FacebookInstagramYouTube
初の金メダル!ロバート山本が語る女子ボクシング「ものすごく戦略的」

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

初の金メダル!ロバート山本が語る女子ボクシング「ものすごく戦略的」

ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第134回目は、連日熱き戦いが繰り広げられた「東京2020オリンピック」について。山本さんの目線から大会を振り返ります。
 

■快挙の金メダルと、幻のプラチナチケット

少し前の話題になりますが、東京五輪は盛りあがりましたね。

いろんな競技や選手の活躍に胸を打たれましたけど、ボクシングファンの自分としては、日本選手が男女で3つもメダルを取ったことが大きなトピックス。なかでも、女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手の活躍がたまらなかったです。

実は私、入江選手がメダルを取った日のチケットに当たっていたんです。日本女子ボクシング初の金メダルを見られるプラチナチケットを持っていたんです!

結果として無観客になり、試合会場には行けず……。もちろん、無観客になったのはしょうがないこと。僕自身、普段から舞台の仕事をしていますので、その判断の難しさ、やり切れなさは十分承知しています。

でも、当たっていたんだよなぁ……というなんとも言えない悔しさ。テレビ越しでもこれだけ感動したんですから、もし試合会場で金メダル獲得の瞬間を目撃できたら、どれだけ興奮したんだろう、とつい考えてしまいます。

それくらい、日本からボクシング金メダリストが生まれるというのは誇らしいこと。
ボクシングに限らず、日本人選手が金メダルを獲る瞬間なんて生で見たことがないですし、これからもなかなか機会はないでしょうから。

撮影:モリサキエイキ

■日本女子ボクシング20年の歩み

2012年のロンドン五輪のときも村田諒太選手がミドル級で金メダルに輝きました。あのときもかなり嬉しかったですけど、日本女子選手が金メダルを獲るというのはやはり感慨深いですね。

20年くらい前の女子ボクシングを振り返ると、あの頃は正直、男子と比べると強い選手は何人かいたとはいえ全体レベルはまだまだでした。でも、そこから格段の進歩を遂げて、今の「世界レベルの日本女子ボクシング」を作り上げた。競技人口は決して多いわけではないんですが、選手たちのレベルやスキルは本当に高いんです。

それどころか、今の女子ボクシングってものすごく戦略的ですし、トレーニング方法も戦術も男子と変わりません。それは一足飛びに進化したわけじゃなく、この20年、地道な努力を重ねてきた先輩たちの土壌があったからこそ。その歴史も知ると、より入江選手の金メダルにグッときちゃうんです。
もちろん、入江選手個人の能力の高さも大きな要因です。あの若さゆえのひたむきさもいいですし、笑顔も魅力的ですよね。

先日、プロボクサー井岡一翔選手が3度目の防衛に成功した世界戦で入江選手がゲスト解説を務めていたんですけど、そのコメントを聞いたときに「あ、男子と同じなんだな」と感じました。

昔はただただパワフルでフィジカルの強い女子ボクサーが強かったんですけど、入江選手の解説はしっかり戦略的な部分もあるし、自分のストロングポイントをどうやってぶつけていくか、という視点はもう男子と一緒。レベルの高い解説でおもしろかったです。

SHAREFacebook
POST
LINELINE