【雁】はなんて読む？秋の季語でもある鳥の名前！

【雁】はなんて読む？

普段あまり見慣れない漢字「雁」。「隹（ふるとり）」を含んでいる通り、「雁」は鳥の名前を表します。秋の季語としても知られる、風情のある鳥ですよ！ いったい「雁」は、なんと読むのでしょうか。

正解は…

ガン（雁）

Vの字になって空を飛ぶ渡り鳥「ガン」。別名「かり」とも呼ばれる、カモ科に属する大型の水鳥です。「雁」という漢字は馴染みが薄いかもしれませんが、国語の授業で一度は見る機会があったはず。というのも、『枕草子』の「秋は夕暮れ」の段落に、「まいて雁（かり）などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし」という一文があります。これは、列を作っている雁などが小さく見える情趣を述べた一文ですね。ちなみに「雁（ガン）」が「かり」と呼ばれるのは、空を飛ぶときの鳴き声に由来があるのだそう。本当に「カリ」と鳴くのか気になった方は、ぜひ調べてみてください！

出典元
・精選版 日本国語大辞典：https://kotobank.jp/word/隹-621949
・漢字ぺディア「雁」：https://www.kanjipedia.jp/kotoba/0001164400
・日本古典文学全集「枕草子」（ジャパンナレッジ）：
　https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=205
・日本大百科全書：https://kotobank.jp/word/ガン%28雁%29-827000
・デジタル大辞泉：https://kotobank.jp/word/雁-48423

参考
　マガンの鳴き声：https://www.youtube.com/watch?v=ATO0CO4sJB4