(C)2020「映画 おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!」製作委員会
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『映画 おかあさんといっしょ』公開記念インタビュー
■映画館なのに歌える! 記念撮影もできる! 親子でいっしょに遊べる体験
ーー出演のお話があったときの気持ちは?小林:今まで番組で、いろんな体験をさせていただきました。その中でも初めてという映画を、2018年(『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』)に体験できて、うれしかったんですね。さらに今年も関わらせていただけると聞いて、かなりうれしかったです。横山:僕は前回の映画を、先輩として見させてもらったのとプラス声優として参加させてもらいました。今回は、「実写パートでの出演でお願いします」というお声がけをいただいて。自分は番組を卒業した身ですけれども、関わらせていただけることがとてもうれしいです。すりかえかめん、すりかえお嬢、(上原)りさちゃん、よし兄、あとは現役メンバーといっしょに、映画を通して、楽しさを伝えたい。新しいメンバーと今までのメンバーがそろうことで、『おかあさんといっしょ』のよさや、いつもとちがった楽しさが届くといいな、そういう空気を出せるようにできたらいいなっていう思いはありました。ーー今回は、よしお兄さんのお友だちである、すりかえかめんがとても重要な役柄ですね。小林:そうなんです。彼とは大親友というか、古くからの仲なんですけど(笑)。彼からも、「えっ、ボクが出ていいのか!?」という話がありました。さらに台本を見せていただいたら、出番も多くて。「えっ、こんなにいいんですか!?」と、かなり衝撃を受けていましたね(笑)。
ーー横山さんの出演に、番組のファンの方たちはワクワクしているのではないかと思います。横山:僕は、あつこお姉さん(小野あつこ)といっしょに『シェイク シェイク げんき!』を歌いました。この曲は、僕がうたのお兄さんとして、あつこお姉さんと歌い、僕が卒業したあとは、ゆういちろうお兄さん(花田ゆういちろう)とあつこお姉さんが歌って。映画でもう1回、僕とあつこお姉さんが歌うっていうのは、どんな感じなんだろうって自分でもドキドキしていたんですけど、あつこお姉さんがさらにパワーアップしていて、頼もしいなという印象を受けました。また、撮影の中で、ちょっとした表情であったり、「ここちょっとこうしてみる?」などと話し合ったところが、実際に映像を見たときに、すごくイキイキしていて! また新しい『シェイク シェイク げんき!』になりました。ーー撮影現場での雰囲気を教えてください。横山:楽しかったです! いつもどぉ~りな空気でしたね。小林:今回は人も多いから、世代の垣根を越えて、より盛り上がりました。横山:僕も、誠くん(福尾誠)と杏月ちゃん(秋元杏月)とは何回か会っているので、控え室は、緊張の“き”もないくらい延々とみんなしゃべってましたね。小林:自分たちふたりは少し先輩なんだから、緊張しろよってくらいにねぇ。横山:アハハハ!小林:そのくらい、まったく緊張感はなかったですね(笑)。横山:延々とおやつを食べたり、「記念なんだから写真撮ろうよ」って写真を撮ったり。小林:半分、旅行気分でしたね。ーー今作には、俳優の賀来賢人さんがゲスト出演されています。小林:初めて聞いたときは、“今をときめく俳優さんに、まさかゲストで来ていただけるとは…!”と驚きました。劇中では、すりかえかめんさんが共演したんですが、彼も、賀来さんをテレビでよく見ていたので、「ほんものだぁ~!」と。賀来さんも、すりかえかめんさんを見て、「ほんものだぁ~!」って(笑)。お互いに目を丸くしてましたね!賀来さんは、番組をよく見てくださっていたので、あっというまに溶け込んで、撮影も楽しくできたとお話されてましたね。
