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ロバート山本「うわー俺には来るなよ」内心ビグビク…リモート時代のお笑い

撮影 モリサキエイキ

Entertainment

ロバート山本「うわー俺には来るなよ」内心ビグビク…リモート時代のお笑い

 山本さんが芸人として、パパとしての気づきを綴る本連載。
第76回は、リモート時代のお笑いについて。お笑いバトンに内心ビクビク…その理由とは?

■コロナ渦におけるロバートの笑いはどうあるべき!?

「新しい生活様式」が求められる時代、お笑いもこれまでにない工夫が求められています。僕らロバートの場合、2月29日に舞台に立ったのが最後で、3月以降は一度も舞台でのネタはやりませんでした。

やっぱり、「ロバートのライブで感染したかもしれない」ということが起こったら本当に申し訳ないですから。予定していた舞台ができなくなる、というのは金銭面など大変な部分はありますが、楽しく思い切りガハガハと笑える状況にならないと、なかなか難しいですよね。

先月末に放送されたフジテレビ系『ENGEIグランドスラム』ですごいなと思ったのが、漫才もちゃんと真ん中にパネルを設置して2メートル離れる“ソーシャルディスタンスネタ”。もしくは、一人がモニターを使う“リモートネタ”を皆さん徹底していました。

僕らロバートも、舞台の端と端に秋山と馬場が立ち、僕だけが真ん中にいて両方にツッコむ、という2メートル以上近づかないネタをやりました。ネタ合わせもリモートで全部やりましたけど、間が合わなくてメチャメチャ難しかったです。

リモートネタ自体は見ている人たちにも「今だからこそのネタ」として評判がよかったみたいです。これをヒントに、ロバートの笑いにも何か新しい形ができるかもしれないですね。

■「定期的に見られる場」の必要性

テレビの収録番組は少しずつ増えていますが、舞台に関しては自粛期間中、完全に遠ざかってしまったので、「お客さんの前に立つ」という機会がなくなってしまったのは変な感じでした。

僕の場合、YouTubeでゲームの生配信チャンネルを持っているので、まだ視聴者の方とコミュニケーションを取る術はあるんです。今回の自粛期間中にYouTubeを開設した芸能人って結構いたと思うんですけど、やっぱり「定期的に見られる場」を持っておかないとメンタルがやられてしまう部分もあると思います。

その意味で、僕は昨年末に立ち上げて、コロナ問題以前にはじめていたので「やっててよかったぁ」と本当に思いました。

ちなみに、秋山はSNSに関してはTwitterもインスタもやってないですし、YouTubeにしても視聴者とのコミュニケーションを意識しない「クリエイターズファイル」だけ、というのが、なんだか秋山らしいブレのなさ、という感じがします。馬場はインスタ、YouTubeで料理しています。馬場の仕事の95%は料理、すでに料理人としての自覚も芽生えてしまっています。
 

■芸能人SNSリレー企画の舞台裏

SNSといえば、自粛期間中はいろんな「芸能人リレー企画」が流行りましたよね。あれって、傍目で見るよりも実は地味に大変なんです。

それこそ、「ギャグ・ラリー」が流行ったときにはドキドキしていました。持ちギャグのある人たちで回っている分にはいいですけど、僕みたいにギャグのない人たちにも回り始めて、「うわー、俺には来るなよぉ」と内心ビグビクしていました。次に自分が回すときに、結構断られたことも……。

バトンをどう回すかって2つパターンがあって、公衆の面前でいきなり指名が飛んできて逃げられない場合と、事前に「回していいですか?」と許可を取る場合。僕がバトンを回すときにはちゃんと電話をして確認をとる、という後者のスタンスで取り組みました。

前者の場合、あの企画が恐ろしいのは、自分が気づいたときには一般の方も気づいている、という状態で回ってくること。そんなことも考えると、リレーネタをやることよりも、リレーを次に回すことの申し訳なさがスゴイ強いんです。

だからなのか、事前に許可を取ってから回したのに、気がついたら自然消滅していた、というケースもありましたね。

結局、実際に僕がやったリレーは2つだけでした。人気者ほどリレーの対象にもなりやすいわけですからよかった……よかったっていうのも変ですけどね。

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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