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祝!結婚15年目を迎えた辻希美さん&杉浦太陽さんにインタビュー

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祝!結婚15年目を迎えた辻希美さん&杉浦太陽さんにインタビュー

「理想の夫婦ランキング」では常連、さらにmamagirlWEB読者の「憧れの有名人ファミリー」アンケートでも圧倒的1位を誇っている辻希美さん&杉浦太陽さんご夫婦。

今回、mamagirlWEBに初登場! 「いい夫婦の日」にちなみ、特別インタビューを実施。前編では、結婚当初の思い出から、離婚危機、現在の夫婦円満の秘訣まで、15年間の「杉浦家の軌跡」をたっぷりお聞きしました!
 

■トップアイドル・辻ちゃん19歳で妊娠! 「好きだから結婚したい!」


――2007年、19歳で結婚・妊娠を発表し、20歳で出産をした辻さん。辻さんも杉浦さんも芸能界で活躍されている中での人生の転機に、迷いや葛藤はあったのでしょうか?

辻希美(以下、辻):迷いや葛藤は、若いからこそありませんでした。

杉浦太陽(以下、杉浦):当時は「早く結婚したい」が勝っていたので、完全に勢いでした。妊娠したからどうしよう!? という気持ちはなく、世間に伝える段取りに関してだけ悩んでいました。双方の事務所、家族、ファン……と準備を進めていたら、先にメディアに報じられてしまったんですけどね(笑)。

辻:これがもし30代、40代だったらすぐに決断できなかったかもしれないです。

杉浦:いや、のん(=辻さん)だったら何歳でも絶対に突っ走っていたと思う!!猪突猛進タイプだから。で、俺がセーブする感じ。

辻:当時も、仕事がこの先どうなるかとかは正直あまり考えていなかったです(笑)。もう、好きだから結婚したい! って気持ちが強くて。

杉浦:「そのためには仕事辞める!」とまで言っていたもんね。

――自身のキャリアよりも、2人で一緒になることが「幸せ」だと判断していた。

辻:後先のことは考えていなかったですね。

杉浦:特に、のんは12歳で芸能界デビューして、19歳ですでに芸歴が7年あった。ある程度のことはやってきたと言っていましたね。

辻:仕事に対しては「やりきった感」があったのは正直なところでした。

■長女出産後、頼れるのは「育児本」だけ!


――迷うこともなく、結婚・妊娠・出産も終え、順調な夫婦生活だったんですね。

杉浦:大変だったのはその後です。長女を出産してから。周りが遊んでいる中で自分だけ育児をしいる状況は、結構悩みも多かったよね。

辻:当時は親も近くに住んでいなくて、友達は成人式を迎えるタイミングで。私は母乳あげているけど、周りの子は「飲みに行こうぜ!!」みたいなノリで(笑)。

杉浦:僕も僕で、のんが休業する分、大黒柱になって「食わしていかないと!」というプレッシャーもありました。とにかく2人とも目の前のことにガムシャラに取り組んでいました。

辻:今思えば、あの頃は本当に頑張っていたよね。

杉浦:第4子がまだ2歳なんですけど、今は心にとても余裕があります。でも当時はまだお父さんが育児することも珍しい時代だったし、SNSや育児系アプリも無いから情報も少ない中での育児だった。

辻:育児本しか情報がないから、その通りに成長しないと不安になっていました。相談できる境遇の人も少なくて。でも逆に、InstagramなどのSNSもなかったから皆が遊んでいる情報も入ってこなかった。それは精神的に楽だったかも。

杉浦:たしかに。Instagram見ると「今日もみんな飲み行ってるな~」とか気になっちゃうもんね。それに僕達の結婚生活を全員が全員応援してくれていたわけではないし、Twitterがあったら心無い声も聞こえてきたかも。

辻:当時は2ちゃんねるくらいでした(笑)。
 


杉浦:でも、周りと比べるわけではないけど、皆がまだ知らない感動を早いうちにもらっていたよね。僕は当時26歳だったんですけど、友達の中でも一番に子どもができて、出産に立ち会って、赤ちゃん抱っこして……って、かけがえのない経験させてもらいました。本当に、子どもと一緒に成長させてもらった15年間だと思います。

辻:それはすごく思う。だって私、料理どころか掃除機の使い方も知らないし、洗濯もできなかったもん!

杉浦:いまでは家事に関しては達人級なのに!

