撮影:モリサキエイキ
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ロバート山本おススメ!歴史作品ベスト3『風雲児』『センゴク』そして…
僕の大好きなものから「これぞ」というものをランキングで紹介していく「山本博のベスト3」。今回は、歴史があまり得意じゃない人でも歴史を楽しく学べるコンテンツを3つ紹介したいと思います。
僕もそもそもゲームやマンガから歴史に入ったクチですし、近年では名刀を男性に擬人化させるゲーム『刀剣乱舞』で歴女人気が話題になったりしています。そんな風に、楽しみながら知らずと歴史好きになっていけるコンテンツを厳選してみました。
3位:『風雲児たち』
大河ドラマ『青天を衝け』でも話題の幕末から明治維新は、僕自身ももっと深く知りたい時代です。この幕末~明治を学びたいな、なにかいい本はないかなと調べていって、辿り着いたのが、みなもと太郎さんの描くマンガ『風雲児たち』です。
幕末を大まかに描いているのかなと思ったらめちゃめちゃ細かいんです。でも、その細かさがすごい! そんな人がいたの!?という、知らない偉人が続々出てきます。
たとえば、我が息子とも遊びにいく台場公園にある砲台跡。息子とその周辺でよく追いかけっこしていますけども、あの砲台を造ったのは誰か、なんてほとんどの人は知らないはず。でも、ペリーの黒船来航から始まる砲台設置までの物語が熱いんです。
その偉人が江川太郎左衛門。彼以外にも、歴史の教科書には出てこないかもしれないけれど、時代のうねりのなかで生き抜いた人物たちの熱い物語、「プロジェクトX」的な展開がポップでコメディでありつつ、骨太に描かれています。
皆が知る有名な偉人のカッコいい部分を取り上げるんじゃなくて、その脇にいる人たちのドジな一面や情けないエピソードも交えて、コミカルに面白可笑しく描いていく。だからこそ、歴史がわからない人にも読みやすいはずです。
2位:『センゴク』
こちらもマンガですけども、豊臣秀吉の最古参の家臣であり、「史上最も失敗し、挽回した武将」とも称される仙石秀久を描いた作品です。
第1部『センゴク』から始まって、第2部『センゴク 天正記』、第3部『センゴク 一統記』。今は最終章とされる『センゴク権兵衛』がヤングマガジンで連載中です。
この作品の魅力は、とにかくキャラクターの存在感。たとえば、歴史的な名作『北斗の拳』の人気ってストーリーはもちろんのこと、個々のキャラクターの圧というか、存在感がとにかく強いじゃないですか。
同じように、『センゴク』で描かれる武将たちも存在感のあるキャラクターばかり。きっと、生死をかけていた現実世界の戦国武将もすごい存在感だったんだろうな、と想像できるだけに、その部分ではマンガなのにリアリティを感じるんです。
たとえば、家臣たちが武田信玄や上杉謙信になにか伝言を伝える際、畏れ多すぎて顔を直視できなかったりするのは、放たれるオーラで金縛り状態になるからじゃないか、と想像させる武将たちのオーラ。その部分の表現が『センゴク』は素晴らしいんです。
ストーリー展開もとても緻密で泣ける場面も多いし、いろんな文献や歴史的資料をたくさん調べた上で描いているんだろうなと思わせる情報量も勉強になります。その上で、キャラクター一人ひとりにリスペクトがあるというか、とにかく登場人物全員がものすごく格好良くて、強いオーラを感じさせる描写は本当に素晴らしいですね。泣けます。
1位:『信長の野望』
僕が歴史にハマったきっかけでもあるゲーム『信長の野望』が1位です。
もう、このタイトルにすべてが詰まっていると思うんです。本来、信長の立ち位置というのは、室町将軍家からすれば「家来の家来の家来の子ども」ぐらいのもの。そんな人物が日本のトップに立とうとしていたと考えると、どれだけ飛躍しようとしていたんだ!?と。そんな浪漫みたいなものが『信長の野望』というタイトルには込められていて、まずはそこに惹かれましたね。
もちろん、信長以外にもそれぞれの野望を胸に秘めていた武将は大勢いました。武田信玄、上杉謙信、毛利元就、島津義弘……と、時代ごとにスターがどんどん出てきた。その「野望ゲージ」の頂点にいたのが信長なわけです。
ただ、あの戦国時代にどの武将がどこでどの年代に野望を抱いていたのか、時間軸が少しずつズレているのもあって、本だと実はちょっとわかりにくい。でも、『信長の野望』をプレーすれば、そのわかりにくい領土の変遷や時間の流れがよくわかるはずです。
たくさんシリーズが出ていて、僕が一番ハマったのは1994年発売のシリーズ第6作「天翔記」。もちろん、今でもどんどんバージョンアップされ、さまざまな機種で遊べるように新作が出ていますので、取りかかりやすいはず。ぜひ、『信長の野望』をプレイして歴史の奥深さを垣間見てください。
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2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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