撮影:モリサキエイキ

Comic

ロバート山本が久しぶりのミス…寛大な先輩芸人に対して秋山と馬場は…


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第101回目の更新は、久しぶりにやってしまった“失敗”について。
 

■数年ぶりの大失態!

先日、久々にやってしまいました……。遅刻です。
 
息子を保育園に送ったあと、家で2、3時間ほど空き時間があったので、ソファーでごろんとなったら、いつの間にか寝落ちしてしまって……。その日はどうしても寝られず朝まで書き仕事みたいなものをしていたのが良くなかったです。
 
目覚めたのは相方からの電話。そのときはもう、本来は現場にいなくちゃいけない時間なんです。「やばい!」と大パニック大急ぎで出かけました。
 
これだけの遅刻は本当に久しぶり。ただ、若手の頃はよく遅刻をしていた時期もあって、まわりには迷惑かけてばかりでした。
 
若手のときに遅刻や寝坊が多かったのは、コンビニの夜勤シフトに入っていて、不規則な生活だった影響もあったのではないかと思います。
 
夜10時から朝8時まで働いていた結果、朝にならないと寝付けない体になってしまったんですよね。昼の9時〜12時くらいまで睡魔がこないんです。夜はものすごく疲れているのに、横になっても寝られない! なんてことがよくありました。気がつくと「あ、もう時間だ。行かなきゃ」ということが多かったです。

起きてれば大丈夫だが寝てしまうと起きられない体になってしまう、目覚ましが鳴っているはずなのに気づかず意識もない。寝るのが怖くなって余計に寝付けなくなる。なぜなのかいろいろ調べてみると睡眠相遅延症候群という症状と同じでした。
 
でもそんな不規則な生活が治ったのは、ボクシングを始めたことがきっかけ。だから、本当にボクシングはいいこと尽くめなんですよ。
 

撮影:モリサキエイキ

■ミスをしたとき、寛大な先輩方と、微妙なロバートの2人


でも、とんでもないミスをしたときほど、意外と周囲は優しい対応をしてくれることが多いですよね。今回は、ほんこんさんとご一緒する仕事だったので、殴られる覚悟くらいの気持ちで「すみませんでした」と謝っても、「ええ、ええ」と。ピンチの後輩を叩き潰すようなことはしませんでした。
 
もちろん、その優しさに甘えてしまったらダメなんですけど、先輩方も「もうええ、反省してるよな」という暗黙の了解なのでしょうか、そこまで怒らないでいてくださいました。その優しさは絶対忘れてはダメですよね。
 
そして、自分自身がミスのときに優しさで支えてもらった経験をしているから、周りの誰かミスしても、「俺もこの前失敗して…」と接してしまいます。ただ、きっちりと約束事を守っている人たちからすると「なにやってんだよ!」ということですから、本当に気は引き締めないといけないですね。
 
ちなみに、寛大な先輩たちと違って、ロバート内での関係性では実害を受けるわけですから死活問題です。馬場は「どうした、どうした!?」という感じで、秋山は「カネな、金。罰金!」と言ってきます。ロバートは罰金制です。相方達には本当に申し訳ないです。

舞台におけるミスは、台詞が飛ぶことにあらず?

遅刻、寝坊は論外として、自分的には仕事をする上でミスは付きもの、だと思っています。たとえば、舞台で台詞が飛ぶ、台詞を噛む、なんてことはしょっちゅうあります。
 
とくに僕らロバートの場合、新ネタのときは台本というものがないまま舞台にかけてしまうことがよくあります。だから、そもそも「台詞が飛ぶ」という以前に、「台詞はココとココだけ決めて、あとはアドリブで!」といった具合に、まだ内容そのものが頭にインプットされていないことがあるんです。さらにネタ前の暗転中に、あそここうするわと変わることも普通です。だとすると、そもそも何をもってミスとするのか。そんなことはいっぱいあります。
 
忘れたとしても相手がセリフを誘導するようにしかけて助け合います。それよりも反省すべきは、「あそこはいい返し方がわからなかった…」とか「自分の感じたものと求められていたものは違った…」といった部分です。あの時間、想像してた盛り上がりになってなかった……とか。
 
最近は、役者のお仕事もいただく機会が増えたのですが、ドラマだとまた違ってきます。先日は『極主夫道』というドラマでオタク役を演じたんですが、主演の玉木宏さんとオタク用語を言い合うシーンで、架空のアニメのキャラクター名や技やポーズ名がなかなか覚えられなくて困りました。だって、この世に本来ない名称の連発ですからね。
 
「ネオポリスガール」という架空のアニメを「ネポガ」と略さなきゃいけないのに、「ポネガ」と間違ってインプットしてしまって、なかなか「ネポガ」が口から出てこない。ネを言いたいのにポの口になってしまうんです。もともと記憶力には自信ないほうなんですけど、40歳を超えてさらに悪くなってきた気がします。
 
これを解消するには、何回も口で言ってイメージして覚えるしかない。でも、家だと子どもがいて、ブツブツブツブツ練習していると「パパ何やってる~?」と絡んでくるのでなかなか集中できない。そして、いざ現場に行くと、「なんか想像してた風景と違うなぁ…」ということだけで台詞が飛びそうになったりするもんなんです。
 
あれだけ、ロバートで舞台に立たせてもらっているのに不思議です。

ロバート 山本博

2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。

趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと
特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育

【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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