――子どもたちは、あらゆることを次々と吸収し、成長していくため、いつか『おかあさんといっしょ』を卒業する日がくるかもしれません。そのとき、おふたりは、どのような印象で記憶に残っていてほしいと思っていますか?小林:覚えていてほしいとは思うんですけど、“覚えててくれ!”っていう感じではなくて。(自分たちが見ていたお兄さんお姉さんは)その人しかいないから、どこかで残ってるんじゃないかな…と。子どものころの記憶であったり、楽しい思い出として、少しでも残っていてくれたらいいなと思いますね。横山:『おかあさんといっしょ』でお兄さんお姉さんとして番組に立つことになったとき、プロデューサーに「番組の主役は、きみたちじゃなくて、子どもたちです」って言われたんです。僕らももちろん一生懸命やるし、子どもたちに楽しんでもらいたいし、子どもだけじゃなくて家族で楽しんでもらえる番組でありたいって思ってました。自分たちというよりは、歌であったり体操であったりというものが記憶に残って、大人になっていく中で、その歌や体操に触れたときに、“あ! これ覚えてる!”っていうものがあると、僕らは“やっていて本当によかった”って思えるのかなっていう気持ちがあります。ーーおふたりが、番組の中で印象に残っていることはありますか?小林:自分は体操で子どもたちと関わっていたので、『ぱわわぷたいそう』と『ブンバ・ボーン!』が、かけがえのない曲ですね。横山:歌での思い出は山のようにあるんですけど…コーナーのインパクトもすごいありますね! すりかえかめんも、(数えることが大好きな人気キャラクター)かぞえてんぐも。『おかあさんといっしょ』のスタジオ収録って、何が起こるかわからないんですよ。すりかえかめんの収録は、だいたい子どもたちが正解して終わるんですけど、正解しないときもあって。ボクらも、“え、マジか…! これ、どうなっちゃうの?”ってドキドキしたり。かぞえてんぐは、いつも鼻から何か出てくるんですけど、プチアクシデントで、クリスマスツリーが出てくる回のときに、クリスマスツリーの先っちょに何かがついていて…。かぞえてんぐさんもそうとうあわてて、笑いをこらえきれなかったり。小林:でも、そのアクシデントって、子どもとコミュニケーションを取り合いながら作っていく番組だからこその魅力のひとつだと思います。横山:そういうのは、記憶に残りますよね。
ーー今回の映画は、体験型ということで、子どもの映画館デビューに最適なのではないかと思います。小林:歌ったり踊ったり、クイズに答えたり、みなさんが一緒に体験できる内容ですし、映画館は上映中もまっくらにならないです。また、お子さまが泣いても、本当におたがいさまで、気にしてなくてもいいところがあるので、初めての映画にはもってこいの内容ですね。プラス、ふだんの番組は、家事の合間に見てもらってるところがあると思うのですが、映画はいっしょに見ながら遊べる。子どもとの関わりに悩んでるお父さんがいたとしても、この映画を見てる間は、つねに新しい遊びが出てくるので、子どもとずっと遊んでいられます。わたしの娘も、この作品が映画館デビューになるんじゃないかな。今から楽しみです。横山:“まだうちのコに映画は早いんじゃないか”っていうのを、大人が決めるんじゃなくて、ぜひいっしょに足を運んでください。映画館で、いっしょに歌ったり、声を出したり、“クイズなんだろうね~”って会話を楽しんでほしい。親子で楽しめる要素がたくさんあります。映画を見て終わるのではなくて、映画を見たことで、家族の会話や思い出をひとつでも多く作ってもらいたいですね。小林:最後に記念撮影もできて、すごく思い出深いものになると思います!
■『おかあさんといっしょ』でリフレッシュ。子どもの反応や発見を
ーー育児を楽しむコツはありますか?小林:歌や体操で子どもと関わる機会が多いんですけど、子育てってなると、またちがった面が多くて、すごく苦労することが多いなぁって思うんです。でも、これってきっとみんないっしょなんですよね。これだけ番組で子どもとふれあう経験を積んできたわたしでも、大変なものは大変で・・・。その大変さを、皆さん、親子で分かち合いながらいっしょに育児を楽しんでいけたらいいのかなと思います。ちなみにわたしは、毎朝、『おかあさんといっしょ』を見ています。横山:僕は、お子さんがいる友人がとても多いのですが、楽しいことだけじゃなくて、大変な話も聞くんです。「誰とも話をせずに1日が終わっちゃった」とか「なかなかリフレッシュする機会がない」とか。そういうときこそ、僕らのようなエンターテイナーっていう楽しさを届ける存在ではないかと。息抜きとして、触れてほしいんです。『おかあさんといっしょ』を見て、子どもが楽しんでる姿を見てリフレッシュする、気持ちを1回リセットするっていう時間を、ぜひ取っていただきたい。そのために、僕らもいろんな挑戦をしていくので。ひとりで抱え込まないでほしいですね。ーーだいすけお兄さんから見て、よしお兄さんはどのようなパパですか?