辻:杉浦家のお母さんに出汁の取り方から教えてもらいました。全く知識がなくて、自分流もないから、吸収が早かったのかも。母が専業主婦だったから、結婚したら家事も育児も全部私がやるものって思っていましたし。

■「良い母」になろうというプレッシャーが離婚危機に


――芸能活動から生活環境が180度変わったと思うのですが、受け入れられたものなのでしょうか。

杉浦:当時、色んな事がわからなかった分、「良いお父さん・お母さん」をしなくてはっていうプレッシャーを自分たちにはかけながら走り続けていたかもしれないです。

辻:それはあります。育児も家事もきっちり100%こなさなきゃいけないって思っていました。

杉浦:そうするとお互い疲れてしまってケンカも増えた。子どもに100%向き合った結果、夫婦間を見られていなかった時期です。すれ違いがすごく多くて。

辻:育児に追われ過ぎて、ちゃんとした会話ができてなかったよね。

杉浦:しかも、当時は僕も舞台の仕事を入れていたので、稽古や地方公演で、1カ月くらい家を空ける。ますます時間がとれなかった。

辻:2人の時間がなくて、私も母になろうと努力して、どんどん強くなっていて……、結局たぁくん(=杉浦さん)に甘えることができなくなっていた。すごくピリピリしていて、離婚危機に発展しました。

杉浦:今の時代で言うと、当時から家庭内でディスタンスがあった感じ。本音を話すこともできなかった状況です。

■夫婦2人の時間を作ったことが、仲直りの転機


――産後の離婚危機は多くの夫婦も経験することかと思います。どのように乗り越えたのでしょうか。

杉浦:自分たちを見つめ直すために、夫婦2人の時間を作りました。親に子どもを預かってもらって、のんの誕生日にサプライズで京都旅行に行ったんだよね。

辻:そこで2人の時間を過ごして、お互いの気持ちをぶつけて、やっぱり夫婦でいようと再認識。すごくいい旅行でした。

杉浦:京都旅行がすごく良かったから、その後も2人で韓国旅行に行ったのですが……。あれは楽しいだけではない経験だったけど(笑)。

辻:荷物が重いとかで、ちいさなケンカもあったし。

杉浦:これまで全然遊んできてないから、いっそ遊んでみようって、韓国のクラブ行ってみたんです。そしたら誰もいない閑散とした場所だった(笑)。ノリノリで行こうとしたら、シーン……。

辻:私は全くクラブの知識がないまま連れてこられたから、本当に意味がわからなかった(笑)。まあ、それも良い思い出だね。

杉浦:離婚危機を乗り越えた今は、お互い夫婦でありながらも、ちゃんとカップル感というか、男と女の関係を大事にするようにもなりましたね!

■喧嘩する時間がもったいない! お互いだけが知る“たぁのん”のトリセツ


――では、今ではあまりすれ違いもなく?

辻:これまではケンカもたくさんしてぶつかってきたんですけど、最近は本当にない。あえて2人の時間を作るまでもなく会話もできているし。

杉浦:もはやケンカすることが無駄。お互いの「トリセツ」は読みつくしているから、いま機嫌悪いんだろうなとかも雰囲気で分かる。そういうときは1時間くらいそっとしておこうって。

辻:たぁくんは怒るとすぐに「もういいわ!」って出て行こうとするんだけど、そのパターンももう知っている(笑)。私が「出て行ったらもう終わりだよ~本当にいいの? 出て行った先はどうするの~?」って言ったら、戻ってくる(笑)。

杉浦:だから無駄なケンカは避けるようになりましたよね。家事のアレやってないとか、ちょっとイラっとしたとか。第三者から見たらくだらないことは、ぶつかる必要がない。逆に、家族としての方向性の話だったり、お互いの心の話だったりに時間を割くようにはしています。

辻:だから私は普通に「いま、生理前です」って宣言もしてます(笑)。いま、私ホルモンバランス乱れているから要注意です! って。

杉浦:そういうときは余計なことは言わないようにしようって思いますね。

――夫婦間で家事の分担は決まっているのでしょうか?

杉浦:特に決まってないですが、晩御飯の献立を決めて作るのと洗濯はのんがメインでやってくれています。

辻:料理も洗濯も私ルールがあるから、別にやってほしいとは思わないんです。家事の中で、やってもらったら助かることもあれば、ルールを崩されて逆にイラっとすることもある。料理と洗濯は後者ですね。

杉浦:これも長年かけて、この領域は手を出さないようにしようってわかってきた感じです。僕が必要なときは「たぁくーん!」って呼んでくれるし。

辻:そう。やってほしいことは私から頼むので。察してほしいってイライラするんじゃなくて、ハッキリ言う。だって男の人ってなかなか気が付かないもん(笑)。でも言ったら、洗濯畳みだろうがゴミ捨てだろうが、ジャガイモの皮むきだろうが配膳だろうがなんでもやってくれる。

杉浦:でも気付いてオーラはたまに感じるよ。子どもと遊んでいて、のんが片付け始めて、その音がやたら大きいときとか。ハッ! 片付けなきゃ! って思う。

辻:圧をかけることはたしかにありますね(笑)。それが正解かわからないけど、我が家は私のルールを乱さないかたちで家事を手伝ってもらう方式でやっています。しかも、私たちって、お互いかなり大雑把なんですよ。家事をする上でもその点がかなり救いです。ある程度散らかっていても「まあいいや」で流せる。

杉浦:明日の朝やろうってなるね(笑)。

■亭主関白とはほど遠い!? 2人の今の関係


――15年間でお互いの印象は変化しましたか?

