FacebookInstagramYouTubeTikTok
サムネイル画像

撮影/mamagirl編集部

Entertainment

【桜田ひよりさん】「自分の幸せを大切にする」映画『星の教室』公開記念インタビュー

俳優の桜田ひよりさんが主演を務める映画『星の教室』が、11月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開されます。

大阪の下町で“中学中退”のまま二十歳を迎えたさやか。バイト先で履歴書の提出を求められたのをきっかけに、中学の夜間学級に足を踏み入れるところから物語が動き出します。もう一度学びたいと願う人々が通う“夜間中学”を舞台に、人生の新たな一歩を描く希望と感動の物語で、桜田さんは主人公・潤間さやか役を熱演。

今回、mamagirlでは桜田ひよりさんにインタビュー!撮影時のエピソードや作品への思いなどたっぷりと語っていただきました。最後にはmamagirlだけの独占インタビューも。お見逃しなく!

■桜田ひよりさん「この子を外の世界に連れ出してあげたいな」主人公・潤間さやかへの想い

ーー『星の教室』がいよいよ公開です。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか?

桜田:まずはほんとうにうれしいという気持ちと、この潤間さやかという存在を救ってあげたいなという気持ちになりました。外的要因から引きこもるようになり、自分をうまく出せない子が、どうしたら学ぶことの楽しさだったり、人と触れ合うことの楽しさを見出せたりするのかなというのは、演じていても、もちろん(学校の)隣同士でいろいろな方の考えや話を聞いて受け取りますが、自分自身もさやかと向き合う時間がとても多くて、この子を外の世界に連れ出してあげたいなという思いが、常に自分の片隅にはありました。

ーー桜田さんが演じた潤間さやかについて、どんな女性だと捉えましたか。

桜田:とても感受性が豊かな子で、人の感情に敏感な女の子だなという印象です。言葉だけではなくて、その人が放つ空気感や、その場の雰囲気というものに飲まれやすい子ですし、内にこもりやすい子だなという印象もあって、だからこそ人の気持ちに寄り添うことができる女の子なんだなと思いました。

ーーそんなさやかが抱えている痛みや葛藤を、演じることで寄り添っていくのですが、実際に演じてどんなふうに向き合っていったのでしょうか。

桜田:現場で年齢問わず皆さんがお話しされている姿を見て、私自身はとてもその輪に加わりたいと思っていました。ただ、さやかとしては、一歩引いて見ていたり、人の話を聞くということが好きな子なので、それぞれが話してる表情を観察していたり。自分がみんなの輪に深く入り込まずに、距離を置いて見ている日々でした。個人的には混ざりたかったですけど(笑)。そこをぐっとこらえて、みんなが楽しそうに話している表情や、お話を聞いている時間が多かったです。

ーー中川龍太郎監督とはどんなお話をされましたか?何か特別にオーダーされたことはありましたか?

桜田:冒頭の、さやかが学校でいじめられてしまうシーンは、自分のなかでも大切にしたいというお話をしました。抜け出せない過去は人それぞれあると思いますが、さやかにとってはその出来事が常に心の片隅にあって。作品を通してずっとついてきてしまうものがあるので、そこのシーンを大切にしたいということと、ふとした時にそのことを思い出してしまうシーンがあってもいいんじゃないかなということはお話しさせていただきました。

中川監督は、自分の持ってるものを大切にしてくださる方だったので、現場でこうした方がいいかな、ああした方がいいかなという話をするなかでも、最終的にこの決定権を私に委ねてくださいました。私が思うさやか像と、監督が思うさやか像を作品を通して少しずつすり合わせていくことが多かったと思います。

■夜間中学を舞台にした『星の教室』「年齢も国籍も問わず仲間だよっていう意識が本当に強い」

ーー本作の舞台は夜間中学です。地域や環境によっては少し馴染みがない方も多いのかなと思いますが、実際に夜間中学の世界に触れてどんなことを感じましたか。

桜田:元々、夜間中学という存在は知っていたのですが、どういうところで、どういうことをしているのかというところまでは正直知りませんでした。今回、資料をたくさんいただいて、実際に通われていた方の卒業文集やインタビューの資料、時間割や登校時間など、そういった資料を見せていただいて、知ることから始まりました。

