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ロバート山本がエール!南キャンしずちゃんがボクシングをはじめたきかっけ

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

ロバート山本がエール!南キャンしずちゃんがボクシングをはじめたきかっけ


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第93回は、女子ボクシング強化委員、普及委員に就任した南海キャンディーズのしずちゃんについて。
ボクシングをはじめたきっかけに山本さんが関係しているようです。

 

■しずちゃんが女子ボクシングの顔に!?


今年の夏、南海キャンディーズのしずちゃんが女子ボクシングの強化委員、普及委員に就任しました。女子ボクシングの普及や知名度向上が狙いだそうです。

何を隠そう、しずちゃんをボクシングの世界に招き入れたのは僕なんです……、というと大げさですが、僕にやたらと「ジムってどうなんですか?」「ボクシング楽しいですか?」と聞いてくるから、「1回行ってみる? ウチのジムなら女性もたくさんいるよ」と誘ってみたんです。すると、「行きたいです」と。

しずちゃんは根性もあるし気持ちが強かったから、始めたら本当にストイックに練習していましたね。何かボクシングに吸い寄せられていった感じはありました。何かに打ち込みたいタイミングだったかもしれません。

しずちゃんのおっとりした性格もボクシングに実は向いているんです。僕もそうですけど、ボクシングをやっている人って意外とそういう人が多い。ボクサー=オラオラなイメージを抱く人も多いかもしれませんが、実はそうじゃない人も沢山います。小さいことに動じているとできないスポーツなので、心静かに自分の気持ちを秘めているタイプの方がボクシングは向いていますね。

そこからしずちゃんは、より自分に合う環境を見つけようと、いろんなジムを訪ね、梅津正彦トレーナーと出会いました。この出会いがバッチリはまったんでしょうね。梅津さんと二人三脚で、本気でオリンピックを目指すというすごいチャレンジに励んだんです。

 

撮影:モリサキエイキ

■世界を狙える日本の女子ボクシング界


結果的にオリンピック出場は叶いませんでしたが、しずちゃんが現役のときって、結構女子ボクシングは注目されました。あのときのように、しずちゃんというカンフル剤を投入することで、より注目が集まる環境になると思います。

ボクシングって格闘技ですし、重量級ボクサーのイメージからか、筋骨隆々な印象があるかもしれませんが、ほとんどのボクサーは減量と向き合っていて、実際に会うと「ボクシングやってるの!?」と驚くようなスマートな人ばかり。とくに、女子ボクサーは、リングから降りたら体格もスタイルも普通の女性と変わりありません。

でも、実は女子サッカーの「なでしこジャパン」のように、日本人が世界を狙える競技なんです。階級制ですし、日本人って意外と弱音を吐かないし、根性もあって練習熱心。ボクシング自体が日本人向けのスポーツな上に、内に秘めた強さもある“大和撫子”的な側面も、世界で戦う上では強みになります。

そんな女子ボクサーがより注目されることで、環境面も改善され、モチベーションも上がるかもしれない。しずちゃんというキャラクターを通して、女子ボクサーのキャラクターにも注目が集まれば、いい循環が生まれるかもしれません。

 

■ボクシングは「人間のドキュメント」だ!


観戦する立場から言っても、やっぱり「どんなボクサーか」というキャラクターがわかった方が面白いんです。

結局、ボクシングだけで飯が食える人なんて、世界チャンピオンでもごく一部の人だけ。それ以外のボクサーは、みんな“普通の生活”を営んでいます。総合格闘家の所英男選手が「戦うフリーター」として脚光を浴びましたけど、ボクサーもほとんどが「戦うフリーター」状態。もしくは、商社マンだったり、塗装業をしていたり。一人一人に、さまざまなバックボーンがあります。

そして、普段の仕事で頑張っている人ほど、後楽園ホールに駆けつける応援団もすごく熱心なんです。日々、真面目にひたむきに仕事に取り組んで、さらに人間関係もきちんとしてる人にはたくさんの応援団もきます。友達、同僚などにも好かれながら、練習もハードにこなしてリングに立っているんだな、ということを感じます。

ボクシングってスポーツではありますけど、全部、人間のドキュメントです。だからこそ、楽しいだけでは続けられない。何か変えてやろう、ひっくり返してやろうという気持ちがないとできない。オリンピックを目指していたときのしずちゃんは、まさにそうでしたから。

ぜひ、しずちゃんには、女子ボクサーの皆さんのそういった「ドラマ」の部分にも注目が集まるように、メディアを通していろんな発信をしてほしいですね。

 

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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