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ロバート山本が感動した笑福亭鶴瓶さんの人柄「緊張させない不思議な人」

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

ロバート山本が感動した笑福亭鶴瓶さんの人柄「緊張させない不思議な人」

ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第131回目は、笑福亭鶴瓶さんのビッグなエピソードについて。初対面でもらったお年玉、『A-Studio』出演時のエピソードも!

■初対面でもグッと僕らの懐に入ってくれた鶴瓶師匠

芸能界には、とにかくそこに存在するだけでただただ緊張する、というオーラを持った大先輩がたくさんいます。冠番組を長年持っているような方は皆さんそうですね。
 
その一方で、とんでもない大御所の方なのに、周りの人を緊張させない不思議な人もいました。そのひとりが笑福亭鶴瓶師匠です。
 
僕が鶴瓶師匠とはじめてお会いしたときのこと。正月特番かなにかで芸人が大勢いる場所で、「はじめまして。ロバート山本です」と挨拶しようとした矢先に、「お年玉や。ええでええで、気にせんでくれ」と、新春祝いのお年玉をいただいたんです。
 
いやいや、まずは挨拶させてください、という僕のドギマギした様子を察したのか、そんなのいらないから、という感じで「今日会った芸人全員に配ることにしとんねん」と、申し訳なさそうにしていた僕の懐に師匠から入ってくださったのです。
 
誰かと勘違いしてないかな? と心配になるくらいフランクに接してくれて初対面の人間を緊張させないというか、それが鶴瓶師匠の人柄なのかテクニックなのか。何年も前からの付き合いがあるかのような接し方に驚かされて、緊張なんかどこかに吹き飛んでしまいました。
 
NHKで放送している長寿番組『鶴瓶の家族に乾杯』もそうですよね。一般の方であっても関係なく、誰にでもすっと懐に入るような。あれはテレビ用でもなんでもなく、本当に素の鶴瓶師匠なんだと思います。どこまでも温かい方です。
 

撮影:モリサキエイキ

■トーク番組の普通の文法が通用しない『A-Studio』

鶴瓶師匠といえば、数年前にロバートの3人で『A-Studio』(TBS系)に出演させていただいたことがあります。
もう本当に恐縮しっぱなしの30分でした。鶴瓶師匠が僕らの話をしてくれるだけですごいことなのに、そのためにわざわざ師匠本人がいろいろ調べて準備してくださったわけですから。
 
普通のトーク番組の場合、台本で「こんな質問をします」「こんな話をしてください」というのが事前に決まっていて、ゲストも事前にアンケートに答えたり、エピソードを用意したりといった準備が必要です。でも、『A-Studio』はそんな文法一切関係なく、ゲストはなんの準備もせずにスタジオにお邪魔し、鶴瓶師匠が聞きたいことをぶつけてくる。
 
その際、鶴瓶師匠がゲストの家族や地元の友人と会って、昔の秘密や家族しか知らないことを聞き出してくる、というのが定番です。あれって本当にゲストには何も知らされていないんです。何も知らない状態で、鶴瓶師匠の取材写真に僕の実家の両親が出てきて本当にビックリしましたから。
 
うわぁ、親父とお袋が鶴瓶師匠としゃべってるよぉ。失礼なこと言いそう……ということにむしろ緊張してしまいました。
 
でも、かつてお年玉をいただいてビックリした初対面から紆余曲折あり、鶴瓶師匠とトーク番組で対談することができただなんて、本当に感慨深かったですね。
 

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