撮影:齊藤僚子
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レギュラー放送スタート!テレ東「シナぷしゅ」松丸友紀アナにインタビュー
この番組で、本職のアナウンサーとしてだけでなく“プロデューサー”としても参画するテレビ東京の松丸友紀アナに、番組の見どころ、自身の子育て観などをたっぷりお聞きしました。
■松丸ダンスも!手作り感満載だったトライアル放送
―― 12月のテスト放送はどんな反響がありましたか?
松丸友紀(以下、松丸):ありがたいことにたくさんの反響をいただきました。特に、保育園のママ友や保護者の皆さんなど身近なところからの反応は大きかったですね。「ああいう番組があると子どもが夢中になって見られるし、その間に家事もできる。ありがたい!」と言われたのは嬉しかったです。
――その反応は狙い通り?
松丸:番組のコンセプトが、適切な刺激で赤ちゃんの脳神経をつなぐ「シナプス」を増やして、赤ちゃんの世界が「ぷしゅ」っと広がっていくこと。そして、パパママの肩の力、張り詰めた気持ちが「ぷしゅ~」っと抜ける、ことも目指していました。そこが伝わったのかなと。
――トライアル放送では、オープニングとエンディングで「松丸アナが“ゴッドタン仕込み”のダンスを披露」として話題になりました。
松丸:学生時代にダンスをしていた経験を生かして、振り付けから実際に踊ることまで担当さていただきました。でも、4月からは私自身は踊らず、キッズダンサーに踊ってもらいます。その可愛らしいダンスも楽しんでいただきたいですね。
――松丸さんのダンスが見られないのは残念がるファンも多そうですが。
松丸:そう言ってもらえると嬉しいですが、レギュラー放送ではもう少し裏方に徹していこうと思っています。それと、トライアルでは予算があまりにもなかったから、という裏事情もあって(笑)、ダンス以外でも、衣装は古着を集めてペイントしたりと、本当に手作り感満載だったんです。でも、「手作り感があったからこそ、子どもたちが夢中になった」といった反応もいただきました。
4月からはブラッシュアップし、衣装やセットなども作りこんでいます。スタジオのセットも、赤ちゃんがママのお腹の中にいる、というイメージのちょっとホッとするようで可愛い世界観が出せていると思います。そういった変化もお楽しみいただきつつ、「手作り感」も残せていければと思っています。
■誇りを持って、赤ちゃんに見せられる番組を
――この番組ではアナウンサーとしてだけでなく、「プロデューサー」の肩書でも番組にかかわっています。今、予算の話題も出ましたが、「プロデューサー」ならではの課題は?
松丸:プロデューサーって本当すごい肩書きなので、その肩書きに負けないようにしっかり!とは思うんですけれど、勉強すべきことばかりですね。でも、「アナウンサー30歳定年説」なんてことが言われるなか、30代の時期にこの番組と出会えた。アナウンサーとして培ったことも活かしながら、30代以降でも活躍できるロールモデルのひとつになれるように、新人のような気持ちでいろんなこと吸収しようと毎日走り回っています。
――プロデューサーとしてかかわるようになったきっかけ、番組そのものの経緯を改めて教えてください。
松丸:もともとは育休から復帰して間もない、コンテンツ統括局に所属する女性社員が企画を立ち上げました。そこから、テレビ東京のパパ・ママ社員で番組を作ろう!ということで、部署の垣根を越えて5人が集まり、全員がプロデューサーという形でかかわりました。
――とくに大変だったことは?
松丸:プロジェクトが立ち上がったのが12月のテスト放送3カ月前。社内を横断してのプロジェクトメンバーというのはテレビ東京でも珍しい試みだったんです。なにもかもが手探り状態だったなか、よく5日間連続放送に持っていけたなと思います。
特に、私が「よじごじDays」という生放送をやっておりまして、その番組との時間調整が大変でした。12月に関しては「よじごじ」のオンエア直前までスタジオの横で会議をしつつ、「じゃあ、ちょっと生放送に行ってきます」と出て行く感じで、そのスイッチの切り替え、アナウンサー業とプロデューサー業の両立が大変でした。
――その大変さを乗り切れた要因は?
松丸:やっぱり「熱量」ですね。自分たちが親の目線で「こんな番組があったらいいな」「でもないんだよね」「ないからこそ、自分たちで作らないと」という使命感みたいなものがあったのかなと思います。
――「見たいものがない」というのは?
松丸:子育て経験をしていく中で、「テレビって赤ちゃんに必要なのか!?」という議論はよくありますよね。でも、私たちはテレビ局で働いているんだから、誇りを持って子どもたちに見せられる番組を作りたい。これまで、その「赤ちゃんに見せられる番組」といえば、Eテレさんのコンテンツがほとんど。
世間にあふれている膨大な動画コンテンツも、プロではない方が作る斬新さや面白さもありますが、一方で「これって見せてもいいの?」と思うようなものもあります。そこで「東京大学赤ちゃんラボ」の開一夫教授にも監修いただいて、本当にパパ・ママが安心して見せられるものを作りたい、という思いで生まれたのが「シナぷしゅ」なんです。その点は、4月からも変わらない部分です。
――変わらない思いで作る一方、新しい見どころは?
松丸:いろいろありますが、ひとつは「あいうえおの歌」。「ABCの歌」はあるのに、五十音を全部歌にしたものってないなと。アナウンサーなので、子どもたちにも小さい頃から正しい発声・発音も伝えていきたい。まずは日本語に楽しく親しんでもらうコーナーとして、一緒に楽しんでいただきたいですね。
後編は4月13日に公開。お子さんとのエピソードも交えながら、たっぷりと語っていただきました。ぜひお楽しみに!
【プロフィール】
松丸友紀(まつまる ゆうき)
テレビ東京アナウンサー。2004年入社。大学在学中は、さくらの親善大使として活動。これまでに「ゴッドタン」や「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~」「よじごじDays」などを担当。趣味は食器集め、骨董品探し。
「シナぷしゅ」番組情報
「シナぷしゅ」
毎週月~金 あさ 7:35~8:00(テレビ東京系列6局ネット)、 夕方 5:30~5:55(テレビ東京ローカル)
撮影/齊藤僚子 取材・文/オグマナオト 企画・構成/mamagirlWEB編集部
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