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ポケモン界の師匠・ロバート山本!弟子は全国に6,000人以上いる?

撮影 モリサキエイキ

Entertainment

ポケモン界の師匠・ロバート山本!弟子は全国に6,000人以上いる?

 山本さんが、芸人として、パパとしての気づきを綴る本連載。第70回は、ポケモンについて。今年2月に出演した『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「全国にポケモンバトルの弟子がいる」と明かした山本さん。弟子が増えていったいきさつは?

■子どもたちはこんなにレベルの高い駆け引きをしてたんだ!

2月に『アメトーーク!』の「子供番組やってる芸人」に出演し、全国にポケモンバトルの弟子がいるという話をしました。弟子の数は6,000人以上。なぜそんなことになったのか、今回は番組内で詳しく説明できなかったことをお話しします。ポケモンシリーズの原点である「ポケットモンスター 赤・緑」が発売されたのは、僕が高校生のとき。当時は、ポケモン=子ども向けのゲームというイメージがあったので、一切やらずにいました。その後、芸人になり、2004年から『ポケモン☆サンデー』(テレビ東京)という番組にレギュラー出演。それを機に「ポケットモンスター エメラルド」で遊んでみたのが、僕とポケモンとの出会いです。ただモンスターを育てて戦うだけのゲーム。最初はそんなふうに思っていましたが、いやいや、僕が考える何十倍も奥が深いゲームだった。「子どもたちは、こんなにレベルの高い駆け引きをやってたんだ!」と気づいたときには、もう完全にハマっていました。ポケモンバトルは、レベルの高いポケモンを使えば必ず勝てるわけじゃありません。パーティーの組み方や、能力特性の使い方がバチッとはまれば、自分より強いポケモンだって負かせるんです。研究すればするほど面白くて、「次はこういうパーティーで戦ってみよう」っていうアイディアが浮かんでくる。仕事の合間にポケモンをコツコツ育てて、色々な戦い方を番組で紹介しました。そんなことを楽しくやっていたら、あるとき、「師匠、弟子にしてください」って、弟子入り志願してくる子どもたちが現れ始めたんです。最初は「いや、弟子とかとってないから……」って断っていたんですけど、あまりにも熱心に言われるから、つい「いいよ」って言っちゃったんですよね。そのことを、誰かがツイッターでつぶやいたらしく、「弟子にしてください」ってリプライをくれる子どもがどんどん増えていきました。

撮影 モリサキエイキ

■ついに海外からも弟子入り志願が届く

最初は「君は5番弟子だよ」「じゃあ12番弟子ね」って気軽に返していたんですけど、次第にものすごい数のリプライがくるようになったんです。1日中、ひっきりなしに通知が届いて、返信が追いつかないくらい。パニックに陥っているうちに、弟子のナンバーは6,000を超えました。さらに、アラビア語でメッセージが届いて、ウェブの翻訳ツールを使ったら「弟子にして。ヒロシ」って書いてあったことも(笑)。どこで僕のことを知ったのか知らないけど、「君は何番弟子だよ」っていう言い方を調べて、返信しました。ポケモンは世界中にファンがいて、YouTubeで「Pokemon」って調べると、たくさんの動画が出てきます。僕が出演していた『ポケモン☆サンデー』や『ポケモンスマッシュ!』(テレビ東京系列)などの番組も、英語や韓国語などの字幕つきで転載されていました。完全に違法なんですけどね……。ポケモンの世界大会が開かれ、会場を歩いていたら、色んな人に「ナイストゥミーチュー」と挨拶されました。「動画を見て、僕のことを知ってくれた人がこんなにいるんだ!」と驚きました。ポケモン好きの人たちからすると、ポケモンの番組に出ている僕は、羨ましくもあり憧れられる存在だったかもしれないです。僕なんかで申し訳ない気持ちでいっぱいでした(笑)。

■張り切ってバッジを作ったものの…

さて、ポケモンバトルには「目と目が合ったらポケモンバトル!」という合い言葉のようなものがあります。『ポケモン☆サンデー』『ポケモンスマッシュ!』などの番組でも「目が合ったらバトルしよう」って呼び掛けていたので、街中で子どもから声を掛けられることもありました。例えば、地方に営業に行って、駅のホームで電車を待っているとき、子どもが「バトルやろうよ」と声をかけてくれることも。そういうときは、「何分までだったらいいよ」と時間制限を決めて、バトルをしていました。『アメトーーク!』でも披露しましたが、子どもたちにあげようと思い、張り切って自分でバッジを作ったんです。ポケモンのゲームはジムバッジを集めてストーリーを進めるので、ヤマモトジムバッジを常に持ち歩いて、「もし勝ったらバッジをあげるよ」と言っていたのですが、まあ、負けることってなかなかないんですよ。子ども相手に手加減しないのは、大人気ないかもしれませんが(笑)ジムリーダーが手を抜いてたんじゃ、バッジの価値も無くなるので。いま僕のバッジを持っている子は、全国で4人だけです。小学校5〜6年生の、日本代表レベルの子たちで、彼らは本当に強かった! 天才将棋打ちの子どもと同じで、駆け引きが抜群に巧いんです。ポケモンの公式大会には、ジュニア、シニア、マスターの3クラスがあって、シニアクラスは中学生まで、マスタークラスは高校生以上です。ネットで登録すれば予選大会に参加できます。予選大会の参加者は5万人以上。その中で全国大会に行けるのはほんの数人なので、僕のバッジを持っている子たちがいかに強いかわかると思います。僕は毎回、マスタークラスに出場していますが、2日目あたりでまったく歯が立たなくなっていきます。子ども番組の中では師匠でいるけど、競技ポケモンの世界では頭のキレる猛者ばかり、僕は並のプレーヤーの一人です(笑)。

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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