風俗は浮気や不倫？不貞行為で離婚の原因になる？男女の考え方や防止策を解説

2024.05.10

夫や彼氏が風俗通いをすることに頭を悩ませる人がいるかもしれません。実際、風俗通いが浮気や不倫になるかどうかは男女で考えが異なるものの、良い気がしない女性も多いはず。今回は、そもそも風俗は浮気になるのか、男性が風俗に行く理由や離婚の原因になる要因、証拠の押さえ方や風俗に行くのをやめさせる方法などを解説します。パートナーの風俗通いに悩んでいる方は参考にしてくださいね。

風俗は浮気？不倫？男女によって考えが違う

風俗に対する男女の考えは大きく異なります。男性の場合、遊び感覚や付き合いで行くこともあり、「恋愛感情がなければ浮気や不倫じゃない！」と考える男性が多いのだとか。
一方、女性の場合は、「どんな形でも妻や彼女がいるのに風俗に行くのは信じられない！」「毎回同じ子を指名するのは気がある証拠！」と考える人が多いようです。
もちろん、性的欲求を抑えられず後ろめたさを感じながら風俗に行く男性や、「一般の女性とセックスされるより風俗のほうがまだマシ」と、風俗に理解を示す女性もいるので、考え方は男女問わず個人差があります。
ちなみに、法律上の浮気となる「不貞行為」とは、「既婚者が配偶者以外の異性と性的関係（性交類似行為を含む）を持つこと」を言い、これらが証明されれば法的離婚事由となります。つまり、性行為やそれに類似する行為がなければ不貞行為とならない可能性も。しかし、恋愛感情の有無に関係なく実際に性行為があれば、風俗通いも法律上の不貞行為として認められます。

出典：アディーレ法律事務所｜配偶者の風俗通いを理由に離婚や慰謝料請求できるケースとは？

男性が風俗に通う理由は？

「風俗は浮気だ！」と思う女性は多いかもしれませんが、どうして男性は風俗に通うのでしょうか。その理由を解説します。

＜男性が風俗に通う理由＞

性欲が強いから
重荷にならずにセックスできるから
セクハラに対する世間のハードルが高くなりストレスが溜まっているから
風俗はコスパが良いと感じているから

それぞれ見ていきましょう。

・性欲が強いから

風俗に通う理由のひとつに、男性の性欲が強いことがあります。なかには、セックスを毎日、あるいは1日に何度もしたい男性もいるでしょう。しかし、女性も毎回性欲に応えるのは難しいもの。そのため、男性はデリヘルやソープなどの性的サービスを受けられる風俗へ行き、強い性欲を解消しようとするようです。また、パートナーには言いにくい性癖を風俗で満たしたいという男性も。

・重荷にならずにセックスできるから

風俗によってはお金を払って性的サービスを受けられるところもあります。妻や彼女とのセックスは気を遣うことも多いですが、風俗ならお金を対価にサービスが受けられるので気軽にセックスを楽しめるのでしょう。
また、風俗でセックスしても、交際したり結婚したりの責任を負わず遊びとして割り切れることも、風俗店を利用する理由なのでしょう。

・セクハラに対する世間のハードルが高くなりストレスが溜まっているから

男性が風俗に通うのは、昔とは違いセクハラに対する世間のハードルが高くなったこともあげられます。性的なジョークも一歩間違えれば訴えられてしまうため、ストレスが溜まる男性もいるでしょう。
女性との性的なふれあいを楽しめる風俗は、そんな悶々とした気持ちを発散させるにはぴったりなのです。

・風俗はコスパが良いと感じているから

デートに行くと食事代や入場料、交通費などがかかり、女性の分まで支払うと大きな出費になります。また、デートのあと確実にセックスができる保証はなく、性欲が満たされないこともあるでしょう。
一方で、風俗のなかには3,000円台から性欲が満たされるものもあり、喧嘩やプレゼントなどのわずらわしいものはありません。そのため、風俗はコスパが良いと感じ利用する男性も多いようです。

風俗が浮気や不倫として離婚の原因になる要因3つ

風俗は、場合によっては浮気や離婚の原因となる場合があります。離婚の原因となる3つの要因を見てみましょう。

＜風俗が浮気や不倫として離婚の原因になる要因＞

風俗通いが妻の精神的苦痛になっている
風俗通いによる経済状況が悪化した
風俗通いによりセックスレスになった

それぞれ見ていきましょう。

・風俗通いが妻の精神的苦痛になっている

夫が風俗通いをすることで、家庭を顧みなかったり妻が心身に不調をきたしたり、夫とのセックスで性病をうつされるなど妻が精神的苦痛を受けている場合は、法的に離婚できる理由となります。
通院の履歴や診断書は、離婚や慰謝料請求の重要な証拠になるのでしっかり残しておきましょう。

・風俗通いによる経済状況が悪化した

夫が風俗通いを続けて、家に生活費を入れなくなった、風俗嬢へのプレゼントのために借金をしたケースなどもあります。風俗通いが原因で家庭の経済状況が悪化した場合は、民法上の「悪意の遺棄」とみなされます。
この場合、通帳や家計簿、キャッシングの明細書などの証拠を提示すれば離婚請求が認められるでしょう。

・風俗通いによりセックスレスになった

風俗通いによるセックスレスも離婚原因となります。ただし、夫が風俗通いを始める前から妻側がセックスを拒否し、長期間セックスレスだった場合は要注意。
この場合、妻側が離婚原因を作ったとみなされるため、夫の風俗通いを理由に離婚することはできません。

風俗通いの証拠を押さえるには？

風俗通いの証拠は、離婚や慰謝料請求するときに重要です。ここでは、風俗通いの証拠の押さえ方を解説します。

＜風俗通いの証拠の押さえ方＞

風俗店のカードや領収書を探す
クレジットカードなどの利用履歴をチェックする
プロの調査会社に依頼する

それぞれ見ていきましょう。

・風俗店のカードや領収書を探す

まず、風俗店のカードや領収書を探してみましょう。性交渉を提供する風俗店のカードなら不貞行為があるという大きな証拠になります。
ただし、風俗店のカードの場合、「知らない」「友人からもらっただけ」と言われると証拠不十分とみなされる可能性もあるので注意しましょう。

・クレジットカードなどの利用履歴をチェックする

パートナーのクレジットカードの利用履歴をチェックしてみるのも良いでしょう。ただ、風俗通いをする人は証拠を残さないように用心しているのも事実。また、風俗店側が客に配慮して決済名を風俗店だとわからないようにしている場合もあるようです。

・プロの調査会社に依頼する

パートナーが風俗店に出入りする瞬間を撮影できれば風俗通いの決定的な証拠になります。しかし、自分ひとりで怪しまれずに証拠集めをするのは時間も手間もかかります。
そんなときは、探偵などのプロの調査会社に相談してみましょう。プロに任せれば短期間で決定的な証拠をつかんでくれるはずです。

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慰謝料の請求はできる？

風俗通いの慰謝料は、風俗店に通った回数や期間、その他さまざまな事情を総合的に判断して決定されます。まず、風俗での性的行為や風俗嬢と私的に会っていたなどの不貞行為があれば慰謝料請求が可能で、数十万から300万程度が慰謝料の相場と言われています。
一方で、短期間の風俗利用や性的行為がない場合は、不貞行為とはみなされず慰謝料請求が難しくなる可能性も。ただし、夫の風俗通いで妻が精神的苦痛を感じ、夫婦関係の破綻や長期間の別居に繋がった場合、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するとして慰謝料を請求できることがあります。