撮影:モリサキエイキ

Comic

ハプニングも…KAT-TUNの皆さんとロバートの富士登山の思い出


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第118回目はKAT-TUNと一緒に登った富士山での思い出。番組の裏では予期せぬハプニングに遭遇していたのだとか。
 

■夢中で無心になれる「●●●●・ハイ」が大好きです

こう見えて、私ロバート山本、富士登山が好きなんです。

バリバリの趣味にしているほどではないですが、数年に一度は富士登山するような。何が好きって、無心になれること。ボクシングもそうなんですけど、「ボクサーズ・ハイ」や「クライマーズ・ハイ」みたい、何かに集中して夢中に取り組めているときがすごく楽しいんです。「ランナーズ・ハイ」といった言葉もありますよね。ひとつのことをずっと続けていくとハイになる感覚というか。
 
一人で登るまあまあ過酷な登山もそれはそれで好きなんですけど、ときには番組のロケ企画で登山するときもあります。そうなると、考えなきゃいけないことが多くなって、僕の好きな「無心の登山」とはまったく別物になってしまいます。
 
考えること、というのは、どこで笑いを取るか、といったことよりも、カメラマンさんとの関係性だったりします。後ろにカメラがあるからどんな動きをすべきか、ここはカメラさんに先に進んでもらわないと自分の顔が映らないとか、カメラさんが後ろ向きで歩いているから転ばないか心配になってしまうとか。山肌って本当にゴツゴツしているから、細心の注意が必要です。
 
だから、登山ロケというのは、本当は僕には向いてないんです。自分たちでCCDカメラを持ったり、頭にGo-proという小型カメラをつけたり、といったスタイルだったらいいと思うんですけど。
 
そんな登山ロケで、あるときトラブルと遭遇したことがありました。KAT-TUNさんの番組に出演したときの富士登山ロケでの出来事です。
 

撮影:モリサキエイキ

■僕と秋山と亀梨君で、突然の救助隊

僕はそのロケ以前に富士山は3回くらい登ったことがあったので、富士登山の過酷さは理解していました。その上、その日は雨も降っていたので、「絶対にキツイだろうな」と覚悟していました。ただでさえキツイのに雨ですから、景色を楽しむご褒美もなく、周囲はただただ真っ白!
 
そんななか、途中で半袖短パンくらいの軽装で登っている人がいてビックリしました。一般人は夏場の時期しか富士登山って出来ないんですけど、その時期でも上に行ったら5度くらいなので、めちゃくちゃ寒いんですよ。
 
さらにその日は雨だったから、めちゃくちゃ冷えるわけじゃないですか。実際、山小屋の係の人にはものすごい勢いで注意されていたんです。「そんな恰好で登ったらダメだよ。マジでやばいから降りたほうがいい」と。なのに、その人は全然かまわずに行ってしまった。
 
僕らはその半袖短パンの人のあとから登り始めたんですが、程なくして「手を貸してくださ~い!」と叫んでいるおじさんがいたんです。そのとき、近くに僕と秋山と亀梨和也くんがいて、「なんだろう?」と思って3人で近寄ったら、さっきの半袖短パンの人が体をブルブル震わせ、唇を真っ青にして倒れていたんです。
 
もう、これはヤバイ!と。体も硬直して意識も朦朧としていて動けないと言うので、亀梨くんと秋山と僕は8合目途中くらいまで登っていたんですけど「みんなで運ぼう」と、4人で担いで、そのブルブル震えて固まっている人を30分くらいかけて下の山小屋まで運んだんです。

山小屋の人も「だから言ってんだよ! こうやって何回言ってもわからない奴が必ずいるんだよ! 止めてんのに行くんだから、ほっときゃいいんだよ!」とご立腹。でも、結局は暖めてくれて温かいものも出してくれてましたけどね。

僕らはすぐまた登り始めてしまったので、その人はあの亀梨くんに助けてもらったとも知らないんだろうなぁ。
 

■過酷すぎた登山と、即興「ひろしソング」

その人はたぶんそこで下山したとは思うんですけど、やっぱり山を舐めてると本当に危ないんです。万全の装備をしていても高山病みたいに気圧の変化で頭がガンガン痛くなる場合もありますから。
 
僕やKAT-TUNの皆さんは、その時は大丈夫でした。それどころか、KAT-TUNの上田竜也くんは僕と同じボクシングジムに通っている仲間で、体力はホント凄いですから、自分のペースで登っていってメチャメチャ速かったのを覚えてます。
 
山頂に到着して「やったー」と喜びつつも、その日はとにかく寒くて辛くて、もうこれは無理だと、速攻でエンディングを撮り、即、下山。本当は山頂でお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、カップラーメンを食べて「こんな極上なカップラーメンないよね」と体を温めるのが醍醐味なのにそれすらできず、全員が「もう無理無理無理! 帰ろ帰ろ!」と。そのくらい過酷な状況でした。
 
ちなみに、そのとき僕が登山しながら歌った「ひろしソング」が忘れられない、といった声をいただくことがあります。あの頃、KAT-TUNさんの番組に呼んでもらうと、秋山がノリで「ひろしソング」を作り、みんなで合唱して僕が「やめてくれ!」と訴えるくだりがよくありました。
 
いろんな歌があったので詳しくは思い出せないんですけど……、もしかしたら登山回では、森高千里さんの「飲もう~♪」をベースに「のぼろ~う♪ 今日はひろ~し~と~の~ぼろ~」みたいな歌を歌ったかもしれないです。
 


撮影/モリサキエイキ 構成/オグマナオト 企画/mamagirlWEB編集部
 

ロバート 山本博

2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。

趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと
特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育

【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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