【デニムが色移りしたときの落とし方】バッグ・白シャツ・スニーカーなど解説

デニムの色移りはなぜ起こる？その原因とは

ジーンズが色移りする原因のひとつに、他の生地との摩擦があります。
デニムの染料によく使用されるインディゴは、繊維に定着しにくく中心部まで浸透しにくい特徴を持ちます。特に購入後のデニムは、色素がしっかりと繊維に定着していないため、色移りが起こりやすくなるのでしょう。
また、デニムが水や汗、雨で濡れてしまい、Tシャツやバッグ、スニーカーなどにふれて色移りすることも。色移りしてからいつまでなら落ちるのか心配になりますが、染料が定着する前の濡れている状態なら、落とせる可能性は高くなります！
それでは、ここから素材別に色移りの落とし方を紹介していきます。

デニムの色移りの落とし方【布製品】

白シャツやワイシャツ、トートバッグなどの布製品にデニムが色移りすることは意外と多いかもしれません。白いアイテムは特に目立つので早く落としたいもの。はじめに布製品に色移りしたときの落とし方をみていきましょう。

＜手順＞

1. 50～60℃の湯に洗剤を溶かす
   
2. 衣類をつけこむ
   
3. 色を落とせたら水ですすぐ

手順をみていきましょう。

1．50～60℃の湯に洗剤を溶かす

洗面器に50～60℃の湯を準備し、洗濯洗剤を通常の3倍ほど入れてよく溶かしましょう。湯を使うことで色が浮きやすくなります。

2．衣類をつけこむ

色移りした衣類を洗面器につけこみ、30分ほど様子をみましょう。

3．色を落とせたら水ですすぐ

色が落ちたら、水ですすいで完了です。

デニムの色移りの落とし方【革製品】

革製品に色移りしてしまうと水洗いができません。革製品には革用の固形クリーナーがおすすめ。それでは、革製バッグなどについた色移りの落とし方を確認してみましょう。

＜手順＞

1. 革用の固形クリーナーで色移りした部分をこする
   
2. 色が浮いたら色移り部分を拭きとる

手順をみていきましょう。

1．革用の固形クリーナーで色移りした部分をこする

革用の固形クリーナーを使い、色移り部分をこすり染料を浮かせましょう。

2．色が浮いたら色移り部分を拭きとる

色が浮いてきたら、固形クリーナーを塗ったタオルで色移り部分を拭きとれば完了です。
1度で色が落ちないときは、何度か繰り返してみてくださいね。

デニムの色移りの落とし方【合成皮革製品】

合成皮革のバッグなどに色移りしたときは、除光液を使って落とす方法があります。ただし、この方法は本革などには使えないので要注意！それでは、合成皮革製品への色移りの落とし方を確認してみましょう。

＜手順＞

1. 除光液をコットンに染み込ませる
   
2. 目立たないところで色落ちを確認する
   
3. 色移りした部分を拭く

手順をみていきましょう。

1．除光液をコットンに染み込ませる

除光液をコットンに染み込ませます。
コットンがなければ汚れてもいいタオルでもOK！

2．目立たないところで色落ちを確認する

除光液は革の油分やコーティングを落とすので、他の部分まで色落ちする可能性があります。
まずは色移りした部分ではなく目立たない部分で、合成皮革そのものの色が落ちてしまわないか、色落ち具合を確認しましょう。

3．色移りした部分を拭く

2で問題なければ、色移りした部分を拭くように落としましょう。

デニムの色移りがひどいときの落とし方

色移りがひどいときやどうしても落ちないときは、煮洗いを試してみてもいいでしょう。煮洗いとは、衣類を鍋で煮て汚れを浮かせて落とす方法です。それでは、煮洗いの方法を解説していきます。

＜手順＞

1. 鍋に水と固形石鹸、のりを入れる
   
2. 火にかけて、70～90℃程度で５分ほど煮る
   
3. ５分たったら鍋から取り出しすすいで乾燥させる

手順をみていきましょう。

1．鍋に水と固形石鹸、のりを入れる

水1.5Lに固形石鹸60gとのり80gを鍋に入れます。

2．火にかけて、70～90℃程度で５分ほど煮る

鍋を火にかけ石鹸とのりが溶けたら衣類を入れ、70～90℃程度で５分ほど煮ましょう。
浮いてこないように箸などで押さえて沈ませるのがコツですよ。

3．５分たったら鍋から取り出しすすいで乾燥させる

５分ほどしたら衣類を鍋から取り出し、すすいで乾燥させたら完了です。
煮洗いは、洗浄力が強いぶん、生地を傷めやすいリスクもあります。時間や温度に注意して行ってくださいね。

