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『映画 きかんしゃトーマス』麒麟が声優に挑戦!「パパすごいやろ」後編

撮影:齊藤僚子

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『映画 きかんしゃトーマス』麒麟が声優に挑戦!「パパすごいやろ」後編

9月4日(金)に、『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』が公開! ゲスト声優として、お笑い芸人の麒麟が出演します。ふたりが演じるのは、歌を愛するイタリアの古い機関車・ロレンツォ(川島)と、そのロレンツォの歌のパートナーで客車・ベッペ(田村)。今回は、映画への思い、アフレコの裏側などについてお話していただきました。
 

■お笑い芸人コンビ麒麟のお二人を直撃!後編


ーー川島さんは1児、田村さんは2児のパパですが、お子さまが生まれて芸風に変化はありましたか?(※2020年2月取材時)

川島 アカンことは言わんくなりましたね…アハハハハ。若手のときは、笑いがいちばんやと思ってたので、自分の発言で人を傷つけてしまってるとか、そういう考えはあまりなかったんです。“ウケてたらええやん!”って気持ちで。でも、みんな、人の子なんやなと。私生活においても、店員さんにムッとすることがあっても、“この人も生まれたときは赤ちゃんで…”って思うと、怒らんくなりましたね。あとは単純に、飲みに行く機会がガクンと減りました。よく寝ています。

田村 僕は、世の中のお父さんお母さんをむっちゃ尊敬しました。今までは、くたびれたお父さんを見たときに、“この人、人生楽しいんかなー”とか思ってたんですね。でも、“この人も子どもを育てあげてんねや。親やってはんねや”とか考えたときに、“これだけの苦楽を乗り越えてきはったんや”って気づいて、すっごい尊敬するようになりました。

ーーまわりの芸人さんと育児のお話をされることはあるんですか?

田村 めっちゃしますね。「小学校どうします?」などと聞いて、市場調査しています。

川島 僕も、いっしょですね。あとは近所に住んでる芸人さんと、本当に細かい話をしています。子どもを連れて行ってよかったお店とか、お父さんとふたりで行ける場所とか。抱えてる問題がいっしょなんでね。僕も、いい情報があったら教えています。…こういうの、年をとったなって思いますね。

田村 ふふふふふ。

川島 だいたい健康と子どもの話ですから。あと保険。

田村 はい。

川島 あと、税。若手んときは、「今日はナンパでも行く?」なんて言ってたけど、そんなご時世でもないですから。毎日、粛々と。「ごはん半分にして」とか。アハハハ! 

田村 アハハハ!

川島 「油っこいもんはええわ」って、食生活も変わった。いい人間になりましたね。

 

撮影:齊藤僚子


ーーお子さんとパパだけでお出かけする日も?

田村 もちろん! 公園とかアスレチックとか、ボールプールとか。僕の場合、バスケットボールの試合会場に連れて行ったり。子どもって、選手のユニフォームを着てるだけでもかわいいんですよ。ぶかぶかで。そうやって外に連れて行くことで、奥さんがゆっくりできる時間を作るようにしています。世の中のパパに比べたら、回数は少ないんですけど。

川島 僕の子どもはまだ2才なんで、近所の公園が多いかなぁ。お母さんじゃないとごはんを食べてくれなかったりとか、おむつのタイミングとかもあるんで、近所に1、2時間。あと、ファミレスに行ったときとかは、抱いてちょっと離れて、奥さんにゆっくり食べてもらったり。あんまり時間はないんですけど、いっしょに遊んだりしたいと思っています。

 最近は、「どこ行くのー?」ってよう言われるんですね。「仕事だよー」って言うと、“仕事でどこ行くのー?”ってなるので、包み隠さずに「フジテレビだよー」って場所名で答えています。子どもが、「フジテレビかぁ。行こうかなー」みたいに言うんですけど、「入館証ないよ」って。子どもって、大人の会話をすごく聞いてるんです。僕が奥さんに、「今日、巻いて終わったわ」とか言ったら、「巻いて終わったの?」って会話に入ってきたり…(笑)。そういう背伸びが、楽しいんでしょうね。だから、会話に気をつけて、言葉はきれいにしています。

ーー子育てでの悩みがあれば、教えてください。

川島 りんごジュースがめっちゃ好きなんですけど、100%のものしか飲んでくれない…(笑)。僕が長野県へ行ったとき、濃縮還元じゃないちっちゃい缶のジュースを買ってきたんです。

田村 あるある。ちっちゃいサイズのやつな。

川島 いっこ200円の。それをあげたら、舌がこえてしまったみたいで。ほかのジュースをあげると、ひとくち飲んだだけで、やめるんです。だから今、青森県と長野県から取り寄せています。でも、青森県から取り寄せたものは、ねぶたのデザインがちょっと怖いらしくて。「これはちがう!」と…。なんとか、ほかのものも飲ませようとするんですよ。1回、長野県のジュースをほかのコップに入れて、ちがうジュースを新たに入れたり。

田村 偽装すんな(笑)!

