FacebookInstagramYouTube
最終回…ロバート山本の連載「パパになりました!」3年半を振り返る

撮影:モリサキエイキ

Entertainment

最終回…ロバート山本の連載「パパになりました!」3年半を振り返る

ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
最終回となる第155回は、3年半に及ぶ連載『パパになりました!』を振り返っていただきました。
 

■『パパになりました!』で生まれた新たな広がり

3年半近く続けてきたこの連載コラム、今回が最終回です。まさか150回以上も続くとは思ってもいませんでした。

これまで、子育てでの発見や悩み、さらには僕の好きな歴史やLUNA SEA、ボクシングやポケモン、ちびまる子ちゃんのことなど、いろんなことを書かせていただきました。これまで僕があまり話題にしてこなかったことがこんなにも興味を持ってもらえるなんて驚きでした。この連載を通してすごく勉強になりました。

たとえば歴史なんて、学校の点数的にはあまりよくなかったんです。でも、大人になってから改めて歴史に触れると、ドラマチックな人間模様が面白かったり、実はすごいプロフェッショナルな人がいたりすることに気づいて、そこを切り取って話してみたら現代にも通じる。だから、歴史の話って意外と好まれるんでしょうね。

また、歴史好きの人、LUNA SEAファンの方がコメントをしてくれて、そこから新たな広がりも生まれたのは間違いないです。『ちびまる子ちゃん』での声優起用も、この連載で『ちびまる子ちゃん』の話をさせてもらったおかげなんじゃないかと。本当に感謝しかないですね。

撮影:モリサキエイキ

■負けず嫌いになってきた息子、愛嬌のいい娘

3年半を経て、1歳だった息子は4歳に。そして娘も誕生しました。

結婚当初、奥さんは「子どもは3人くらい欲しい」と話していましたが、実際に子育てしてみると、その大変さたるや! そう考えると、芸能界には子どもが5人もいるキングコングの梶原家のように子沢山の人も多くて、みんなすごいなぁと改めて実感します。

そんな中でも我が子どもたちはしっかり育っていて、息子は最近、悔し泣きをするようになりました。追いかけっこをしても、以前はただただ楽しむだけだったのが、近頃は負けると悔しくて泣いちゃうんです。

負けて悔しいとか、どうしても勝ちたいと意識するようになったのは成長なんでしょうね。とにかく「1番」への執着がすごいんです。逆にそれをうまく使って、なかなか車に乗らないときに、「さぁ、誰が一番に乗るか」と競争形式にしてみたり。

「1番」への憧れからか、最近はボクシングにも興味を持って、「僕ボクサーだから…」と言うようになったんです。以前は、僕がボクシンングを教えようとしても「嫌だ」と言っていたんですけど、最近では強くなりたい一心で、「牛乳飲んだら強くなる?」「強くなるよ」「じゃあ飲む」と積極的です。

一方の娘はというと、とにかく愛嬌がいいんです。お店でも店員さんに自分から挨拶するようになってきました。精一杯手を上げて「ばいばい!」と言ったり。やっぱり、好かれる人のほうが絶対にいいじゃないですか。その部分はこのまままっすぐに育って欲しいですね。

■天然な山本家の日常を、またなにかの機会で

自分のこと、そして自分の家族のことを見つめ直すことができたのも、この連載を続けてよかったこと。改めて気づいたんですけど、僕の父ちゃんも母ちゃんもやっぱりちょっと変ですからね。僕自身よく、芸人仲間から「山本は天然だ」と言われますけど、僕の両親に比べたらずっとまともな人間ですよ。

先日も実家に帰省した際、お風呂のシャワーヘッドが車のホイールを洗うような超強力なものになっていてビックリしました。しかも、冬なのに水しか出ない。正月から水圧で痛いわ冷たいわ!

古いのが壊れて、「ホームセンターでそれしか合うのがなかったから」と言っていたんですけど、それで良しとしているのがわからない。慌ててあちこちのホームセンターを探し回って、ちょうどいいシャワーヘッドを見つけるのに丸1日。「正月から俺、何してるんだろう?」と困惑しました。

でも、そんな家族模様や息子・娘たちの成長記録としてこの連載がなったのかなぁと。もともと、息子が生まれたときに子育て記録として絵日記を描き始めたんですけど、それも、子どもが大人になったとき「こんな感じで子供たちもパパたちも成長してきたんだよ」というのを写真以外でも残せたらと思って始めたんです。

僕が今、夢想しているのは、いつか子どもたちがこの連載を自分で読んでくれること。あの時、親父はこんなことを考えていたのか! こんな子育てをしていたんだと知ってくれたら、それは正解不正解ではなく、一つの宝物になるんじゃないかと思いました。思春期になり親と口聞かなくなってしまった時などに、息子がこれを読んで「親父……!!」みたいになってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。

そんな山本家の日常を、またなにかの機会でご報告できたらと思います。長い間本当にありがとうございました。

撮影:モリサキエイキ


撮影/モリサキエイキ 構成/オグマナオト 企画/mamagirlWEB編集部

あわせて読みたい

【辻希美さんインタビュー後編】「今を大切に前向きに乗り越えて!」大変な幼児期の子育てを乗り越えて思うこと

Entertainment

2024.04.15

【辻希美さんインタビュー後編】「今を大切に前向きに乗り越えて!」大変な幼児期の子育てを乗り越えて思うこと

ロバート 山本博

ライター
2018年で結成20年を迎える、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。テレビ番組や劇場でのコントではツッコミとして活躍する一方、ボクシングのトレーナーとしてレッスンを開講したり、相方の秋山竜次から「むちゃぶり」で描かされた「むちゃぶりかみしばい」(文芸社)が出版されるなど、多方面に渡って活動している。趣味:ボクシング(フェザー級、戦績:1戦1勝1KO、トレーナーライセンス取得)、ポケモン、お城巡り、蕎麦屋巡り、体を動かすこと特技:ルービックキューブ、ロボットダンス、オカリナ、運動保育【育児絵日記Instagram】yamamotohiroshipapa
SHAREFacebook
POST
LINELINE