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息子を連れて実家へ帰省!じいじ、ばあばとの初対面でまさかの事態

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息子を連れて実家へ帰省!じいじ、ばあばとの初対面でまさかの事態

2017年に第一子を授かりパパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんと日々接する中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、今年7月からインスタグラムで発信し始めました。そのイラストを元に、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。第4回は、息子くんが初めて山本さんの実家に帰省したときのこと、おじいちゃんとおばあちゃんとの初対面について。

■子どもの頃に自分がみてきたものを息子に見せたい!

パパになってからというもの、僕が子どもの頃に遊んでいた場所に連れてったり、見て育ったものを見せたくなりました。生後〇カ月で僕の実家に帰省したときのことを振り返ります。僕の実家は、群馬県邑楽町というところにあります。邑楽町は、すごく小さい町。でも、毎夏開催される「おうら祭り」のときは、埼玉県や栃木県など近隣県からも人が来てくれて、活気づきます。地元の一大イベントなんです。昨年の夏、この祭りに合わせて、息子を連れて実家に帰りました。おうら祭りでは、何万発と花火が上がるので、それを息子に見せたかったんです。ただ、祭りの花火って音が大きいじゃないですか。生後1ヵ月の赤ちゃんにはちょっと怖いかもしれないなと思い、無理ならすぐに帰ろうと考えていました。人も多いし、花火の音は迫力がある。最初のうち、息子は体を固くしていましたね。でも、少しずつ慣れてきて、最後は花火を楽しそうに見上げていました。僕も子どもの頃から毎夏参加していたおうら祭り。「親父が育った花火だぞ」そんなふうに、自分が子どものときに見ていた花火を子どもに見せる日が来るなんて……。ちょと、胸に迫るものがありました。周りを見たら、やっぱり僕くらいの年の人たちがみんな、子どもを連れて来ている。田舎の祭りって、どこもそうなのかもしれませんが、子どもができるまでは、案外行かない人も多いんですよね。二十歳くらいまではみんな、当たり前のように足を運ぶんですけど、そのうち「人混みだし、酔っぱらいもたくさんいるし、今年はいいか」なんて足が遠のく。でも、子どもができたら、みんな自然と戻ってくるんです。それまで足が遠のいていた場所に再び足を運びたくなる。子どもって、そういうきっかけをくれる存在なのかもしれません。僕の場合は、子どもの頃に遊びに行っていた神社や、釣りをしていた川、それから近所の小さなスーパーにも、息子を連れて行きました。学校帰りによく買い物をしていたお店に、子どもを抱いて再び訪れる。そんなノスタルジーと現実が重なる瞬間を味わいたかったんです。完全に自己満足ですね(笑)。

自分が子どもの頃から見ていた花火を見せることができて感無量。きっと楽しんでくれていたはず。(インスタグラム絵日記より)

■感動のご対面のはずが…おばあちゃんは天敵!?

おうら祭りのために僕たちが帰省するのを、母ちゃんはすごく楽しみにしていました。孫である息子とは、産後すぐの時期に、一度会ったきりだったからです。ところが息子にとって、この「おばあちゃんとの対面」は恐怖体験だったようで……。実家に向かう車の中で、息子はおとなしくスヤスヤ寝ていました。予定より早く邑楽町に着いて、僕も奥さんもホッとひと息。ところが実家に着いたとたん、母ちゃんが待ちきれずに、車のドアを外からガチャンと開けたんです。そして次の瞬間、ものすごい勢いで息子を抱き上げました。その荒々しさに、息子はもうびっくり! 「誰だこいつ!? 知らないヤツにさらわれちゃう!」という感じで、ビエーンと泣き出したんです。初対面の印象が最悪すぎて、そこから息子は、母ちゃんを見るのも怖くなっちゃった。2時間くらい無視し続けて、もう一回母ちゃんが抱いたときも「ウワーッ」と号泣していました。

ばあちゃんが車のドアを開けて出迎えたはずが、驚いて泣いてしまった息子。それからしばらくは近寄ることができなかった。子育てに慣れているはずなのに……。(インスタグラム絵日記より)

■キャラにないボケをかます…親父の意外すぎる一面

その1カ月後くらいに再び実家に帰る機会がありました。でも、そのときもおばあちゃんとの関係は変わらず……。「近づいてくる、近づいてくる」みたいな顔をして、母ちゃんをジトーッと見ているんですよ。母ちゃんはとうとう落ち込んじゃいました。孫に会いたくて仕方ないのに、目も合わせられない。「いい、いい、大丈夫。私が行ったら無理だから」って、部屋の隅で静かにしていましたね。息子は最近になって、ようやく母ちゃんにも笑いかけるようになりました。母ちゃんも「やっと笑ってくれた」って、嬉しくて仕方ないようです。その一方で、親父には最初からすごくなついていました。親父はあやすのが上手で、息子はケラケラ笑うんです。親父は厳格なタイプで、僕が子どものときはめちゃくちゃ怖い存在でした。でも、孫である息子の前では、キャラにないボケもかます。親父のそんな姿は見たことなかったので、僕はもう、目が点ですよ(笑)。子どもをあやすのって、母ちゃんのほうが上手そうですけど「こういうのは、親父のほうが上手いんだな……」と初めて知りましたね。子どもを持ったからこそ知る、意外な両親の一面でした。

厳格だった父親が孫を前に豹変……。息子よりも自分が一番驚いた。おふざけキャラで登場するじいちゃんを見て息子はよく笑う。ばあちゃんとは対照的に、じいちゃんの好感度の高さったらない。(インスタグラム絵日記より)

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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