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ロバート山本が息子の行動に感動!「親の背を見て子は育つ」実感した出来事

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ロバート山本が息子の行動に感動!「親の背を見て子は育つ」実感した出来事

 2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんとの生活の中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、昨年7月からインスタグラムで発信。そのイラストをもとに、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。第38回は、「親の背を見て子は育つ」を実感した出来事について。息子くんの成長と、山本さんご自身の経験から思ったこととは?

■令和初日、近所の氏神さまに家族3人で参拝

令和初日の5月1日、家族3人で、家の近所にある神社にお詣りに行ってきました。その神社では、息子のお宮参りをしたり、初詣のお祓いをうけたり、普段は散歩でも寄らせてもらいます。今年、僕と奥さんは本厄なので厄払いにも行くなど、我が家にとっては「馴染み」の神社になっています。最初は息子を抱っこしてお詣りに行っていましたが、ベビーカーに乗るようになり、いまでは手をつないで歩いて行く。息子がぐんぐん成長していることを、神様に報告するような気持ちで、いつも鳥居をくぐっています。受付の方も息子の顔を覚えてくれていて、見かけるたびに「あら、大きくなりましたね」と声をかけてくれるのも嬉しい。うちには小さな神棚があって、僕は毎日、その神棚の前で柏手を打って礼をし、「今日も家族みんなが、無事に過ごせました」と報告しています。それを見ていた息子が、いつの間にか、二礼二拍手一礼をマネするようになりました。これはいいぞと思って、「こうやってやるんだよ」と、令和になる前にお詣りの流れをひと通り教えたんです。令和のお詣りのときはあえて何も言わずに、小銭を渡して様子を見ていました。そうしたら、ちゃんとお賽銭を入れて、鈴(本坪鈴)を鳴らして、二礼二拍手一礼できたんです。息子の完璧なお詣りを見届けて、奥さんと2人でわーっと盛り上がりました。二礼のときは、地面に頭がつきそうなくらい、深々とお辞儀をしていましたけど(笑)。

令和初日に、家族3人で氏神様へお詣りにいきました。(インスタグラム絵日記5月1日より)

■歴史を教えてくれたおばあちゃんとの思い出

僕が神社によく行くようになったのは、お笑いの仕事を始めてから。小さい頃は、父方のおばあちゃんがよく神社に連れて行ってくれました。おばあちゃんの家の近所に、小さな神社があって「祠の中に神様がいるんだよ」って教えてもらったことを覚えています。「えー!?」ってすき間からのぞきこんだけど、おばあちゃんは「人間には見えないんだよ」って。その神社の祠の中には、鏡が置いてありました。おばあちゃんはそれを指差しながら、「あれには神様が宿ってるんだよ。人間には誰しも我があって、我があるうちは鏡にしか見えない。我がなくなった時に『かがみ』から『が』がとれて、『かみ』となるんだよ。人間であるうちは鏡にしか見えないよ」って言っていましたね。その時はまだ、話の真偽はわからなかったのですが、今はそういう考え方の大事さも気づくようになりました。そういった小さい頃の思い出のおかげで、なんとなく神秘的なイメージがあって、今でも神社が好きなんです。おばあちゃんは歴史に詳しくて、遊びに行くと縁側でお茶を飲みながらいろいろな話をしてくれました。親戚が集まったときに、おばあちゃんが歴史の話を始めると、いとこたちは「ジュース持ってくるね」とか言いながら、1人ずつどこかに行っちゃうんです(笑)。せっかく話しているのにかわいそうだな……。と思って、おばあちゃんの隣に座ってお菓子を食べながら聞いているうちに、僕もだんだんと歴史に興味を持つようになりました。今年の春に、お城を巡る番組に出演しましたが、僕が歴史好き、お城好きになったのは、明らかにおばあちゃんの影響。もう亡くなっちゃったんですけど、いまおばあちゃんと話したら、きっと止まらないだろうなと思います。

自宅で練習した甲斐がありました!(インスタグラム絵日記5月1日より)

■「10年後、息子と話すために」残してある本とDVD

僕は、ボクシングと歴史のDVDをたくさん持っていて、奥さんに「もうこのDVDいらないでしょ?」ってよく言われます。でも、何と言われようと、ボクシングと歴史のDVDだけは捨てずに残しておきたい。その理由は、いつか息子が興味を持ったときに、「うちにいっぱいあるじゃん!」って思ってくれることを、密かに期待しているからです。DVDと同じように、僕の本棚には捨てずに残してある歴史関係の本がたくさんあります。今までは、自分の趣味だけで本を選んできたけど、最近は「息子に残そう」って意識しながら、本を選んだり読んだりするようになってきました。歴史にはさまざまな説があるし、学校で習ってきた歴史を否定している人もたくさんいます。学校で習うことがすべてじゃない。一方行の解釈だけで見ると善と悪ができてしまう。でも反対側の立場や、いろんな方向から切り取ってみると、ただの悪と決めつけてしまうのは浅はかと思えてきます。「1つの出来事でも、こんなに切り口があるんだ」と気づいて、息子なりの考え方を持ってほしいです。歴史を知っていると、近所のおじいちゃんやおばあちゃんとも話ができます。年配の方と話すときに、話題に困ってしまうという人がいるけれど、歴史の話なら年齢関係なく盛り上がれるんです。とはいえ、興味を持ってくれるかどうかは、息子次第。息子が興味を持つまで、僕から「これを読みなさい」って押し付けるつもりはありません。「これは絶対に読んでほしいな」と思う本は、本棚の低い位置に置いておくかもしれませんけど(笑)。いつか興味を持ったときのために、材料だけは豊富に用意しておこうと思います。僕は最初、日本の歴史を漫画で学んだので、息子も漫画から興味を持ってくれるといいですね。令和時代を生きる息子が、どんなふうに成長するか、本当に楽しみです。

七夕の短冊を書いたのですが、ママさんからダメ出し……。(インスタグラム絵日記7月5日より)

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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