ーーそうなんですね。

桜田:そこで、こういうことをしていたんだなとか、昼の学校にはないこともあって。学校によっても特徴が変わったり、経験することも違ったりすると思いますが、私がいただいた資料のなかの皆さんは、生徒と先生の距離感がとても近いんです。教室に通っている方の年齢も国籍も問わず仲間という意識がほんとうに強い。横と横の繋がりが強いなという印象で、皆さんの心の温かさというものが資料を超えて自分のなかにどんどんどんどん流れていく感覚がありましたし、本当に素晴らしいところなんだなと改めて感じました。

ーー資料のなかで特に印象的だったことはどんなことでしょうか。

桜田:皆さん、学びへの姿勢がほんとうに強く、前向きだなと感じました。必ずしも学べる環境というのが当たり前ではない方が多かったので、学ぶということに対して皆さんのエネルギーの強さや心の底から楽しいと思えているということを、文字や表情から感じることができました。年齢もバラバラで60代、70代、80代の方が通われていたり、実際に10代の方も通っていたり、いろいろな方が学ばれていました。

ーーまさにこの作品で描かれているままですね。実際の映像でも、教室の場面はすごく楽しそうでしたが、ムードメーカー的な存在はどなたでしたか?

桜田:皆さんです(笑)。それぞれが自由に喋っていて、スタッフさんに「そろそろやりますよ」と言われていました(笑)。私はお芝居上、その輪には入っていなかったのですが、山本學さん(遠見巌役)がお芝居についてをお話しされていたことも印象的でしたし、補食のシーンでは、実際にみんなで机を向かい合わせにして食べていて、とても懐かしい気持ちになりました。学校ってこうだったよね!という、“学校あるある”みたいなものを話した記憶があります。それこそ年齢によっても全く環境が違うので、聞いていて楽しかったです。

ーー桜田さんは現在23歳ですが、いまこの作品に出合ってどんなことを思いましたか。

桜田:この作品に出てくる、戦争を経験された方のお話をさやかが実際に生の声で聞くというシーンは、私も中学校の時に、戦争を経験された方からお話を直接聞く機会があり、そこはさやかと重なる部分だと感じていました。さやか自身も、自分が経験したことのない出来事を、実際に経験した方から聞くことに衝撃を覚える感覚がありますし、映画やドラマで見ていたようなことを実際に経験された方から聞かせていただける状況もとても稀だと思うので、さやかの心が動く瞬間がいくつもあるんだなと、演じていて強く感じました。自分が衝撃を覚えた感覚っていうものを、さやかにも投影できたらなと思いました。

また、撮影してきた時から感じていた人との温もりというものが、完成を観てより一層強く感じました。さやか自身の成長の物語でもありますし、観てくださる皆さんが作品を通して、少しでも勇気をもらえたり、誰かとちょっと連絡取りたいなとか、改めて人の温もりというものを再確認していただけたらうれしいですし、私たちが作った意味というものを見出せるのではないかと思いました。

ここからはmamagirlだけの独占インタビュー!近況や桜田さんの夢についてもお聞きしました。

■「自分の幸せを大切にする」桜田ひよりさんが大切にしていること

ーー今作では、年配の方も学びを諦めない姿勢が描かれていたのも印象的です。物語にちなんで、桜田さんがこれから学んでみたいと思っていることはありますか。

桜田:カメラです!今、ミラーレスのカメラを使っていますが、旅行や撮影の合間、プライベートでもカメラで写真を撮るのが趣味です。ずっと独学だったので、正直、全部勘でやっているというか。カメラの設定もよくわからないまま、こうなったらいいなと自分の感覚でやっているので、ただただ感覚で写真を撮っています。ありがたいことにファンの皆さんから好評なので、それだったらこれを機にちゃんと学んでみたいなと思いました。

ーー確かにいろんな設定がありますね。撮りためた写真を例えば将来的に個展などで披露することも?

桜田:いまはまだ撮った写真にすごく自信があるかと言われるとそうではなくて…。自分で楽しむためにずっと撮っていたのですが、今年に入ってからカメラで写真を撮ることを目標にしたばかりなんです。ファンの皆さんからも「見たい!」と言っていただくことが多かったので、それだったら少しずつでもいいからインスタに載せてみようかなと始めたくらいなんです。もう少し自分に「どうだこの写真!」という思いがないと写真展まではいかないですけど(笑)。

ーー本作ではさやかの夢も描かれていますが、それにちなんで現在の桜田さんの夢は?

