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ロバート山本が経験、白線踏まない、大量のハエ事件…小学生の謎ルールとは
■「止っまれっない!」「止っまれっない!」
家族で公園に遊びに行った帰り、3人で手をつないで歩いていると、半そで短パンの男の子が遠くから走ってくるのが見えました。小学5〜6年生くらいの子で、めちゃくちゃでかい声で何か言いながらこちらに向かってきます。何て言っているのかが分かったのは、だいぶ接近してから。その子は、ずっと「止っまれっない!」「止っまれっない!」って言いながら走っていったんです。「へ? なんだあれ!?」って、思わず立ち止まる僕と奥さんと息子。ポカンとしていると、チラッと僕のほうを見て、なおも変わらず「止っまれっない!」「止っまれっない!」と言いながら去って行きました。小学生男子の思考って、おもしろいですよね。たぶん、家に帰るまで「止っまれっない!」って言いながら走るのが、その日の彼のルールだったんでしょう。何だよ、そのルールって思いますけど(笑)。いやいや、もしかしたら本当に止まれなかったのかもしれません。変な魔法にかかってね。本当に止まれなかったのなら、僕は体を張って止めなきゃいけなかったのかな。そのときは、あっけにとられて、一歩も動けなかったですけど。
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■白線がないところでは息を止める
小学生男子は、しょうもないルールをいっぱい考えます。縁石から降りちゃいけないとか、マンホールを踏んじゃいけないとか。僕も小学生男子だった頃は、いろんなルールを考えました。例えば、学校の帰り道に、友だちと「白線から落ちたら死ぬ」っていうルールを決めたことがありました。そのルールを守りながら家に向かうんだけど、どうしても白線が途切れてしまうところがあるんです。そういうとき、必ず誰かが「息を止めてれば平気」って言い出します。理屈はよくわからないけれど、息を止めていれば平気ということにして、無事に家までたどり着いて「ぷはー」みたいな(笑)。石をずっと蹴って帰るというのも、よくやってましたね。このルールは、階段を下りるときはいいけど、上るときにどうしようもなくなるんです。だから、階段を上るときは、靴の上に石を乗せて、落とさないように運んでました。誰も見てないのに、なぜかストイックになってしまう。それが、小学生男子なんです。
■クラス中をパニックに陥れた恐怖の筆箱
そういった、しょうもないルールの話とはちょっと違いますが、小学生ならではの失敗をしたこともあります。仲間内で、一時期、釣りが流行ったことがありました。釣り具屋さんには疑似餌も売っていますが、それよりも、ミミズとかウジとか生き餌をつけたほうが断然釣れるんです。子どもだったので、ミミズもウジも平気で触れました。釣り具屋さんで生き餌を買って、それを釣り針につけて、みんなでどれだけ釣れるか競い合うのが楽しみでした。あの頃の自分が何を考えていたのか全く覚えていませんが、僕はある時期から、使わなくなった筆箱にウジを入れて飼い始めたんです。ウジの餌になるおがくずを敷き詰めて、釣りに行くときはその筆箱を欠かさず持って行きました。でも、ここが小学生男子の不思議なところ。いつの間にかその筆箱の存在をコロッと忘れちゃったんですよ。夏休みが始まる前の日に、その筆箱を、学校の机の中に置きっぱなしにして帰りました。そして、夏休み明け。授業中に探し物をしていたときに、その筆箱が手に触れました。「これ何だっけな?」と思って、何の気なしにパカッと開けたら……ものすごい勢いでハエがブワアアアーッと飛び立ったんです。大量のハエに、クラス中が大パニック! 飛び立たないやつもいて、筆箱の中はのり弁みたいに真っ黒になっていましたね。あれは恐ろしかったですし、今でも思い出すと寒気がします。先生にも友だちにもバレるし、「マジで気持ち悪い」って言われるし。もしも息子が小学生になって、釣りを覚えたら、何より先に「筆箱でウジを飼うな」って言ってやりたいです。
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ロバート 山本博
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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