示したグラフの読み方まで楽しく覚えられます」
②『なにのあしあとかな』(福音館書店/藪内正幸)
鳥の足跡のイラストが表紙。ページをめくると正解がイラストで描かれています。三浦さんもよく読み聞かせをしていたそう。
三浦さん「『なんの足跡かな~?』と聞くと、元気に答えてくれてとても盛り上がります。子どもはクイズが大好きだということを知りました。私の本『漢字どうぶつマンション』(BSフジ)を作るきっかけにもなった本です」
③『いろんなおやさいどこになる?』(コクヨ株式会社/作・きのしたけい 絵・阿部真由美)
こちらも、葉っぱをめくると身近な野菜が出てくるクイズ形式の仕掛け絵本です。
三浦さん「なかなか知ることができない野菜の成長過程が一目でわかり、理科の入り口になるんです。絵のタッチもかわいらしいですよ」
写真左から
④『はじめてであう すうがくの絵本』(福音館書店/安野光雅)
未就学児への読み聞かせにもぴったりな、数学の考え方の入り口になる絵本も。
三浦さん「『なかまはずれ』『じゅんばん』など数の概念が、絵遊びで学べます。数学との最初の出会いにオススメです」
⑤『時の迷路』(PHP研究所/香川元太郎)
読み手がさまざまな時代にタイムワープした設定で、各時代を迷路でめぐるシリーズ本です。
三浦さん「時代の雰囲気がわかり、『ハニワを探してみよう』のようなゲーム要素も。歴史を楽しむきっかけになる本です」
通信教育と塾は、「何を解決したいか」で使い分けて
最後は、通信教育と塾、どちらに通わせるべきなのかママの中でも意見が分かれるテーマについて。三浦さんは「どんな悩みを解決したいか」で選ぶと良いといいます。
三浦さん「私ひとりでは、子ども2人からの『教えて!教えて!』攻撃に丁寧に対応できない。だけど、子どもたちには先取り学習をして『これ知っている』『楽しい』というループに入ってほしい。だから我が家は、解説から難易度別の問題、そしてマルつけまで自動で行ってくれるタブレット教材を選びました」
ただ一方で、ひと目で自分の弱点がわかる紙の教材の方が「復習のしやすさはある」とのこと。うまく併用することで、ママも無理せず、子どもが伸びる環境を整えていきたいですね。
ライブでは答えられなかった質問に、特別に三浦さんが回答!
ママトークに花が咲き、あっという間にライブは終了しましたが、まだまだ語り足りないテーマもあったので、回答しきれなかった質問は、三浦さんに改めてお聞きしました!
Q.子どもとYouTubeについて。三浦さんはルールを決めていますか?
三浦さん「まだ低学年なので厳密にルール化していないのですが、必ず私の目が届く範囲で見せるようにしています。もし、あまり見せたくない動画が再生されそうになったら『そろそろ終わりにしようか』と、声掛けすることも。今はポケモンなどをよく見ています」
Q.今の時代、習い事としてそろばんはオススメですか?
三浦さん「いいですね~、とてもオススメですよ! 抽象的な数の概念をイメージで捉えることができるので、計算がとても速くなりますし、右脳も鍛えられます」
Q.子どもの集中力を持続させるためには? なかなか集中して勉強をしてくれません。
三浦さん「これはとてもわかります。一番良いのは、親もいっしょに勉強したり、読書をしたりすること。家事などでママがバタバタしてしまうと、どうしても子どもは気が散ってしまうので。とはいえ、なかなかいっしょにって難しいですよね…。あとはご褒美を明確に設定する作戦も試してみてください。『この宿題を終えたらお菓子が食べられるよ』など、終わりにうれしいことを設定していると、子どものやる気スイッチが入りますよ♪ 最初はご褒美をちらつかせていても、徐々に勉強ができるようになってくると『いい成績』自体がご褒美になって、自走してくれるようになります」
Q.きょうだいで勉強のできに差があります。ママとしてどう対応したら良いのでしょうか?
三浦さん「どちらかだけを褒めるという状況にならないように、それぞれの得意分野を見つけてあげると良いと思います。勉強が得意な子は勉強を褒めて、苦手な子はスポーツでもお絵描きでもピアノでも、何か得意なことを見つけてあげて『やっぱりすごいね!』と全力で褒める。きょうだい共にまずは自信と自己肯定感を持つことが、相乗効果で高みを目指すことにつながるかなと思います」
同世代の子どもを育てるママとして、とても参考になる三浦さんの考え方。でも、三浦さんも毎日忙しい中で無理せず子どもたちの教育に取り組んでいることに親近感も湧きます。とにかく「楽しく」が、子どもを伸ばすためのキーワード。ママも何事も楽しむ精神で、伸び伸びと子どもを見守っていきたいですね♪
ライブのテーマにあった「通信教育の選び方」については、三浦さん監修のこちらの記事で詳しく解説中! ここをクリック♪
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2023.02.28
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菱山恵巳子
1991年生まれのライター・コラムニスト。エンタメからビジネスまで、執筆ジャンルは多岐に渡る。恋愛漫画の原作も手掛ける。2016年に出産、男女の双子を育てる母。男性アイドルウォッチャー。Twitter:@kaerita_i
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