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【第3回】夫婦の役割分担を考える

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【第3回】夫婦の役割分担を考える

第1回目のエッセイを読んだ友人から「旦那さんの存在感がなさすぎない?」といじられた私。自分にとっては当たり前の日常を綴りましたが、そう言われてみると、夫が全然登場してこないのは違和感があるかもしれません。そこで今回は、我が家の夫婦のかたち、役割分担について書いてみようと思います。

イマドキじゃなくても、これが我が家のスタイル!

夫も私も同じ業界で、フルタイム勤務の共働き。ですが我が家では家事は100%私が行っています。保育園の準備も、送り迎えも、育児のうちの「遊ぶ」という要素以外はこれもまた100%私の担当。夫は出社すると帰宅は0時を過ぎることも多々あるので、私は平日ほぼワンオペで家事・育児・そして自分の仕事をこなしています。・・・と、こうやって表現すると、私は超人みたいだし、夫は自分勝手な亭主関白のようですが、実際は全然違います。私は家事も育児も自分でやるのが大好きで、自分のテリトリーを荒らされたくない。そして夫は我が家の、目には見えてこない精神的な部分をバックアップする、メンタル担当です。

夫は私の「自分でやりたい」という気持ちを尊重してくれます。そして手出しをしない代わりに、口出しもしない。これがすごく大切なポイントです。私は自分のやっていることに口出しをされたくないんですよね。口出しをされないためには、手も借りない。なので、家事分担をしないことは、私の自由を守るためでもあるんです。

夫の役割、私の自由

平日、夫の帰りが遅い日は、食事にラップをかけてその上にメモを置いておきます。朝起きて、綺麗に食べてあるのが夫からの返事。私が作っておいたものを、夫は残さず平らげる。ひとつのコミュニケーションだと思っています。

週末の公園遊びは夫の担当です。私は公園では基本的に座ってニコニコ見守るだけです。走り回ったりチャンバラをしたり、男同士楽しそうね、とスマホ片手にのんびりさせてもらっています。3歳になってもまだまだ甘えん坊な息子の、抱っこ担当も夫。15kg超えの抱っこは、なかなかしんどいとは思いますが、私はいつも涼しい顔で自分の荷物だけ持ってスタスタ歩いています。それだけで、結構気分がいいです。

私が必要とすれば、アッサリ手伝ってくれるところも彼のいいところ。家事・育児において、悪く言えば夫は私の「いいなり」。たくさん買い込むから買い物に付き合って、と言えば付き合ってくれるし、献立が思いつかないから食べたいもの10個言って、といえば参考にならないような献立でも一応言ってくれる。打てば響く、打たなければ響かない、けれど平穏。我が家の偉大なるイエスマン、それが夫です。

夫婦のかたちは人それぞれ

家事分担していないことを人に話すと、哀れみのまなざしを浴びることがあります。確かにイマドキは、夫婦で家事を分担して男女が対等に、というのがスタンダードなのかもしれません。だけど夫婦のかたちは人それぞれ。得意分野を生かして、それぞれの家庭ならではの役割分担をすればいいかな、と思っています。私は窮屈な思考回路ですぐに精神をすり減らすタイプ。夫はいつもリラックスしていて穏やかなタイプ。私に足りない部分を、夫が補ってくれて、家庭がいびつながらも丸い形を成しています。

そういえば最近、夫の役割に新しいものが追加されました。それは、このエッセイの添削。書き上げたら真っ先に読んでもらい、私が自分を美化しすぎていないか、読んだ人が不快に感じないか、家族がきちんと守られているかなどを確認してもらっています。なのでこの場を借りて、ありがとう、夫よ。あなたはあなたらしい「夫」であり「パパ」であり続けてください。欲を言えば、野菜を好き嫌いせずに食べて、脱いだ服は洗濯機に入れて、電気やエアコンのつけっぱなしにもう少し注意してください(笑)。

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飯田 佳奈子

ライター
テレビ東京「シナぷしゅ」プロデューサー。湘南在住34歳、同じくテレビ局勤務の夫と3歳の息子の3人家族。好きな食べ物はエビ、たらこ、たけのこ。同じくエビ好きの息子にエビを全部食べられるのが悩み。
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