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痛みを知る…ロバート山本が思う、子どもに学んで欲しいことベスト3は?

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

痛みを知る…ロバート山本が思う、子どもに学んで欲しいことベスト3は?

ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、気づきを綴る本連載。
第97回は、子どもに学んで欲しいことについて。山本さんの経験を踏まえて、3つのことをすすめています。
 

■水泳の重要性を認識した「琵琶湖横断チャレンジ」

僕の人生にとって大きな支えになり、子どもたちにもぜひ学んで欲しいものが3つあります。「歴史」「水泳」「格闘技」です。

歴史は、今の日本の平和は自然にできたわけではない、先人の歩みを知ることで今を生きることへの感謝を知って欲しいから。実際、息子はすでに大河ドラマ好き、お城好きに育っていますので、もう歴史に関しては何の心配もしていません。

水泳は、バタフライを泳げるようになって欲しいとか、速く泳げるようにとか、そんなことじゃないんです。平泳ぎくらいでもいいので、長距離を泳げるようになって欲しい。できれば2キロぐらい泳げるようになってくれるといいな。万が一、海や湖で何かあったときに、2キロ泳げればなんとかなるかな、と。

というのも、僕は琵琶湖で「長く泳げる」ことの価値を知ったからです。僕らロバートがまだ若手だった頃、『Qさま』でチャレンジしたのが琵琶湖横断企画でした。全12キロを3人交代で制限時間10時間以内に泳ぐ……これが見た目以上に過酷だったんです。

なぜなら、琵琶湖には「比良おろし」と呼ばれる強風が吹くから。12キロはあくまでも最短距離で、実際には風に流されて波立ち遠回りしまくっていました。それどころか、向かい波に流されるので「とりあえず耐えろ!その場所維持して泳げ!」みたいな時間も結構ありました。結果、20キロ分くらい泳ぎましたからね。

あれを泳ぎ切ったことは、僕のなかではかなりの自信になっています。今後、川や海で船がもし沈没する場面に遭難しても、数キロならなんとかなんかもしれないぞ…救助まで粘るぞ…とか。

まあそんなことはないでしょうし、息子も琵琶湖を泳ぐ企画に挑むこともないでしょうが、プールでもいいのでゆっくりゆっくりでいいのでひとまず1キロくらいは泳いだ経験ができれば、親としては十分だなと思っています。

撮影:モリサキエイキ

■スイミングスクールにデビューの息子がまさかの……。


さて、そんな息子が先日、ついにスイミングスクールデビューを果たしました。もともと、息子自身も「プール行きたいプール行きたい」とずっと言っていて、通わせようと思っていたスクールが3歳からだったので、その機会をずっと待っていました。

それまでは、お風呂で潜る練習を重ねて、ついに体験会のチャンス! 体験会の日までは息子もソワソワしていて、「あと5回寝たらプールだね」と指折り数えて楽しみにしていたほど。体験会を終えて、息子は「楽しかった!」と言っていたので、その場ですぐに入会申し込みをしました。

ところがです。正式入会後の初スイミングの日、急に「プールイヤだ、いかな~い」と言い出したんです。いやいや、お前あのテンションどこに行ったんだよ! と。もう、スクール専用のバッグも買ってるのに、これ、どうするんだ!? と。

今年の夏に妹が生まれてから、何かの拍子に赤ちゃん返りをすることがあるんですけど、その一環かもしれないですね。本当にこういうの、困ります……。
 

■「人を殴る」ことの痛みを知るための格闘技

息子のスイミングスクールがこの後どうなるかは予断を許しませんが、水泳以外で習わせたいのが格闘技です。もし、これからの人生で喧嘩やカッとなることがあったとして、「人を殴るのはこんなに痛いことなんだ」ということを知ってもらいたいからです。

もちろん、人を殴るなんて絶対にしちゃいけないこと。ただ、格闘技をやっている人間で簡単に人を殴るような人っていないんです。なぜなら、どれだけ痛いかを知っているから。そして、痛みを知らない人間ほど、力のない人間ほど、ナイフなどの武器に手を出してしまう危険性もあるんです。

それに、格闘技をやっていることは護身術にもなります。仮にいじめられた場合でも、格闘技ができるいじめられっ子と、格闘技未経験のいじめられっ子だと、後者の方が気持ちはきついと思うんです。

「本気でやる気になったら倒せるよ」と思っているだけで心に余裕ができるし、その余裕は自信となって自然と醸し出されるから、相手も手が出しにくくなる。でも、心に余裕がなく、「殴られちゃうかもしれない」とビクビクしていると、悪い奴らって余計にその弱みをつけこんでくるんですよね。

夏に生まれたばかりの娘にも危険な事があった時のために、なにかの格闘技を護身術として学んで欲しいと思っています。蹴ったり殴ったりしたら痛いんだと学べるなら、空手でもいいしボクシングでもレスリングでもいい。もし襲われたならボディに一発打ち込むだけでいい、相手心折れますから。

また、そういう自信ある空気を醸し出ると、変な人は狙いにくいですよ。その気づきを得ることができれば、あとは自分の好きなスポーツを伸び伸びとやって欲しいな、と考えています。
 

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ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
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