トランシーノIIは女性の味方！肝斑を改善する医薬品

肝斑は加齢とともに増えていくシミとは違い、主に30～40代の女性を悩ますシミの一種です。

■トランシーノIIってどんな医薬品？有効成分は？

トランシーノIIは肝斑を改善する効果が認められた医薬品です。では、その詳細を解説していきましょう。

・トランシーノIIは第1類医薬品の肝斑改善薬

トランシーノIIは、『第一三共ヘルスケア』が販売する第1類医薬品のシミ（肝斑に限る）改善薬です。第1類医薬品とは、一般用医薬品の中で最も効果が高い（副作用が生じる恐れが高い）医薬品のこと。そのため薬剤師による情報提供が義務化されている医薬品でもあります。ちなみに同社から発売されている「トランシーノ ホワイトC（シー）クリア」は、紫外線によるシミやそばかすの緩和が期待できる一般用医薬品です。医薬品の区分は、トランシーノIIより効果がマイルドな第3類医薬品。トランシーノII 60錠 ￥1,800（税抜）／120錠 ￥3,400（税抜）／240錠 ￥6,300（税抜）

・1日2回、8週間の服用で、肝斑の改善効果が認められている

トランシーノIIは、1回2錠、朝・夜1日2回の服用を8週間（約2カ月）続けることにより、肝斑に対して高い改善効果があることが確認されています。第一三共ヘルスケアのデータによると、用法・容量を守って8週間正しく服用された70％以上の人が「シミが目立たなくなった」「肌の感じが明るくなった」と答えたそうです。

・トランシーノIIは、ニキビ跡には効果が期待できない？

トランシーノIIには、皮膚科で肝斑の治療のために処方されている「トラネキサム酸」という有効成分が含まれています。肝斑を改善するメカニズムは、肝斑の原因であるメラニンの産生を促進する「メラノサイト活性化因子」の情報伝達を「トラネキサム酸」がブロックし、色素沈着を抑えるから。このようにトランシーノIIが肝斑に効果があることはしっかりと認められていますが、ニキビ跡に効果があるかどうかはわかりません。

■トランシーノⅡを使う前に知っておかなければならないこと

トランシーノIIは、肝斑治療に効果のある一般用医薬品です。しかし効果が高い医薬品だからこそ、服用前に知っておかなければならないことや守らなければならないことがあります。

・自分のシミの種類をチェックする！トランシーノIIは肝斑にしか効かない

トランシーノIIはシミの中で、肝斑にのみ効果が認められた医薬品です。そのためまずは、自分のシミが肝斑かどうかをチェックする必要があります。以下の10項目のうち、1つでも思い当たるものがあれば、肝斑の可能性が高いそうです（第一三共ヘルスケア公式ホームページより）。〇30〜40歳代にシミが突然できた〇シミがほほ骨に沿って、または目尻の下あたりに左右対称にある〇シミの形は円形ではなく、モヤッと広がっている〇季節によって濃さが変わる〇シミが目のフチを避けて出ている〇妊娠・出産を機に目立つようになった〇紫外線対策やビタミン補給ではなかなか効果がみられない〇フェイスマッサージをしっかりやる方〇日常、強いストレスを感じている〇経口避妊薬を服用している

・購入できるのは、薬剤師のいるドラッグストアや薬局など

トランシーノIIは第1類医薬品なので、薬剤師による書面での情報提供が義務化されています。そのため店頭での購入を希望する際は、薬剤師のいるドラッグストアや薬局などに足を運んでくださいね。ちなみにトランシーノIIは「Amazon（アマゾン）」や「楽天市場」などの通販サイトでも購入可能です。しかし使用者の状態確認のための質問に回答し、担当薬剤師による適正使用の確認が完了するまで注文が確定しないというシステムになっています。

・添付文書はしっかり確認！トランシーノIIの副作用について

トランシーノIIの添付文書によると、以下の症状が現れた場合は副作用の可能性があるため、ただちに服用を中止し、添付文書を持って医師または薬剤師に相談するよう指示されています。〇皮膚…かゆみ、発疹・発赤〇消化器…、腹痛、食欲不振、胸やけ、吐き気・嘔吐〇循環器…動悸〇精神神経系…めまい、頭痛

・こんなときはトランシーノIIを服用してはいけない！

＜絶対に服用してはいけない＞●透析治療を受けている人…けいれんの症状が現れる場合があるため●「トラネキサム酸」を含むほかの内服薬の服用しているとき＜服用上の注意＞〇2カ月を超えて続けて服用してはいけません。〇服用中止後に肝斑が再発した場合は服用を再開できますが、再開までに最低2カ月は間隔を空けてください。ちなみに授乳中の人が服用したい場合には、医師または薬剤師への相談が必要です。