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こんにゃくの下ごしらえってどうするの?おいしく食べるヒントも教えます

出典:photoAC

Lifestyle

こんにゃくの下ごしらえってどうするの?おいしく食べるヒントも教えます

こんにゃくの下ごしらえの仕方をご存知ですか?下ごしらえとは主に灰汁(アク)抜きのことで、こんにゃくに塩や砂糖を振り、麺棒で叩いて水分を出すのが昔からある方法のひとつです。でも、いざしようと思っても麺棒が無かったり、叩くのが億劫だったり…。何となくこんにゃくの下ごしらえを面倒に考えてしまいがち。そもそも下ごしらえって必要?そんな疑問の答えとともに、こんにゃく料理を楽しむアイデアを紹介します。

こんにゃくの魅力といえば、低カロリーで低価格。長期保存に向いていて、料理のかさましに一役かってくれてヘルシー!といいところばかり。でも、袋を開けた瞬間のあの独特の臭いとぬるぬる感が苦手な人もいるのでは。あの臭いやぬめりの謎から、こんにゃくの簡単で正しい下ごしらえの仕方まで、詳しく解説します。

■こんにゃくの灰汁抜きって本当に必要?

実はこんにゃくの灰汁抜きをしなくても、きちんと水洗いをすればそのまま食べられます。しかし水洗いをしただけではこんにゃくの臭みとぬめりは完全には消えません。

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・こんにゃくの灰汁の成分と臭いの原因とは


こんにゃくの原料のこんにゃく芋には、シュウ酸カルシウムと臭み成分が含まれます。そこに凝固剤の役割をしている水酸化カルシウムが合わさり、さらなる臭みとえぐみが生まれるのです。これを一般的に灰汁といい、灰汁抜きはそれらを除去するために行う下ごしらえのことをいいます

・こんにゃくの灰汁抜きは何のためにするの?


灰汁はこんにゃくの成分のひとつ。もちろん無害ですが独特の臭いがせっかくの料理の風味にも影響を与えかねません。そうならないために灰汁抜きというひと手間があるのです。また灰汁抜きをすると歯ごたえがよくなり、余分な水分も抜けることで味が染みやすくなって、さまざまな料理に使いやすくなります。

・こんにゃくの灰汁抜きはしなくても食べられる…?


こんにゃくの灰汁抜きは、生臭さとぬるぬる感を取り除き食感をよくするためにするものなので、しなくても問題ありません。しかし、こんにゃくのおいしさをより楽しむためにも灰汁抜きをすることをおすすめします。
灰汁抜きの時間がなかったり面倒な場合は、市販されている灰汁抜き不要のこんにゃくに、熱いお湯をかけるだけでもおいしく食べられます。

 



・時短のために前日に灰汁抜きをしちゃいたい!



 


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灰汁抜きは手間がかかるから前日に済ませちゃいたいときってありますよね。結論から言えば可能です。
こんにゃくを製造するにはアルカリ凝固剤を使用するため、でき上がったこんにゃくも必然的にアルカリ性になります。このアルカリ性が保存効果を高める役割も担っていますが、灰汁抜きをするとアルカリ性が薄まり、おいしさと引き換えに長期保存には向かなくなります。
灰汁抜きしたこんにゃくは水を入れた密閉できる容器に入れ、空気になるべくふれないようにして冷蔵庫に保存し、2~3日を限度に使い切るようにしましょう。

■いろんな料理に活用!こんにゃくの塩揉み&下茹で

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こんにゃくは水が97パーセントで固形分はわずか3パーセント。そのままだと味がなかなか染みません。そこで下茹でして灰汁を抜くことで臭いが取れ、しっかりと下味をつけることができます。いくつかある方法のうち、簡単な手順を2種類ご紹介します。

 

・お鍋でじっくり灰汁抜き


(1)こんにゃくに塩を揉みこむ

出典:筆写撮影

切るか、手でちぎったこんにゃくに少量の塩(大判の板こんにゃく1枚に対して大さじ1が目安)をふりかけ、全体に馴染むようによく手で揉み、さっと水で洗い流します。

(2)熱湯で茹でる

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熱湯で2~3分茹でます。表面がほんのり白くなった頃がざるにあげる目安です。茹ですぎはこんにゃくが固くなる原因になるので、鍋から目を離さないようにしましょう。

(3)冷水にさらす

冷水にさらして灰汁をきれいに洗い流しましょう。そして水気をよく切ります。

 



・電子レンジでスピーディーに灰汁抜き



 


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電子レンジでの灰汁抜きに必要な道具は耐熱皿のみ。洗い物も少なくて済むのがうれしい簡単下茹で方法です。

(1)こんにゃくに塩を揉みこむ
ここまでは鍋の灰汁抜きと同じ工程です。

(2)こんにゃくを入れた耐熱皿に水を注ぐ
こんにゃくを深めの耐熱皿入れ、しっかり浸る程度の水を入れます。

(3)電子レンジに入れる

出典:筆写撮影

こんにゃく100gに対して500Wで2分程度電子レンジにかけます。電子レンジとの相性もあるので、様子をみながら時間を調節してください。また加熱後のこんにゃくはとても熱いので、やけどにはくれぐれもご注意を。

(4)冷水にさらす

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こんにゃくを冷水にさらして灰汁を洗い流し、ざるにあげて水気を切ります。

塩揉みをすることで、臭いとぬめりが取れ、熱を加えることで味の染みやすく歯ごたえのいいこんにゃくになります。こんなに簡単だと、こんにゃく料理のハードルがググっと下がりそうですね。

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