時間がたったデニムの色移りの落とし方

時間がたってしまった色移りには、酸素系漂白剤を使いましょう。酸素系漂白剤は、白物や色物にも使える優れもので「ワイドハイターPRO」や「オキシクリーン」などがあります。
白い衣類には「ハイター」といった塩素系漂白剤を使用しましょう。ハイターは、スニーカーへの色移りにも使用できます。ですが、「キッチンハイター」は塩素系漂白剤よりも生地を傷めやすいので、衣類への使用はおすすめしません。
あわせて、白デニムの場合、漂白剤を使用すると黄ばむおそれがあるので注意してください。それでは、酸素系漂白剤を使った色移りの落とし方をみてみましょう。

＜手順＞

1. バケツに40～60℃の湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かす
   
2. バケツの中に衣類を入れ、30分ほどつけ置きする
   
3. つけ置きが終わったら洗濯する

手順をみていきましょう。

1．バケツに40～60℃の湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かす

バケツに40～60℃の湯と酸素系漂白剤を入れて溶かします。

2．バケツの中に衣類を入れ、30分ほどつけ置きする

バケツに色移りした衣類を入れ、30分ほどつけ置きます。
30分後、1度確認して色移りが落ちていなければ、つけ置き時間を延長します。生地を傷めないようにつけ置きは2時間までにしましょう。

3．つけ置きが終わったら洗濯する

つけ置きが終わったら、通常どおり洗濯してください。

デニムが色移りするのを予防する方法とは？

インディゴの染料は落ちにくいため事前の対策が重要です。デニムの色移りを予防する方法を紹介します。

＜デニムの色移りを予防する方法＞

• 購入後デニムはすぐに洗濯する
  
• 防水スプレーを使う
  
• 色の濃いバッグを使う

それぞれみていきましょう。

・購入後デニムはすぐに洗濯する

デニムの色移りを防ぐために、デニム購入後は洗濯できる素材ならば早めに洗濯しましょう。洗濯していないと、摩擦や少しの水分などでデニムが色落ちして、手につくことや衣類やバッグを汚す原因になります。
はじめて洗濯するとき、デニムは単独で洗濯して脱水時間は1分を目安に止めるようにしましょう。
また、デニムを塩と酢につけ、1時間ほど置いてから洗濯する方法もあります。デニムの生地に色素を定着させるので、色落ち防止におすすめです。

・防水スプレーを使う

色移り防止のため、デニムやバッグなどの表面に「防水スプレー」をしておくのも効果的です。
防水スプレーをしておけば、汗や雨で生地が濡れても水分をはじきやすくなり、色移り防止になります。
防水スプレーによって、使用していい素材や使い方が異なるのでよく確認してから使いましょう。

・色の濃いバッグを使う

色移り対策のひとつに、黒や紺色など濃い色のバッグを使う方法もあります。色落ち自体を防ぐことはできませんが、色移りしても目立ちにくくなります。衣類を洗濯するたびに毎回防水スプレーをしていると、手間や出費がかかることも。
選ぶ余地があるならば、はじめから濃い色のバッグを使うと色移りに悩まされることも少なくなるでしょう。

自宅で落ちない…！時間がたったデニムの色移りはプロの力を借りよう

自宅で洗濯できない素材や素材別の色移りの落とし方を試しても落ちない場合は、プロに頼るのがおすすめです。特に乾いたものの色移りは、自分でのケアは難しく大切な衣類を傷めてしまうリスクがあります。プロなら素材に合わせた方法で色移りを元通りにしてくれるので安心です。
なかには、持ち込み以外にも回収からお届け、支払いまで自宅にいながら完結する宅配クリーニング店もあります。
染み抜き1箇所700円から行ってくれる店舗、1,500円から行う店舗、2cm×2cmサイズで300円から行う店舗などクリーニング店によってさまざまなので、お近くのクリーニング店に訪ねてみてくださいね。

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デニムの色移りは素材に合わせた方法で正しく対処しよう

大事な衣類や持ち物にデニムが色移りしてしまうとがっかりしますが、早めに適切なケアができれば落ちる場合も多いので諦めないでくださいね。「GUジーンズは色落ちがひどい」という声もあるようですが、デニムはどの製品も予防やケアが大切。デニムを購入したらまず洗濯するなど、事前に色移り対策をしておきましょう！