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ロバート山本が感じた声優の凄さ!山寺宏一さん、花江夏樹さんとの共演秘話

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

ロバート山本が感じた声優の凄さ!山寺宏一さん、花江夏樹さんとの共演秘話

ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第141回目は声のお仕事「声優」ついて。山寺宏一さん、花江夏樹さんとの共演で感じた凄さとは?
 

■声優の仕事は本当に大変

今年、あこがれの『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)で声優を務めさせていただきましたが、改めて感じたのは「声優」という仕事の難しさと奥深さです。

最近はありがたいことに俳優としての仕事もやらせていただきますが、役を演じること自体はコントに近いので、うまくできているかどうかはさておき、なんとか適応しやすいです。

でも、それを声だけで表現する。しかも、先に絵があってそこに声を合わせなければいけない声優の仕事は本当に大変です。役者の場合、自分はもっとこう言いたい、ここで間が欲しい、といった調整も可能ですけど、声優はそれができないわけですから。

ほかにも、キャラクターの動作にあわせた声、キャラ同士の距離感に応じた発声……たくさんの引き出しを本職の声優の皆さんは持っています。僕が普段、コントでも演技でも身振り手振り、全身を使ってやっていることを声だけで演じ分けることができる。

だから、逆に声優のかたによる芝居や俳優のお仕事を見ると、そのうまさに驚きますね。声だけでもすごい表現力なのに、そこに表情や動きも足されることで、より表現力が増すんです。
 

撮影:モリサキエイキ

■真のエンターテイナー・山寺宏一さんとの『おはスタ』秘話

声優といえば、今や大御所中の大御所、山寺宏一さんとは『おはスタ』(テレビ東京系)でずっと共演させていただきました。

山寺さんは生放送であれだけしゃべり倒しても、頭の回転が早いから「この残り時間ならもう一人振れるな」といった時間配分の計算も完璧! それどころか「ここではもうコメントはやめよう」と、ディレクターに自分から提案することもありました。

その上ですよ、生放送中にアニメを使ったCMが流れると、スタジオでひとり、5人も6人も出てくるCMキャラクターの声真似をするんです。コレがとにかく上手くて似てるんですけど、CM中だからそれを堪能できるのは僕だけ、なんてことがよくありました。

5人の声をサラッと演じ分けるのがそもそもスゴイですけど、考えてみれば『新世紀エヴァンゲリオン』では加持リョウジの渋い声を演じ、『アンパンマン』ではチーズをやったりカバオ君を演じたり、ついにはジャムおじさんまで引き継いだわけですから。

そもそも、カバオ君なんて脇役中の脇役なのに、山寺さんが「俺はこのカバオをもっと押し上げる」と頑張った結果、出番が一気に増えたわけですから。

『ポケモン』映画でもかれこれ20年以上、毎年違う役を演じ続けています。しかも、全部違う声! 生放送対応もできて、モノマネも上手くて、もちろん芝居もできて、笑いの素養まである。何も持ってない僕とは大違いすぎますよ。

こういう人を、真の意味で「芸能人」と呼ぶんだと思います。山寺さんこそ最高のエンターテイナーなんじゃないでしょうか。

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