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ロバート山本が「よし、取ろう!」と思い立って即申し込んだものとは?

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ロバート山本が「よし、取ろう!」と思い立って即申し込んだものとは?

2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんとの生活の中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、昨年7月からインスタグラムで発信。そのイラストをもとに、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。 第19回は、運動保育士について。きっかけは妊娠で大変そうな奥さんを見て、ある思いを抱いたのだとか。

■妊娠で大変そうな奥さんを見て、取ろうと思った資格

実は僕、奥さんの妊娠中に「運動保育士」という資格を取りました。運動遊びを通して子どもの心と体を育てられる専門家を目指す、民間の資格です。きっかけは、奥さんが妊娠して、体調の変化もあったりで大変なのを目の当たりにしたこと。男親は産みの苦しみがない分、何か子どもに対してできること、教えられることってないかなぁ、って考えたんです。もともと僕はボクシングのトレーナーの免許を持っているので、体の使い方とか仕組みとか、運動に関することは見てあげられます。でも、それが活かせるのって早くても小学校に入ってから。もっと早い段階、それこそ生まれてから小学校に入るまでの段階で活かせる知識が欲しかったんです。運動が楽しかったら家にばっかり引きこもらないし、外で遊べる活発な子にしたいなぁと思って。それで調べてみて、「これだ!」と思ったのが運動保育士でした。「よし、じゃあ取ろう!」と思い立った日にすぐ申し込んで、資格をとるための勉強会に行きました。昔は勉強が苦手でしたけど、好きなことや興味のあることって全然苦にならないんですよね。むしろ、これが勉強だとしたら超ラクじゃん、と思ったくらいです。

少しずつ伝い歩きをするようになったものの、すぐに転んでギャン泣き……。(インスタグラム絵日記より2018年11月22日)

■運動遊びやスポーツは、より人間らしくなるための秘訣

いろいろ勉強したなかで、「なるほど!」と思ったのが、人間が生きていく上で必要なものが二つあって、それが“興奮”と“抑制力”だという事です。“興奮”というのは、自分のなかにある「好き」とか「お金持ちになりたい」「女の子にモテたい」といったこと。いろんな種類の興奮があると思うんですけど、人間らしく生きるためには、“抑制力”も併せ持たなきゃいけない。だって、人の財布を見て「お金が欲しい」と盗っちゃダメなわけじゃないですか。“興奮”は人間のなかに本能的にあるものだけど、“抑制力”は「力」だから鍛えられるもの。そして、抑制力を鍛えるために有効なのが運動とかスポーツなんです。だって、スポーツには必ず「ルール」があって、それを守らないと試合は成立しませんから。ボクシングなら、キックしちゃいけないとか、頭突きしちゃいけないとか。サッカーなら手を使わないとか。スポーツは興奮した状態の中で行われていますがルールを守りながら行います。それを続けることにより、どんどん抑制力が鍛えられていくんです。こういうことを学んだからこそ、息子にはいろんな運動遊びを経験させてあげたいし、何かスポーツをやってほしいなぁと改めて思いましたね。

転倒安全マットを敷いたら…。(インスタグラム絵日記より2018年11月30日)

■「側転」「なわとび」「跳び箱」「逆上がり」は誰でもできる

世の中には、運動が嫌い、という人もいます。でも、人間は本来、運動が好きな生き物なんだそうです。例えるなら「お笑い」と似ています。このネタは好きじゃないとか、このお笑いトリオは苦手、というのはあっても、笑うことそのものが嫌いな人間はいないじゃないですか。それと同じで、体を動かすこと自体は人間、必ず好きなはずなんです。なんで運動嫌いな人がいるかというと、小さいときに何か恥ずかしい思いをしたり、まわりの子はできるのに自分だけできなくて落ち込んだり……、という経験をしてトラウマになってしまうからなんです。運動嫌いの多くの理由が幼少期のトラウマ。そして、そのトラウマになる運動の代表格が「側転」「なわとび」「跳び箱」「逆上がり」。でもこの4つ、本来、高い運動能力がなくても誰でもできるものなんですって。なぜ運動が苦手な人がたくさんいるかといえば、ちゃんと段階を踏んでいないから。もちろん、いきなりできちゃう子もいるんですけど、運動ってできるようになるまでの過程がちゃんとあります。その過程を、遊びのなかで覚えさせていくんですよ。今、それを息子くんにひとつずつ実践しているところです。それなのに、奥さんに「資格とったよ!」と証明書を見せたときに言われたのが、「そんなにボクサーにしたいの?」って。そんな言い方しないでよ〜。

肩車をしながら想像してみる。(インスタグラム絵日記より2018年12月7日)

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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