FacebookInstagramYouTube
ロバート山本「俺、芸人としてこんな力ないぞ」涙した理由

Entertainment

ロバート山本「俺、芸人としてこんな力ないぞ」涙した理由

 2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんとの生活の中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、昨年7月からインスタグラムで発信。そのイラストをもとに、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。第37回は、テーマパークでの思い出について。山本さんが駆け出しの頃に、パレードを見て思ったこととは?

■人生初ディズニー、人生初サイン、人生初パレード!

ついに我が家の息子、ディズニーランドデビューをしました。夢の国の住人です。「イッツ・ア・スモールワールド」に声出して喜んでいましたけど、僕としてはもう一つ大好きな、エレクトリカルパレードを見て欲しかったんです。自分なりに一番見やすいスポットを知っているので、その場所から見せることができました。目の前を見たこともない電飾がどんどん通っていくのに驚いたのか、息子が目をキラキラにして喜んでましたね。それと、そのパレードの前に、『トイ・ストーリー』のウッディから帽子にサインをしてもらったんですよ。息子はまだウッディのこと知らないんですけど、僕が「ほらほら、ウッディのサインだよ!」って興奮してるのを感じ取ったみたいで。そのあとのパレードで目の前をウッディが通って、僕が「ウッディ、ウッディー」って叫んだら、息子も「うーでぃ! うーでぃー!」って覚えたんです。一生懸命、「うーでぃ!」って口にするところが可愛かったですね。息子からしたら、ウッディはもう大スターでしょうね。人生で初めてサインをもらったのがウッディですから。いやぁ、羨ましいなあ。

■これが本当のプロの仕事なんだ!とディズニーが教えてくれたこと

そもそも僕は、独身の頃からひとりでもよくディズニーランドに行ってました。めちゃくちゃ落ち込んだ時とかにエレクトリカルパレードの「ドリームライツ」を見たら、復活できるんですよ。でも、初めてパレードを観たのは大人になって、芸人になってから。そして、当初はパレードを舐めてました。一緒に行った仲間が「パレード見に行こうよ」と言っても、「いやいや、むしろその時間が乗るチャンスでしょ」という感じで。そうしたら、「パレード、ちゃんと見たことあるの?」と問いただされたんです。そんなに言うなら、確かに1回くらい経験しておくか、と見たパレードが本当に衝撃的だったんです。今でも忘れられないんですけど、ダンサーさんとか、キャストの皆さんがとにかく全力なことに驚いたんです。見ている人全員に行き渡るかのような手の振り方とか、目の配り方とか。それを観ている子供から大人までのお客さんが、大声でキャラクターの名前呼んで全力で手を振っていました。その光景をずーっと見ていたら、気がついたら涙がポロポロこぼれていたんです。当時、もう芸人にはなっていたけど全く仕事がなくて。でも、仕事ないなりに、人を笑わせる大変さとかに悩んでいた時期で。だからこそ、「俺、芸人としてこんな、人をキラキラにさせる力ないぞ」と衝撃でした。キャラクターどうこうじゃないんですよね。兵隊さんとかでも勇敢な目線をみんなに送って、それを見て子どもたちが立ち上がって喜んで。とにかく、全員がすごい。ダンサーだけじゃなく、キャラクターだけじゃなく、電飾も装飾もすごい。これが本当のプロの仕事なんだ! と気付かされました。俺なんて、ちょっとウケないだけですぐ不貞腐れてたけど、なんて小さい男なんだって。

■「夢の国」と「小さな世界」ってなんだろう?

それこそ、群馬に住んでいて、ディズニーランドなんて縁がなかった頃は、「夢の国なんかねーよ」と斜に構えてました。でも、行ってみて気がついたのは、夢の国がないからこそ、人間がプロの技を積み重ねて夢の国をつくりあげているんだな、ということなんです。それと、昔から「小さな世界」の意味がよくわからなかったんです。世の中の歌の多くは、「広い世界」だとか「大きな地球」と表現しがちなのに、なんで「小さな」なんだ? と。でも、実際に行ってみてパレードを見て、「あ、そういうことか!」と思うことがありました。みんな、少ないものだったら譲りあえるのに、多いと思うから取り合っちゃう。でも、小さな世界だから、みんなでちゃんと譲りあって、奪い合いなんかやめようよ、と。そんな素敵な意味なんじゃないかなって、パレードを見て気づかされて。そこでまた号泣ですよ。あのパレードの衝撃……もう本当に、人生観が変わった感じがしましたね。それ以来、落ち込んだらパレードを見に行くようにしています。それにしても、ウチの息子、2歳になる前から夢の国の住人って贅沢ですよね。ただ、あんまり通いすぎちゃって、それが普通になるのもいけないので、また何か記念日とかに行ければいいなと思います。

あわせて読みたい

【育児マンガ】「どっちがいいかな~?」まるで“めんどくさい彼女”!?小学生女子の発言に振り回されまくり!

Entertainment

2024.11.18

【育児マンガ】「どっちがいいかな~?」まるで“めんどくさい彼女”!?小学生女子の発言に振り回されまくり!

ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
SHAREFacebook
POST
LINELINE