桜田:漠然としているかもしれませんが、仕事やプライベートの境が一切なく、自分の幸せを大切にするというのがずっと心にあります。それこそ、自分の幸せってなんだろう?と考えた時に、家族と一緒に過ごすこともそうですし、お仕事で自分自身とちゃんと向き合って、自分を知ることも幸せに繋がると思います。

今回の作品を通して、自分自身と向き合うことも、人と向き合うことも、学びからしっかり向き合うことが、自分の将来の幸せに繋がったというか。自分の将来を考えた時に、さやかのような選択をして自分が救われた瞬間だったり、自分が幸せに感じた瞬間というものを他の人とも共有したいな、与えられたらいいなという思いになったり。自分の幸せというものも大切にしていきつつ、それが仕事を通して感じられたり、プライベートを通して感じられというのは、とても大切なことだと思います。

ーー自分のことをちょっとないがしろにしちゃう場面もありますね…。

桜田:もちろんあると思います。さやか自身も過去にとらわれて生きていて、幸せってなんだろう?とか、前向きな思いってどこから来るんだろう?と考えていて。でも、とらわれ続けるのもよくないし、脱却したいという気持ちがあるからこそ、さやかも一歩が踏み出せた。この作品から私もそれを感じました。

ーー周りの方も素敵な方が多かったです。

桜田:ほんとうに皆さん素敵な方々ばかりで、それぞれが経験したことだったり、過去だったり。将来に対する思いというものがあって、自分の幸せにつながっているということを教えていただきました。

ーー前向きな物語で、勇気づけられる方も多いことと思います。なかでも着目してほしいというシーンは?

桜田:さやかが先生に自分の過去について、吐露するシーンです。真木(よう子)さんとのお芝居のなかで、回想に入る時は大体思い出す時間なので、無言の時間が生まれるのですが、さやか自身の過去を思い出しながら、目の前にいる先生にどれくらい伝えるべきなのか、どれくらい思いが溢れてしまうものなのかは、ほんとうにその場で生まれた“生もの”でした。

さやかが初めて過去にしっかりと向き合って、人に自分の弱さをさらけ出せたというシーンだったので、自分のなかではすごく印象的に残っています。

ーー加えて、両親とぶつかる場面も印象的でした。お互いにきっかけをつかめずにいた時間だったのかなと感じる場面でしたが、演技でも内にこもっていた時間は意識されていたのですか。

桜田:バイトから帰ってきた時のぎこちない感じというか、自分がいない時の親の会話や空気感というものは想像しました。(両親が)自分のことを話してるなとか、また暗い空気になっているなとか。気持ちとしては仲良くしたいし、自分の過去に向き合って、家族で明るく過ごしたいという思いはそれぞれ持っていても、その向き合い方だったり、言葉のチョイスが違ってたり、タイミングが違っていたりとか。

みんなそれぞれ、きっと経験したことがあると思いますし、人と向き合うことに対しての億劫な時間やぎこちない時間が流れていることは誰しも感じたことがあると思っています。ぐっと心が締め付けられるようなシーンだなと、演じながら感じていました。

ーー単なる“思春期だから”のひとことでは片付けられないものがありますね。

桜田:そうですね。ほんとうに人対人の話なんだなと思いました。

ーーmamagirl読者の皆さんもちょうど子育て真っ最中。劇中で描かれたように、お子さんとの対話に悩むママも少なくなさそうです。

桜田:私もまだ子どもの立場というか、お母さんの目線で立つ、物事を見るという経験がないのですが、自分の家族も含めていろいろな方のお話を聞いてると、正解ってないですし、何が間違いとかもないんだなと思いました。

それってすごく不安になる瞬間がたくさんあると思いますが、自分たちのなかでの結果、これで良かったなと思えるものだったり、人それぞれ向き合い方が違ったりするように、複数のお子さんがいる場合も、その子に合った向き合い方が変わってくると思いますし。ぶつかり合いながらも、お互いを“子ども”と“親”だけではなくて、対、人として尊重し合える関係性が、向き合う時間のなかでも有意義なものになるんじゃないかなと思っています。

