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ロバート山本が語る!群馬県勢が強豪の理由「かかあ天下と空っ風」説
第33回は、続・群馬県あるある。高校野球など、群馬県勢が強いのは土地柄ならではの、ある仮説が有力!?
■群馬の部活動が強いのは「空っ風で鍛えられているから」説
いきなりですが、「かかあ天下と空っ風」って聞いたことありますか? 僕の出身地、群馬県の特徴を表した言葉です。
今回は、子育てにも応用できる「かかあ天下と空っ風」について話したいと思います。
まずは、「空っ風」について。上州名物・空っ風、なんて言い方をするほど群馬ではおなじみの、冬に吹く冷たい季節風です。
群馬県の中央に位置する赤城山から吹き下ろすので、「赤城おろし」とも呼ばれています。
ただの風じゃねーか、といわれそうですけど、ほんっとにキツイんです。
群馬県って免許普及率と一世帯あたりの車の所有数が全国1位という車社会なんですけど、これって自転車だと強風にあおられて前に進まないからだと思っています。
まあ、そんな強風のなかで育つから、子どもも強靭な体になるのかなって。
最近、群馬県の高校がいろんな部活で活躍してるんですけど、あながち「空っ風で鍛えられているから」説をバカにできないとにらんでいます。
■群馬ならでは!? 家の外でこそ奥さんを褒める文化
まあでも、今日の本題はここから。「かかあ天下」についてです。これは群馬の女性気質を表現した言葉なんですけど、その意味って結構誤解されがちなんです。
たぶん、奥さん怖いとか、恐妻家とか、鬼嫁っていうイメージを持つ人が多いと思うんですけど、違うんです。
この言葉の意味は、群馬の女性って働き者で立派だよね、ということ。「ウチのかあちゃんは天下一」から来てる言葉なんです。
なんでも、上州と呼ばれていた昔、旦那は怠け者ばっかりで博打好きも多かったとか。そんななかでも、奥さんが外に働きに出て家計を支えていたんです。
世界遺産になった富岡製糸場もそうですよね。女性の働き手があの工場を支えていたんです。
そんな女性たち、奥さんたちに敬意を評しての「かかあ天下」。だから、群馬って奥さんを立てる文化なんですよ。
昔の時代だと、謙遜のあまり奥さんをあえて悪く言う文化が少なからずあったと思うんです。「いやいや。ウチのは全然ダメだから」みたいな。
でも、群馬は逆。奥さんの悪口を外では言いません。そんなことしたら、回り回って自分に返ってきますからね。
むしろちゃんと、家の外でこそ奥さんを褒める文化があって、それはとっても賢いことだし、いいことだなって、結婚してみて改めて思うようになりましたね。
■「かかあ天下」だからこそ、時間の主導権を渡す
そんな我が家も、家庭を支えているのはやっぱり奥さん、という認識です。だって、奥さんがいなかったら家が回らないですから。我が家の大黒柱です。
だからこそ、家でも外でも、奥さんの望むような状態にしておくことが子育てでは大事なんじゃないかなって思っています。そのひとつが、時間の主導権を渡すことです。
僕の場合、月ごとにだいたいの仕事のスケジュールを紙でもらうんですけど、それはちゃんと奥さんに渡しています。
でも、結婚する前は渡したことはなかったし、全部把握されるのは嫌だとすら思ってましたよ。
だって、仕事が早く終わっても先輩から飲みに誘われるかもしれない。いろいろ、突然決まる予定もあるのに、「今夜は帰ってくるはず」と待たれるのも悪いじゃないですか。
でも、いろいろと経験を重ねた結果、スケジュールを把握してもらった方が楽、ということに気がついたんです。ベースを知ってもらった上で、臨機応変に対応していく。
僕も、「今日の仕事のメンバーだと終わったあと飲みそう」という予感があればちゃんと伝える。その方がお互いにストレスがなくて、休日の予定も立てやすくなったんですよね。
特に、乳児の子育て期間中は、奥さん自身が計画通りにいかないことばかり。それなのに僕がワガママを言うわけにはいかないし、いつ家にいるか、というのがわからないと困るわけです。
僕は僕で、休みで家にいるときは何をしてもいいよーと伝えているので、その時間は有効に活用してもらいたいですしね。
奥さんがやりたいことに合わせていく、というのを忘れないようにしています。
そう言ってても、うちの奥さんはワガママや自分勝手な事は絶対しようとしませんから、感謝です。笑
これからも我が家は「かかあ天下」です。なかなかいいもんですよ。
ロバート 山本博
趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと
特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育
【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