川島 偽装工作すんねんけど、ひとくちで「ちがう」って。

田村 ひとくちでわかんねんや、すごいな~。

川島 舌をこえさせるのが早かったな…。

田村 うちの悩みは、下の子が、ちょっと前から「うんちくん、うんちくん」って言ってて。何を言うてるのかわからなくて、テレビで見たり、本で読んだキャラクターなのかとずっと不思議やったんです。でも、あるとき気づきました。「うんちくん」って、僕のことを言ってたんです。

川島 ぷぷぷーっ。

田村 なんで「うんちくん」なのかわからないんですけど。

川島 奥さんが呼んでるんやろ、それ。

田村 いや、上の子は言わないんで、奥さんではないと思う。下の子のセンスやと思う。僕が、うんちに見えてるんやろうね。僕が帰ると、うれしそうに「うんちくん! うんちくん!」って。最初から僕のことってわかってたら、“そんなん人に言ったらあかんで!”って言えたかもしれんけど、気づくのが遅かったから、怒るタイミングを失ってしまって。いまさら言えへん…。

川島 “くん”がついてるだけ、まだマシかもしれんな。

田村 うん。今後、どうなるか怖い…。

 

撮影:齊藤僚子


ーー映画でおふたりが演じたキャラクターは、“伝説”がキーワードになってくると思います。おふたの育児の中での伝説はありますか?

田村 僕は、子どもの話を、無視せずに全部聞いてあげようと思っていて。いっとき、嫁さんが話しかけてくる、上のコも下の子も話しかけてくる、テレビで近しい芸人が出てて内容が気になる、犬もボクに乗っかってくる…っていう状態で。ほんま聖徳太子ばりに話を聞いて、それぞれの話に返事をしていました。で、犬もかわいがりながら、テレビの話も聞いて。“もうすぐ聖徳太子”って思うときはありましたね。

川島 僕は2月3日が誕生日やったんですけど、娘がメダルを作ってくれまして。どうやら娘が、「メダルを作る」って言い出してくれたみたいなんです。丸いやつに絵を描いて、シールをいっぱい貼って。それを首にかけてくれて、「いつもありがとう」って言われたときは、もう……笑顔で号泣しましたね。アハハハ! だって、涙出るでしょ~。そのメダルは、今も飾ってます。どうやら娘も気に入ってるらしくて。「メダル、どこにあるの?」って聞かれるので、そのたびに首につけて、娘の前へ…。これが、誕生日が終わったあとも、つづきました(笑)。

ーー娘さんが、彼女さんみたいな存在ですね。

川島 もぉ~こんな存在があるんだと思いましたね。今までは、たとえで「目に入れても痛くない」とか「命が惜しくない」とか言ってましたけど、マジやなって。寿命を4、50年あげられる存在ですね。

田村 たしかに。僕は今、3人目が奥さんのおなかの中にいて(*取材時/2月)。後輩のぼんざワールドが、“だるマタニティ”っていうマタニティペイントを始めたんですね。子どもたちも大きくなってきていろんなことがわかるやろうし、生まれてくる子が将来、見たときに、自分がおなかの中にいたことをすごいよろこんでくれてたんやなっていうのが伝わると思って、だるマタニティをやったんです。

 最後に、だるまに目を入れるんですね。まずは僕が入れて、次に上の子、下の子が入れていくんですけど、子どもなのにちゃんと意図がわかってて。「赤ちゃん、元気に生まれてきてね」とか言いながら目を入れるんですよ。もう…なんかいろんな感情が…。奥さんの日ごろの努力、子供が生まれてくる神秘…。いろんなものがあいまって、むっちゃ感動して、ぼろぼろ涙が出て。後輩の前で恥ずかしかったんですけどね。「むっちゃ泣いてるやん!」とか言われながら…。

川島 くぅ~…!

田村 「ここで泣いた人、初めてですよ!」とか言われたんですけど、めっちゃいいイベントでした。“マタニティイベントっていいなぁ”って思いました。

 

撮影:齊藤僚子

ーーこの夏は、多くの子どもたちが『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』を見るために映画館へ足を運ぶと思います。今後も、子ども向けのお仕事に挑戦してみたいですか?

川島 子どもができたことで言えることも、増えたなと思うんです。子どもがいてくれてよかったとしか思えない。我々、芸人の親やから言えることもあると思うので、お仕事をいただければ、なんでもやります!!

田村 もちろんやりたいです! 以前、警察のイベントにゲストで呼んでいただいたとき、女のコに大人気のキャラクターも来てたんです。“これは娘がよろこぶ!”と思って、写真を撮りました。
 正直、僕は、家事育児が得意なほうではなくて。奥さんに指示を受けて、動いてるんですね。そうなると、どうしても頼りないというか…。保育園に連れて行ったときも、僕は荷物をどこに置けばいいのかわからなくて、全部娘が、「パパ、こっち」って指示してくるんです。育児をすればするほど、僕のランクがどんどん下がってく。なので、仕事の力を使って、「パパ、すごいやろ!」と(笑)。威厳を補うっていう意味でも、そういうお仕事をさせていただきたいです。

 

■プロフィール

撮影:齊藤僚子

麒麟(きりん)
1999年10月結成、NSC大阪20期生(1999年)。
2003年に第23回「ABCお笑い新人グランプリ」で優秀新人賞を受賞、第34回「NHK上方漫才コンテスト」優秀賞など、ほかにも多数の受賞歴を誇る人気お笑い芸人コンビ。

田村裕(たむらひろし) 左
大阪府吹田市出身。

川島明(かわしまあきら) 右
京都府宇治市出身。

■作品情報

『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』(9/4(金)公開)

ソドー島はトラブル続きで、トーマスたち蒸気機関車は大忙し! そんな時、港で事故が発生!! ティドマス機関庫の蒸気機関車たちは、スチーム・チームを結成してピンチを切り抜ける。そのあと、イタリアで仕事をすることになったトーマスは、「消えた機関車」の伝説に興味津々。迷い込んだ鉱山で出会ったのは…!?

公式サイト:https://movie2020.thomasandfriends.jp/



撮影/齊藤僚子  取材・文/ぶにお  企画・構成/mamagirlWEB編集部

 

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