自分の思いも大切にしつつ、それぞれが思い合える時間はかけがえのないものですし、ずっと続いていくものでもあるかもしれないし、いつか終わりが来てしまうものでもあると思うので。その瞬間、瞬間を大切にしていけたらいいのではないかと思います。

■プロフィール

桜田ひより(さくらだ・ひより)
2002年12月19日生まれ、千葉県出身。幼少期より芸能活動を開始し、ドラマ『明日、ママがいない』(2014/NTV)での演技で脚光を浴びる。近年はドラマ『silent』(2022/CX)への出演をはじめ、ドラマ『あたりのキッチン!』(2023/THK・CX)、『あの子の子ども』(2024/KTV・CX)、『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(2025/NTV)など、数々の話題作で主演を務める。映画『交換ウソ日記』(2023)で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、映画『バジーノイズ』(2024)、『大きな玉ねぎの下で』(2025)、『この夏の星を見る』(2025)、『モブ子の恋』(2026)、と主演作が公開。2026年12月18日には「人生を変えたコント」の公開も控えており、透明感あふれる存在感と繊細な演技力で、映画・ドラマ界を牽引する若手実力派俳優として注目を集めている。

■衣装クレジットニット¥24,200・ワンピース¥26,400/ともにDEICYその他/スタイリスト私物
■スタッフスタイリスト/前田涼子ヘアメイク/徳永 舞(BEAUTRIUM)

■作品情報『星の教室』11月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

©︎2026映画「星の教室」製作委員会

「一歩踏み出したい」と願うすべての人へ――
希望を見失いがちな今の時代に贈る、胸を打つ人生賛歌の物語。

監督は、『やがて海へと届く』『恒星の向こう側』の中川龍太郎、主演は『交換ウソ日記』『この夏の星を見る』の桜田ひより。主人公の両親役に仙道敦子と萩原聖人、夜間中学の教員役に真木よう子と甲本雅裕と三戸なつめ、生徒役に浅野温子、中尾ミエ、山本學、小林虎之介、夜間中学を取材する漫画家役に小泉孝太郎、主人公のバイト先の店長役に原田泰造、常連客役をおいでやす小田が演じる。

舞台は、さまざまな事情で義務教育を修了できなかった人々が学ぶ夜間中学。年齢や国籍を超えて集まった生徒たちが、それぞれの悩みや葛藤と向き合いながら、学ぶ喜びや希望、仲間との絆を育んでいく。人生をやり直す勇気と人とのつながりの尊さを温かく描く、世代を超えて心に響く感動作が誕生した。

【STORY】

中学生の頃、いじめが原因で学校へ通えなくなり、義務教育を十分に受けられないまま大人になった潤間さやか(桜田ひより)。学歴への引け目や生きづらさを抱えながらフリーターとして日々を過ごしていたある日、さまざまな事情から学ぶ機会を失った人たちのための“夜間中学”があることを知る。「もう一度やり直したい――」と勇気を振り絞り夜間中学へ通う決心をしたさやかは、年齢も境遇も異なる仲間たちとの出会いを通して、止まっていた人生を少しずつ動かしていく――。

原作:髙田郁「星の教室」(角川春樹事務所刊)
総監督:角川春樹 監督:中川龍太郎 脚本:松井香奈 角川春樹
出演:桜田ひより/ 仙道敦子 萩原聖人 / 小林虎之介 三戸なつめ 甲本雅裕 おいでやす小田 /  原田泰造  真木よう子 小泉孝太郎 / 中尾ミエ 浅野温子 / 山本學
配給:NAKACHIKA PICTURES/フライフリーエンターテイメント
制作プロダクション:楽映舎
©︎2026映画「星の教室」製作委員会
https://nakachikapictures.com/hoshinokyoshitsu 

コメント動画もお見逃しなく!

あわせて読みたい

LEOこと【山田涼介】さん「自分がカードになる日が来るなんて」カードゲーム化に感激!『Xross Stars』CM撮影のエピソード披露

Entertainment

2026.10.19

LEOこと【山田涼介】さん「自分がカードになる日が来るなんて」カードゲーム化に感激!『Xross Stars』CM撮影のエピソード披露

編集部・エメンダール妃呂子

ライター

エンタメ・コミック担当の編集者。

SHAREFacebook
POST
LINELINE