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ロバート山本「安全が第一」社会に物申す!多少の痛みは経験した方がいい

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ロバート山本「安全が第一」社会に物申す!多少の痛みは経験した方がいい

2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんとの生活の中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、昨年7月からインスタグラムで発信。そのイラストをもとに、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。 第21回は、山本家の公園遊びとチャレンジすることについて。

■なんでもかんでも「安全が第一」社会に物申す!

この前行ったロケで、すっごい形状の滑り台を滑ったんです。スノーボードのハーフパイプみたいな形になっていて、コンクリート製でもうツルッツル。でも、地元の子どもたちはそこをビュンビュン滑り降りてるんです。よく見たら、一瞬、体が浮いたりしてるんですよ。いやいや、これダメだろう!って思うんですけど、子どもたちはもう平気な顔でギュンギュン滑っていて、なんなら頭から滑ってる子も!何が言いたいかというと、「子どもってすげえな」と。そして、チャレンジするのって大事だなと改めて思ったんです。子どもたちだって、最初やっぱり怖いと思いながらもチャレンジしていたと思うんですよね。そのなかで、これぐらいの高さから降りるとこんなスピードになるのか、というのを繰り返すことで、何が安全で何が危険か、ケガをしたときの痛みとかを学んでいくと思うんです。今って、なんでもかんでも安全が第一。少しでも危険性があればすぐに「禁止」になりがち。でも、ちょっと乱暴な意見かもしれないけど、「痛み」って多少は経験したほうがいいと思うんです。あれがこんだけ痛かったらこれはもっと痛いだろう、という想像力につながると思うので。それを経験しないと、もっと大きなケガとか事故、それこそ車にぶつかったらどれだけ痛いかが想像できない子になっちゃうんじゃないかなって。そっちのほうが危険だと思います。

公園で真っ先に向かうのは滑り台。階段を上ったはいいが……。(インスタグラム絵日記2019年2月1日より)

■公園の壁登りから学ぶ、チャレンジすることの重要性

遊ぶことでいかに想像力を養うか、というのは、子どもが生まれて公園遊びをするようになって改めて考えたことでもあるんです。うちの息子はまだ2歳にもなってませんけど、公園や遊具施設のある遊び場に行くと、5歳くらいの子と一緒に遊ぶこともあるんです。そのお兄ちゃんが斜面にあるボルダリングみたいな壁登りをしているのを見ると、うちの子もやりたがる。壁登りって、大人の自分でも「こんなの登れる? 無理だろ!」と思うような壁であっても、子どものほうが体重が軽いから意外と登れたりするんです。うちの息子も一度、ビックリするような高さの壁を登ったことがあって、「嘘だろお前!」って公園で感動したこともあるんです。でも、そこで親が安全性ばかりを考えると、そもそもチャレンジをさせない選択肢を選びかねない。だから、ある程度フォローしたり、そっと見守ったりはしつつも、何事もチャレンジする子になってほしいんです。あと、同い年の子ばかりじゃなく、ちょっと上の子の動きを見せるのも大事なんだなぁ、と思いました。

いざ滑ろう!とするも微動だにしない息子。(インスタグラム絵日記2019年2月1日より)

■2歳になったら体験させたい「〇〇の世界」

チャレンジという意味で、息子がもうちょっと大きくなったら挑ませたいのがキックバイクの大会に参加することです。キックバイクというのはペダルやブレーキが無い自転車のことで、「ストライダー」という呼び名が一般的ですかね。ちびっ子たちにはものすごい人気なんです。どれくらい人気かというと、ちょっと広い公園に行くと必ずといっていいほどキックバイクで遊んでいる子がいるんです。そして、なんと2歳から全国大会があるという。すごくないですか?今、ウチの息子は1歳と8カ月。2歳になってすぐに、というのは難しいかもしれないけど、ぜひともチャレンジしてもらいたいなって思っています。でもそれは、特訓させて勝たせたい、とかそういうのではなく、「勝負の世界」というものを知ってほしいから。勝負の世界に身を置いたときに子どもってどうなるんだろう!? と。ムキになるのかもしれないし、負けて悔しがってもっと頑張るのかもしれないし、もう嫌!となるのか……。それはわからないですけど、競争することを体験してみないと味わえないことじゃないですか。別にキックバイクじゃなくてもいいんです。いろんな運動をいっぱい試して、好きになるものを見つけたら、もうそれで頑張ってもらえばいいと思うんです。子どもが頑張る理由なんて、もう「好き」ということでしかないですからね。

公園のブランコを前にテンションあがっているのは息子より自分だったりします。(インスタグラム絵日記2019年2月8日より)

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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