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お笑い芸人トリオ「ロバート」には、かつて幻の4人目メンバーがいた!?

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

お笑い芸人トリオ「ロバート」には、かつて幻の4人目メンバーがいた!?


ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第142回目は山本さんが所属するお笑い芸人トリオ「ロバート」とNSCの同期「インパルス」との関係について。
コンビ・トリオ結成までには、意外な過去があった!?

■板さんは「ロバート幻の4人目!?」

これまでに何度か、吉本興業の養成所同期である「NSC4期」の話をしてきました。きょうはそのなかでも盟友であるインパルスの2人、板さん(板倉俊之)とつっつん(堤下敦)の話をしたいと思います。

お笑い好きの人はご存じかもしれませんが、板さんは僕が加入する以前にロバートの秋山馬場とメンバー組んでました。「ロバート幻の4人目」なんて言い方をされますが、むしろ僕が「ロバートの4人目」なんです。そのくらい、板倉版トリオは面白かったですよ。

ただ、板さんも秋山同様に自分でネタを考えたい人で、きっとそこでうまくいかないこともあったのかなぁと。秋山としても、板さんのほうが年上だからあまり強く言えなかいところもあるだろうし。あいつは意外と先輩に気を使えるタイプなので。

だから、秋山は秋山で板さんに遠慮していた部分があるかもしれませんし、板さんは板さんで、自分が書いたネタでもボケ役の秋山と馬場だけが評価される部分にしっくりこなかった部分もあるかもしれません。

こうして、NSC後半になって板さんが抜け、代わりに僕が入って今のロバートになったんです。もし、そのまま板さんがトリオとしてデビューしても、いつかどこかで解散ということになっていたのかもしれないですね。

■インパルスができるまで

結果的に、今のロバートも、そしてインパルスも、NSC4期在籍中に結成しました。だから、インパルスができた当初のネタも見ています。

板さんはトリオにいた頃はツッコミをやっていたんですけど、つっつん(堤下)とコンビを組んで、今度は堤下=ツッコミ、板倉=ボケの配置に変わるんです。それ以前の板さんは、ツッコミのセリフ回しで笑わせていくことはやっていたんですけど、しっかりボケのキャラを演じる板さんは、当初は想像できなかったです。

でも、そこはすぐに板倉さんの世界観が出てきてめちゃくちゃネタに引き込まれました。またつっつんもすごかったですね。あの勢いとキレのあるツッコミは僕なんかには絶対できないものなので、板さんはそこがいいと思ったんだと思います。

それと、同じNSC同期でも、インパルスの2人は僕らから見て学年がひとつ上同士の同級生なんです。いざデビューしてしまえば、「同期」ということでタメ口になっていくんですけど、NSC時代はどうしても年齢を気にしてしまって、年齢が上の人には敬語を使う場面が多いんです。

そういった遠慮もなく、同い年としてぶつかり合うことができたこともよかったんでしょうね。結局、今のロバート3人は同じ歳で固まり、インパルスはインパルスで同じ歳で固まったことになります。

つまり、秋山は自分のやりたいことがはっきりあるからそこに嫌でも付き合ってくれる人間、それが馬場と僕だったのかなぁ。秋山はお笑い芸人っぽい生き方をしてきた人間ですけど、僕と馬場なんて人前に出ること自体をよしとしてこなかった、とてもお笑い向きとは言えない人間なわけですから。
 

■『はねるのトびら』は奇跡の産物

結果的にその後、僕らロバートとインパルスは、『はねるのトびら』(フジテレビ系)で共演を果たします。その前身番組が深夜帯にやっていた『波8』というネタ番組だったんですけど、本当はこの番組にロバートもインパルスも出演するチャンスはなかったかもしれないのです。

というのも、『波8』が始まるときの芸人オーディションで、人数が多すぎるからと「芸歴2年目以上」という枠が決まっていたんです。

当時、僕らはまだ芸歴1年目。だから、オーディションは受けられないはずなのに、たまたま当時の若手担当マネージャーが「1年目でも何組かだけでいいので見てください」と直談判してくれて、僕らとインパルスと森三中、あとはもう解散してしまった漫才コンビのジャングルジム、この4組が特別にオーディションを受けさせてもらったんです。

だから、もしそのマネージャーが直談判していなければ、僕らもインパルスも森三中も『波8』メンバーには入っていなかった。そうなっていれば当然、『はねるのトびら』も入れなかったはず。もう感謝しかないですね。

そして、『波8』も『はねるのトびら』も、インパルスがいたから僕らも頑張れた、というのはやっぱりあります。ロバートは人見知り3人の集まり。そこでインパルスがいたことで打ち解けやすかった部分もありますし、同期の顔なじみがいることでレギュラーコント番組というプレッシャーも幾分は和らいでいたんじゃないかなぁ。巡り合わせって、本当に不思議で面白いです。
 

撮影/モリサキエイキ 構成/オグマナオト 企画/mamagirlWEB編集部
 

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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