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ロバート山本が語る!井上尚弥vsドネア戦で学んだ父親としての生き様

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ロバート山本が語る!井上尚弥vsドネア戦で学んだ父親としての生き様

 2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんとの生活の中で感じた発見や驚きをイラストにしたインスタグラム絵日記が話題を集めています。手書きのイラストをはじめ、山本さんが芸人として、パパとしての気づきを綴る本連載。2年目に突入してますますパワーアップ!第54回は、ボクシングを通して学んだこと。11月7日に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で、井上尚弥選手がノニト・ドネア選手との激闘の末に判定勝ちという、歴史的な一戦を生観戦していた山本さん。プロボクサーとして、パパとして、学んだことを語ってくれました。

■行ってきました!世紀の対決、井上尚弥選手vsドネア選手

なんだかボクシングが盛りあがっていませんか? これから年末に向けて世界戦も目白押し。ボクシングファンとしては世間の関心が高まるのは嬉しい限りなんですけど、きっかけはやっぱり「井上尚弥vsドネア」の世界バンタム級・世紀の一戦ですよね。僕も現地で観戦しましたが、あの場の空気を味わえたことは最高の体験。今年どころか、ここ数年のなかでもベストバウトじゃないかなと思っています。ぜひとも知ってほしいのは、ドネア選手って本当にすごいボクサーなんです。「フィリピンの閃光」とよく紹介されますけど、僕から言わせてもらえば「ボクシング史に残るスーパースター」。そんなドネアと日本人が試合をする、というのがまず凄いことなんです。強すぎて対戦相手が見つからず、どんどん階級をあげて5階級制覇してしまった選手なんですけど、適正階級ってやっぱりバンタム級だと思うんです。その自分適性の階級に、井上尚弥という怪物が現れた。この最強の相手と戦うぞ! と階級を2つも下げてきたんです。2階級下げるって、体重だと4キロくらい。減量は死ぬほどつらかったはず。それでも尚弥君と戦って真のチャンピオンだと証明したい。これがボクサーという生き物なんです。ドネアって、ボクシング漫画の『はじめの一歩』が大好きで、礼に始まり礼に終わる、という武士道的な考えも大好き。日本が好きすぎて、試合がなくてもよく来日するようになって、その度にいろんなジムでスパーリングをしてくれるんです。あれほどのスーパースターがスパーをしてくれるとか、絶対あり得ないこと。でも、それくらい日本が大好きで、日本人のファンもたくさんいるんです。そして、尚弥君自身も、過去にドネアから指導を受けたことがある一人。その選手といずれ闘うことになるなんて、こんな運命的なことってあります!?

■尚弥選手&ドネア選手から学んだ「父親としての生き様」

僕があの試合で改めて感じたことって、技術的なすごさや精神面の素晴らしさは当然として、「父親としての生き様」なんです。2人とも、尊敬できるパパなんですよ。試合後にドネアが尚弥君にお願いして、優勝トロフィーを一夜だけ借りた、というエピソードが象徴的ですよね。「優勝トロフィーを持ち帰るぞ」という息子との約束を守るために、尚弥君の控え室に行って「尚弥申し訳ない。恥ずかしいお願いなんだけど、トロフィーを一晩でいいから貸してくれないか」って。尚弥君もその事情をわかって、「OK! 明日の会見までに間に合うなら、それまでドネアが持っていてくれ」と気前よく貸し出したわけです。SNSでも拡散されてますけど、ドネアから尚弥君へのメッセージ動画がまた泣けるんです。トロフィーの横に立ったドネアの息子たちが「サンキュー、ミスターイノウエ、コングラチュレイション」と挨拶して、すぐにドネアの胸で泣き出すんです。息子たちもやっぱり悔しいんです。その上で、「イノウエのおかげで約束が叶えられたよ」とメッセージを送るドネア。すっごい素敵な話じゃないですか。尚弥君もまた、息子の名前をボクサーパンツのベルトラインに刻んで、息子とともに戦うんだ!という姿勢がカッコいいですよね。実際に倒れそうになった時、息子の顔が浮かんできて凌ぐことが出来たと、会見でも話されていました。

■ボクシングとは「武士道」と見つけたり

結局、ボクシングも「武士道」と一緒なんです。武士道で大切にすべき「義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義」の言葉を、今回の試合を通して思い出しました。「義」は正義。その正義を貫くための「勇気」。弱きを助ける気持ちが「仁」。「礼節」を持つこと。言ったことを成すと書いて「誠」。自分の名に恥じない生き方をするという「名誉」。そして、まわりで支えてくれる人たちへの「忠義」の気持ち。2人とも礼儀正しいし、勇気は当然あるし、謙虚だし。試合終了のゴングが鳴った瞬間に笑顔で抱き合えるのは、お互いのこれまでの苦しいトレーニングを理解して、リスペクトできるから。勝ち負けの結果よりも、自分を貫いた武士道精神を、たたえあってるんです。ドネアが日本人にボクシングを教えてくれたこともそうだし、尚弥君がいろんな期待を背負って、お父さんとの絆も大切にして、そして息子のことを思って戦ってるのもそう。ボクシングって野蛮なスポーツと思われがちですけども、今回の試合を見てもらえれば、リスペクトに満ちた素晴らしいスポーツだ、ということがわかってもらえるんじゃないでしょうか。

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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