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「キングオブコント」をより楽しむには?ロバート山本が語る現場の雰囲気

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

「キングオブコント」をより楽しむには?ロバート山本が語る現場の雰囲気

山本さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第87回は、9月26日放送の「キングオブコント」(TBS系)について。
2011年に出場した経験を持つ山本さんが、芸人としての心境や、番組をより楽しむためのコツを語ってくれました。
 

■芸能界を生き抜く自信を掴めた「キングオブコント」優勝


今度の土曜、9月26日は「キングオブコント2020」ですね。2008年に始まったこの大会も、今年で13回目。僕たちロバートは2011年、第4回大会で優勝させてもらったんですが、今でも「キングオブコントに出る」というヒリヒリする感覚は覚えています。

「キングオブコント」といえば、バナナマンの設楽統さんと日村勇紀さん、さまぁ~ずの三村マサカズさんと大竹一樹さん、そしてダウンタウンの松本人志さんという錚々たるメンバーが審査員をされるのが大きな特徴です。

司会にはダウンタウンの浜田雅功さんもいるわけで、このメンバーの前でコントをする、審査されるというのは何よりも緊張することなのは間違いありません。

でも、僕らの頃は、準決勝で敗れた芸人100人がスタジオで観覧して審査する、という形式でした。これはこれで緊張度はとんでもないというか、なんて残酷なことを思いつくんだ!と衝撃を受けました。

考えてもみてください。数ある芸人のなかで準決勝まで勝ち上がってきた、というのがそもそも凄いこと。そんな日本コント界が誇るアスリートたちを笑わせることができるか、笑ってもらえるか、というはとんでもない緊張感でした。

だからこそ、あの大会で優勝できたというのは、チャンピオンという称号ももちろん大きいんですけど、「芸人仲間に笑ってもらえた」という感覚を掴むことができたことで、その後の芸能生活を生き抜く上での大きな自信になっています。
 

撮影:モリサキエイキ

■アスリートのような決意で臨んだ2011年の秋山


アスリートのような芸人たち……といえば、僕らロバートが優勝した2011年大会での秋山(竜次)にも、まさにアスリートのようなエピソードがあります。秋山、あの大会で優勝するためにヘルニアの手術を受けたんです。

もともとあいつは腰がひん曲がっていて、あまりの痛みでネタ合わせもなかなかスムーズにできない状況に。「キングオブコントに出るためにはもう手術しかない!」と、大会の半年くらい前に手術を受けたんです。大事な大会に間に合わせようともがくアスリートみたいでしょ。

実際、あの時のネタ「忍者ショー」は動きのキレが大事なんですけども、腰の痛みを理由にスピード感がなくなったらもう台無し。お客さんも笑えなくなってしまう。だから、あのときの秋山には、「この大会だけは外せない」という決意と覚悟があったということです。

さて、今年のキングオブコントがどうなるか。GAG、ギース、ジャルジャル、ジャンポケの常連組がいて、空気階段ら若い世代もいて、ニューヨークはM-1でも結果を残していますから外さないでしょうし。滝音というのは吉本興業の若手なんですけど、実はまだどんなネタをするのか見たことがないので、とても楽しみにしています。

いずれにせよ僕から言えるのは……結果なんて本当に予想できない、ということ。ネタって、その日の出来の良し悪しというのが本当にあるんです。仮に、同じメンバーで、同じネタを来年もう一度やったとして、違うコンビが優勝しても不思議じゃありませんから。

それに、100人のお客さん全員が笑うネタっていうのもまずあり得ません。大勢に笑ってもらうことも大事だけど、100人のうち1割でも「めちゃくちゃこの人たち面白いじゃん!」と深く刺さるほうを評価することもあるのがお笑いなんなんじゃないでしょうか?
 

■「ギングオブコント」を見る前には……


ひとつだけわかっていただきたいのは、キングオブコントの決勝戦というのは、プロ野球の日本シリーズみたいなもの、ということ。あの決勝の舞台に立つ10組は、長いペナントレースを勝ち続けてきた猛者たち。仮に決勝での受けが今ひとつでも、「ここまで勝ち上がってきた凄さ」を知って欲しいんです。

日本シリーズで負けたチームを「弱いなぁ」なんて、まず言わないじゃないですか。それって、ペナントレースを戦ってきた他チームにも失礼。同じように、決勝戦の芸人を「面白くない」と言い切ってしまうのは、出場できなかった芸人たちを「もっと面白くない」と言っているのと同じになる。そうじゃなく、「今日はうまくハマらなかったな」というだけなんです。

とくに順番の差は大きい。自分たちでも、「これは一番手のネタじゃない」とわかっていて、一番手をやらなきゃいけなかったりします。一番手の何が大変って、見ているお客さんがまだ仕上がっていないんです。芸人サイドはギンギンに仕上がっているのに……。

だから、「ギングオブコント」を見る前は、別のネタやお笑いなんかを見てアイドリングしておくと、より楽しめるんじゃないかと思います。

 

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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