撮影:モリサキエイキ
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映画『深海のサバイバル!』公開記念!伊沢拓司さんにインタビュー
深海を舞台に、主人公でサバイバルの達人・ジオと、その仲間達が勇気とアイデアで様々な困難に立ち向かっていくハラハラドキドキな展開は、笑いあり学びありのストーリー。ぜひ夏休みに子どもと一緒に見たい作品です。
そして本作では、海洋調査船のオペレーター役として大人気クイズクリエイターの伊沢拓司さんが出演! 劇場アニメ声優初挑戦の伊沢さんに、本作の魅力や子どもの勉強に悩むママ達へのアドバイスをたっぷりお聞きしました!
■楽しんでいるうちに、学びになる『深海のサバイバル』
――本作で劇場アニメ声優初挑戦とのことですが、収録で思い出深かったエピソードを教えてください。
伊沢拓司(以下、伊沢):一番は現場の緊張感です。監督さんや演出さんに「アニメなので、思った以上にオーバーに、思いっきりやってください!」と言われてブースに入ったのですが、とても思いっきりやれる状況ではない空気感でしたね。
――テレビ収録ともまた違う空気感?
伊沢:そうでしたね。同じくオペレーター役の山本高広さんと山口竜之介さんとご一緒させていただいたのですが、お二人とも経験があるにも関わらず張り詰めた緊張感もあって。僕はお二人を見ながら実際に声を入れるタイミングなどを学ばせていただきました。演技の面では監督さん・演出さんのお話を自分なりに表現できるよう全力で頑張りました。
――伊沢さんが考える、本作品の魅力とは?
伊沢:まずは、とにかく「楽しい」ということ。原作もですが、子ども達が見て笑える、楽しめるという中に「学び」が含まれています。別に子ども達は勉強しようと思って作品を見ているわけではないんですよね。でも、楽しんでいるうちに気が付いたら勉強になっているのが良いところだと思います。例えば、クジラとイカのバトルなど、迫力があるシーンでも、笑いの要素があるので、子ども達がずっとワクワクできる。素晴らしい作品だと思いますね。
■自然を正しく恐れるためにも「知識」が必要
――伊沢さんご自身も、主人公・ジオ達のように、子どもの頃は自然に触れ合う経験をされていましたか?
伊沢:実家が山の近くだったので、虫捕りはよくしていましたし、習い事で水泳とサッカーをしていたので、自然に触れ合い身体を動かすという環境下にはいました。
――そういった経験は、その後の人生や勉強にどう役に立つのでしょうか。
伊沢:直接何かの役に立つというよりも、所有に価値がある経験だったと思います。経験しているか、していないかで、創作物に対する感じ方も変わってくる。例えば、ホラー作品で山の中に籠っているシーンがあったとしたら、山の静けさや暗さを経験していないとリアリティを感じません。
それこそ、僕はテレビの仕事で無人島に行くことがあるのですが、海の怖さと恵みは経験しないとわからない。また、野性の環境下で見る星の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。経験として持っていること自体、意味があると思いますね。
――無人島で恐怖を感じた経験を具体的に教えてください。
伊沢:いかだで海の上に立った時に、下に何があるのか底が見えない時に恐怖を感じます。深海は美しくも恐ろしい場所であると、身をもって経験しました。一方で、知識があったおかげで恐怖を乗り越えたことも。
無人島でタコを獲ったのですが、実は噛まれると毒が入ってくるタイプでした。でも、毒があることを知っていたので、慎重に取り扱うことができました。もし何も知らなかったら慎重に扱うこともできず、ただ怖がることしかできなかったはず。知識があるというのは、正しく恐れられることでもあるのです。
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