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アンタ柴田さん→ロバート山本→しずちゃん、ボクシング始めたきっかけは?

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

アンタ柴田さん→ロバート山本→しずちゃん、ボクシング始めたきっかけは?


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第94回は、前回に引き続きボクシングについて。南海キャンディーズのしずちゃんをジムに誘ったのがロバート山本さんで、山本さんの背中を押してくれたのがあの先輩芸人! お笑い芸人たちのボクシング事情について語っています。

 

■実は困る「芸能人のプロボクシング挑戦」企画


前回、女子ボクシングの強化委員、普及委員に就任した南海キャンディーズのしずちゃんの話をしましたが、男子は男子で俳優の赤井英和さんが男子普及委員に就任されたことが発表されました。僕や、しずちゃんと違って、赤井さんはもともとの出身がボクシング界のスター選手ですけどね。

赤井さんといえば、僕がはじめてプロボクシングのテストを受けた際、『Qさま』でその様子を放送したときのゲストでした。1回目のテストは不合格だったんですが、それでも赤井さんは「ライセンスを獲るだけじゃなく、絶対に試合をした方がいい」とアドバイスをしてくださったんです。実際に試合をするのはその何年もあとになりますが、自信になる嬉しいコメントでした。

実は、「芸能人がボクシングのプロテストを受ける」というのは、ボクシング協会からするとかなり困る企画なんです。なぜなら、テレビ番組はすぐに“結果”を求める傾向にあるから。

でも、簡単に受かるようなものではないし、そもそも身体的に大きな危険も伴います。そんな世界に、遊び感覚・ノリ重視で来て欲しくない、という考えはごもっともです。

ただ、僕の場合は、テレビの企画が持ち上がる以前に1年近く真面目に練習をしていたこともあって、僕のジムの会長さんがとても親身になってボクシング協会に働きかけてくださったんです。
 

撮影:モリサキエイキ

■柴田さん→ロバート山本→南キャンしずちゃん……


今、思い返しても、プロテスト前はストイックにトレーニングをしましたね。毎朝10キロ近く走って、地方で営業がある日も朝早く起きてホテルの周りを走ったり、夜に東京に戻ってからジムで汗を流したり。

会長は僕のその姿を見てくれたから、芸能人のプロテスト企画を渋る協会に、僕のスパーリング映像を持ち込んだりして直談判してくださったんです。僕はそのことを後から知ったんですが、もう感謝しかないですよね。

芸能人を使った売名行為だ、という見方をされる危険性だってあったのに、「いや、山本はうちの練習生だから、芸能人かどうかなんて関係ない」とサポートしてくださった。そういった周りの人たちのサポートのおかげで、半年後の2回目のプロテストでは合格することができたんです。

こういった芸能人ならではの苦労もある反面、芸能界だからこその「ボクシングのバトン」みたいなものがあります。そもそも、僕がボクシングを始めるきっかけになったのは、アンタッチャブルの柴田(英嗣)さん。何か運動がしたいなぁと思っていたときに、柴田さんがボクシングジムに通っていると聞いて、「どんな感じなんですか?」と興味を抱き、そのジムに通うようになりました。

そして、柴田さんが番組スタッフに「博、筋がいいから取り上げたら面白いかも」と言ってくださったことから、『Qさま』でプロテスト挑戦の様子が流れ、そこから今度は僕が南海キャンディーズのしずちゃんをジムに誘い、そして、赤井さんから激励をいただく……、今では、そのしずちゃんと赤井さんが男女の普及委員をしているんだから不思議な縁です。
 

■ラーメン二郎が好きすぎる男、ジロリアン陸


不思議な縁といえば、僕がデビュー戦で戦った相手、ジロリアン陸さんともあります。先日、テレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』に「ボクサーなのにラーメン二郎が好きすぎる男」として取り上げられて話題になったので、「あぁ、あのジロリアンボクサーね」とわかっていただける方も増えたんじゃないでしょうか。

そんな陸君と再会する機会がありまして、場所はデビュー戦同様、後楽園ホール。今、僕はプロボクシングの「ジャッジ・レフェリー」のライセンスを取得するべく、実際の試合で研修させてもらうんですが、たまたま陸君の試合で研修する機会があったんです。

陸君は、『激レアさん』では“ジロリアン”としての側面ばかり紹介されていましたが、そのほかにも、路上でマジックを披露して生計を立てるような特異なキャラクターとしてもボクシング界では有名です。そして何よりも、スーパーハードパンチャー。

僕はたまたまでデビュー戦で勝つことができましたけど、あの試合は、陸君にとってもデビュー戦。その1敗のあと、8戦8勝8KOというとんでもない成績で新人王を獲得した、すごいボクサーなんです。

ボクシングにおける「KO」って、野球選手のホームランと一緒で、どんなに練習しても無理な人には無理、という天性の資質が必要なもの。狙ってできるものじゃないんです。にもかかわらず、KO率100%で新人王を獲るなんて、並みのボクサーじゃないのは明らか。

ぜひとも、陸君にはチャンピオンの高みにまで上り詰めてほしいです。そうしたら、僕もすごい人と戦ったんだ!と自慢ができますから。
 

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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