撮影:モリサキエイキ

Comic

ロバート山本が明かす“体モノマネ”誕生秘話「梅宮さんカッコ良すぎです」


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第112回目は、ロバートのメンバー・秋山さんの“体モノマネ”誕生秘話について。梅宮辰夫さんとどんなやりとりが!?


 

■梅宮辰夫さん“体モノマネ”誕生秘話

我々ロバートの、というか相方・秋山竜次の代表作に、上半身裸で梅宮辰夫さんのお面をかぶる“体モノマネ”があります。

このネタは、もともとは先輩芸人ニブンノゴの宮地ケンスケさんが、楽屋で秋山にかけた一言がきっかけです。秋山が服を脱いで着替えているときに「お前、体に貫禄がありすぎるだろ……」とつぶやいたんです。

その頃、秋山は30歳くらい。まだまだ芸人としては若手にも関わらず、「若手芸人の体じゃないだろ! もう大御所の体だよ、それ」といじってくれたんです。

その一言をヒントに、大阪の番組で一芸やショートネタを披露する機会があった際、上半身裸で登場して梅宮さんの顔パネルを当てる、というネタをいきなり始めて秋山がやってみたんです。

今みたいに曲もなく、ただただパネルを当てただけなんですけど、ものすごくウケました。梅宮さんの顔写真サイズと、秋山の体と肌の焼け具合とかが絶妙にピッタリだったんです!よく一度もやったことないネタをテレビの番組で初下ろししたなぁと、驚きました。

そこから、秋山が改良を重ねながらネタを続けていったところ、梅宮さんの耳にも伝わって、ついに本人の前でネタを披露することに。梅宮さんは「何が面白いかわからない」という反応だったんですけど、それで終わるんじゃなく「やるんだったらしっかり芸として磨いてやり続けろ」と熱い言葉を秋山はいただいてました。梅宮さん、カッコ良すぎです。
 

撮影:モリサキエイキ

■「芸として磨いてやり続けろ」「好きにやれ!」

モノマネにいける“本人”との関係性って、逆のパターンもあるじゃないですか。ものすごく嫌がって「やめろ、それ」と怒られたり。むしろ、よく思わない人もたくさんいると思うんです。

でも、梅宮さんは認めてくださった。まぁ、梅宮さんはなんとも思っていなかった可能性もありますけど、「芸として磨いてやり続けろ」と言ってくださったんです。

ちなみに、秋山はこの芸を続けていくうちに、梅宮さんの顔パネルに落書きをするようになっていきます。落書き以外にも、『ONE PIECE』の主人公ルフィの麦わら帽子をかぶせたり、マクドナルドのドナルドみたいな梅宮さんをつくったりと、秋山の悪ノリがどんどん加速していきます。

実はあれって、その度に梅宮さんに許可をいただいているそうです。でもあるとき、新作の許可をお願いしたところ、梅宮さんサイドが「いちいち許可なんていいから勝手にやれ!全部やっていいから、好きにやれ!」と。もう、面倒くさくなっちゃったんでしょうね。

その後も、梅宮さんとはお仕事をご一緒させていただきましたし、ロバートのDVD映像特典に出演していただいたこともあります。

そのときは「“梅宮芸”を秋山ができなくなったら」という企画をやったんです。梅宮芸というかあの体を誰かちゃんと相伝していかないといけない。もし秋山ができなくなったときのために後継者を探そう、という梅宮さんからしたら余計お世話ともいえるネタで、審査までしていただきました。
 

■梅宮辰夫さん=戦国武将? マフィアのドン?

その時の梅宮さんがまたカッコいいというか、オーラがすごかったんです。舞台中央に用意した椅子に座っていただいて、ネタを見るだけではあったんですけど、その迫力たるや。

「最初の芸人さん、どうぞ」と呼ばれた芸人がいざ梅宮さんの正面に立ったら、梅宮さんの存在感のデカさを目の当たりにしちゃって、まともにギャグができないんです。次から次に出てくる芸人がみんな梅宮さんの圧に押されて緊張してしまい、言葉が震えてしまったり、自分の名前が出てこなかったりと、ギャグにまでたどり着かずに失敗するケースもありました。

僕にはそのとき、椅子に座った梅宮さんの姿が戦国武将のように見えました。もしくは、マフィアのドン。梅宮さんから醸し出される王のオーラがあるんです。

たぶん、武田信玄とか上杉謙信って、こういう存在感だったんだろうなって思うんです。家臣たちもまともに顔を見ることができないような圧があって、すべての言葉は伝言ゲーム。隙をついて剣を振り切ればどんなに偉い武将でも斬られるはずなのに、誰もそんなことができなかった、目すらまともに見られず体が動けなくなるほどの圧倒的な存在感を感じてしまうからなんだろうな、と。

梅宮さんは改めてすごい役者だったんだと痛感しています。




撮影/モリサキエイキ 構成/オグマナオト 企画/mamagirlWEB編集部

 

ロバート 山本博

2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。

趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと
特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育

【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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