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「お笑い第七世代と聞いて…」ロバート山本が若手芸人に感じたことは?

山本さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。

第81回は、お笑い第七世代ブームについて。
デビュー間もない頃からレギュラー番組に出演してきた山本さんが、当時を振り返って、第七世代と呼ばれる若手芸人の心境に思いを巡らせます。

■「はねるのトびら」出演中の心境は?浮かれていた?

霜降り明星、EXIT、ハナコなど、「お笑い第七世代」と呼ばれる若手芸人が大人気ですね。彼らのネタをテレビで見て、マネするお子さんも多いんじゃないでしょうか?

デビューして早くから注目されると、芸人として順風満帆なスタートを切ったと見られます。でも、実際に自分が感じていたのは、実力と仕事の責任がつり合っていないという混乱かもしれません。

まだ若手お笑いライブのMCすら任せてもらったことのない自分が、深夜お笑い番組のMC任されたこともありました。まだ経験したことがない仕事がテレビで放送されるなんて、恐ろしいし、もう決死の気持ちで挑みました。

また僕が「はねるのトびら」という番組に出演していた時もそうでした。「はねトび」への出演が決まったとき、僕はまだデビュー3年目のひよっこ。テレビの向こうの視聴者にどう笑いを届ければいいか、何も知らない中「レギュラー番組をやります」って言われました。

当時、先輩芸人の方々がテレビでユニットコントなどをやっていて、「めちゃくちゃおもしろい」と思いながら見ていました。自分にはまだ先の世界だと思っていたので、同じようなことをやらせてもらえるなんて、とても幸せなことでしたし、不思議で仕方なかったですね。
まぁ、テレビで見るのと、実際にやるのとでは大違いだったんですが……。

卓球の試合を見るとき、僕らは「すげー速さだな」と思うだけですが、見る人が見れば、スピンやドライブなど超絶プレーの中、あのスピードでラリーをしているいうことがわかります。
僕も先輩芸人の巧みな技術によって場が盛り上がり、やがて視聴者を爆笑に導いていく姿をみてずっと戸惑っていました。

そんなお笑いの構造をみてしまうと、「なんであそこでいい言葉が出てこないんだ…」って技術のない自分が情けなくなるし、皆さんに申し訳ない。それがどんどんトラウマになっていく……。「はねトび」に出演していたときは、足りない部分を突きつけられるばかりで、浮かれる気持ちなんてありませんでした。

芸人って、「お笑い新世代芸人!」みたいなくくりをされますよね。僕たちも何回もその流れありましたが、本心ではまったく思えませんでしたね(笑)。先輩の技術を目の前でみて、「このスピードであのセリフが出てくるんですか!?」なんて、感服するばかりでした。むしろそれを本心で言ってたとしたら、その芸人の方がヤバイと思いますよ(笑)

第七世代と呼ばれる芸人たちは、本当に面白いし技術もすごいです。当時の僕とはあまりに違うので、彼らがいまどう考えているかはわかりません。でも、中には、当時の僕みたいに感じている後輩もいるかもしれませんね。自分がそうだったので、その分後輩には優しい気持ちになります。
 

撮影:モリサキエイキ

■ベテラン芸人とお笑い第七世代は何が違う?

僕らが若手の頃から、「お笑い界では8年ごとにスターが出てくる」という話をよく聞きました。
コント55号さんやザ・ドリフターズさんが出てきた第一世代、ツービートさんや明石家さんまさんなどの第二世代、ダウンタウンさんやとんねるずさんなどの第三世代、ナインティナインさんやロンドンブーツ1号2号さんなどの第四世代……という風に、およそ8年周期でお笑いブームが起きていると芸人の中で話になってました。

僕たちロバートは、第五世代に入るのでしょうか?1世代=約8年っていう認識があるから、第七世代って聞くたびに「えっ、16歳も下なんかい!?」って驚いてしまいます。
16歳も下の人と同じポジションで仕事をするなんて、一般企業ではあまりない光景ですよね。そういう意味でも、お笑い界は特殊だし、楽しいんだと思います。

それから、仲が悪いコンビというのも、いまはあまり見かけません。「コンビ仲は悪いくらいがちょうどいい」みたいな時代もあったようですが、僕らの世代の近い先輩の皆さんが、仲良くしているので、それがいまの若手にも引き継がれているのかなと思います。

コンビの楽屋はもちろん一緒ですし、舞台裏でも普通にしゃべります。長く一緒に仕事をするなら、仲がいいほうが健康的ですし楽しいですよね。

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