辻:本当にいい意味で変わらないんですよ。人柄であったり、優しさであったり、愛情であったり……。

杉浦:のんへの愛し方もね!

辻:うん(笑)。いつも寝室で寝るときは、次男・たぁくん・私・三男の順番なのですが、昨日まで彼が3日間仕事で家を空けていたので、次男・三男・私の順番にしていました。で、昨日も私がそのまま端で寝ていたら「寂しいな……」ってボソッと言っていました。

杉浦:隣にいない! ていうのが寝られなくて、実は一杯飲んでから寝ました。

辻:え! 知らなかった!!

杉浦:逆にのんは性格とか考え方とかが大人になったよね。

辻:うん、子育てを通して全部変わった。出産するごとにやっぱり強くなるので、多少の痛みも痛くないし、多少の熱さも熱くない。あまり動じなくなりましたね。

杉浦:ただ、僕は弱いところを知っているから。世間が知っている「炎上しても動じない辻ちゃん」だけじゃない部分は僕がケアしてあげないと、とは思っています。

辻:本当に心が大きいと思います。私がイライラしていたり強く当たってしまったりしても、スポンジのように全部吸収して対応してくれる。

杉浦:以前、2人でイベントをやったとき、のんが挨拶で「本当にたぁくんは15年間こんな私に着いて来てくれて……」って言っていて、え!? 俺、お前に着いて行ってたん!? って驚きました(笑)。男性が「こんな俺に着いて来てくれて」って言うならまだわかるけど(笑)。彼女は猪突猛進タイプなので、僕が後ろを石橋で叩いていく。

辻:だから昔でいう「亭主関白」とはほど遠いよね。

杉浦:最初は、僕が6歳上というのもあって、亭主関白の雰囲気も出そうとしてみたけど、気が付いたら「着いて行く」側に変わっていましたね。


―――
ずっと仲が良いイメージのお2人も、すれ違いや離婚危機を乗り越え、今があるとのこと。衝突があったからこそ、信頼関係も強固なものに。一緒に歩む時間が長くなればなるほどラブラブになる秘訣を、たくさん学べるお話でした。

後編では、3男1女を育てる杉浦家の教育論から反抗期の乗り越え方まで、育児にフォーカスを当て、たっぷりお聞きします。
 

【プロフィール】

辻希美/6月17日生まれ。東京都出身。タレント。元ハロー!プロジェクトの一員。「モーニング娘。」の4期メンバー。W(ダブルユー)の元リーダー。アイドル時代は2000年から6年連続NHK紅白歌合戦出場。多くのバラエティ番組にも出演し、国民的人気を博す。2007年、杉浦太陽さんと結婚。出産・育児休業を経て、育児の傍らTV番組やイベントに出演。ブログやSNS、Youtubeでのライフスタイル発信がママたちに多くの支持を集め、Youtube「辻ちゃんネル」の登録者数は93万人(2021年11月現在)。13歳、10歳、8歳、2歳の子どもを育てるママ。


杉浦太陽/3月10日生まれ。大阪府出身。俳優、タレント。1998年、テレビ朝日系ドラマ『おそるべしっっ!!音無可憐さん』でデビュー。2001年TBS系ドラマ『ウルトラマンコスモス』で主役を務め、一躍注目を浴びる。現在、多くのTV番組出演の傍ら、ブログやSNS、Youtubeで家族の生活を発信中。2009年度『女子中高生の選ぶ「理想の有名人夫婦」』1位。2016年『いい夫婦の日 パートナー・オブ・ザ・イヤー』受賞。2012年、2018年、2019年に『イクメン オブ ザ イヤー』選出。芸能界を代表するパパタレント。
 

【衣装クレジット】
辻さん
パーカー ¥8,690 / COCO DEAL、スカート ¥10,890 / COCO DEAL、スニーカー ¥7,590 / REZOY、メガネ ¥19,800 / ダブルラバーズ(スクリーンショット)、バッグ ¥6,490 / コントロールフリーク(キャセリーニ)、その他スタイリスト私物 ※全て税込み価格


撮影/野口マサヒロ(WIND) スタイリスト/トリイ クニコ(辻さん)、松村純子(杉浦さん) ヘア&メイク/冨永朋子(辻さん)、白川 麻美(杉浦さん) 取材・文/菱山恵巳子


【問い合わせ先】
COCO DEAL 03-4578-3421

REZOY https://www.rosessence.jp/

スクリーンショット 03-6778-0920

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菱山恵巳子

ライター
1991年生まれのライター・コラムニスト。エンタメからビジネスまで、執筆ジャンルは多岐に渡る。恋愛漫画の原作も手掛ける。2016年に出産、男女の双子を育てる母。男性アイドルウォッチャー。Twitter:@kaerita_i
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