横山:離乳食を作るなど、努力していて、すごいパパだと思います。よし兄は、もともとすごく料理が上手で。僕も何度も、よし兄の家でごはんを食べさせてもらったことがあるんですけど。よし兄の離乳食の写真を見て、“こんなん作るんだ~! めっちゃ細か~!”と思っています。ーー将来、だいすけお兄さんはどんなパパになると思いますか?小林:いいパパになると思いますよ!横山:いやいや…。小林:大ちゃんも料理ができるんですから、ぜひ離乳食を!横山:離乳食は、大変ですよね…。でもその大変なことを、よし兄がやるっていうのは、同じ年ごろのお子さまがいる人たちにとって、“よしお兄さんもこうやってやるんだ!”、“わたしもやってみようかな。マネしてみようかな”っていうキッカケになるんじゃないかなと思います。ーーご自身が出演されている『おかあさんといっしょ』は、お子さまに見せますか?小林:テレビを見ながら「ほら、パパだよ」って言ったときに、わたしが後ろにいると、わたしのほうを向くんです。テレビに出ている人が、お父さんっていう認識はまだないですね。もうちょっと大きくなってからかなぁ…。大ちゃんはどう?横山:そうですね~(笑)。とりあえず見せて、子どもの反応は見てみたいですね。どんな反応をするのか…。僕には甥っ子がいるんですけど、その甥っ子が、テレビを見て、次に僕を見て、“………ええっ!?”みたいな反応をしていたんです。でも、大きくなって、僕がテレビに出てる人ってわかるようになると、恥ずかしがって相手にしてくれなくなったんですよ! テレビに出てる人だからって!“テレビを見てるときは、キャッキャキャッキャしてたじゃん! えっ、なんで!”と思って、悲しさもありましたね。小林:アハハハ!横山:そこからさらに大きくなって、「テレビ見たよ」とか「大ちゃん大ちゃん♡」みたいな反応になって、僕と会うと喜んでくれて。これが、もしも自分の子供だったら、その反応ひとつひとつがうれしくなるだろうから、すごく楽しみですね。この映画でも、いろんな反応を楽しめると思います。赤ちゃんだったら、“どんな表情をするのかな?”、“歌を聞こうとしてるのかな?”、小さいお子さんなら、“こうやって楽しむんだ!”っていう発見もあるかもしれない。子育ての中、映画の中で、いろんな発見を楽しんでもらいたいですね。
――最後にmamagirlWEB読者に向けてメッセージをお願いします。小林:子どもといっしょに見に行ける素晴らしい映画になっておりますので、ぜひ家族で、お子さんと一緒に見に来てください。横山:家族みなさんで、映画に足を運んでいただいて、そこでたくさんの思い出を作っていただきたい。みなさんで声を出して、笑い合える映画だと思うので。楽しみにしていてください。『映画 おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!』は1月24日(金)全国ロードショー!(企画・構成/mamagirlWEB編集部 取材・文/ぶにお)
【プロフィール】
小林よしひさ(こばやし・よしひさ)6月29日生まれ、埼玉県出身。日本体育大学体育学部社会体育学科を卒業。2005年に『おかあさんといっしょ』第11代たいそうのお兄さんとなり、2019年まで務める。たいそうのお兄さんを14年間務めたのは歴代最長記録。現在は、バラエティ、子供番組、ドラマなどに出演。ワールドジムナストラーダ(世界体操祭)の日本代表であり、特技は剣道(三段)、バック転指導。幼児食インストラクター、食育アドバイザー、等といった知識も活かして、幅広いジャンルで活躍中。昨年末には、自身のYouTubeチャンネル「よしお兄さんとあそぼう!」を開設。【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCupFXYTkvYcpyrxCKsauWBA?app=desktop
横山だいすけ(よこやま・だいすけ)5月29日生まれ、千葉県出身。2006年に国立音楽大学音楽学部声楽学科を卒業。劇団四季に所属し、『ライオンキング』等に出演。幼い頃から夢であった『おかあさんといっしょ』の第11代歌のお兄さんを2008年より2017年3月まで務める。うたのお兄さんを9年間務めたのは歴代最長記録。現在はバラエティ、ニュース番組、ドラマなど出演。ミュージカル『魔女の宅急便』や『だいすけお兄さんの世界迷作劇場』などの舞台活動、映画『リメンバー・ミー』日本語吹替(主人公のお父さん役)、CD『歌袋』のリリースなど多方面で活躍中。