マジックテープの粘着力を復活させる方法！簡単にできる裏ワザ紹介

■マジックテープがくっつかなくなる原因

マジックテープは、ふわふわとした手ざわりのループ面（メス）に、細かいカギ状のフック面（オス）が絡みつくことで固定されます。マジックテープの接着力が弱る原因のひとつは、このループ面やフック面に付着したゴミやほこり。絡むためのスペースがなくなってしまい、固定されにくくなるのです。他にも、洗濯や繰り返しの使用によって、ループ面が毛羽立ったりフック面が伸びきってしまったりと、劣化によってくっつかなくなる場合もあります。

■マジックテープの接着力を復活させる方法

さっそく、マジックテープの接着力を復活させる方法を解説していきます。接着力が落ちた原因を探り、適した方法を試してみましょう。

・【基本】ゴミを取り除く方法

マジックテープにゴミやほこりが絡みついている場合は、それを除去することで接着力が復活します。ここでは、マジックテープのゴミを取り除くために用意するものや手順を解説しましょう。

＜用意するもの＞

• ・粘着テープ
  
• ・歯ブラシ
  
• ・つまようじ
  
• ・ピンセット

＜手順＞

1. 粘着テープで大きなゴミやほこりを取る
2. 細かいゴミは歯ブラシでこすって落とす
3. つまようじやピンセットで奥のゴミをひっぱり出す

ここからは、それぞれの手順のポイントを解説します。

1．粘着テープで大きなゴミやほこりを取る

まずは、ゴミが付着している部分に、ガムテープや粘着カーペットクリーナーなどを押しつけて取り除きます。大きなゴミはこの工程で除去できるでしょう。

2．細かいゴミは歯ブラシでこすって落とす

細かいゴミが付着している部分を歯ブラシでこすります。歯ブラシは毛がやわらかいので、マジックテープを傷つけにくく、お手入れにうってつけのアイテムです。終始同じ方向に動かし、ゴミを集めていきましょう。

3．つまようじやピンセットで奥のゴミをひっぱり出す

マジックテープの奥まで入り込んだゴミやほこりには、先が細くて尖ったつまようじやピンセットのようなアイテムが活躍します。ゴミをすくうようにしてひっぱり出しましょう。

・【基本】毛羽立ちを取り除く方法

ループ面が毛羽立っている場合、そのけばけばした部分をカットすることでフックがふたたび引っかかるようになります。用意するものやくわしい手順を見てみましょう。

＜用意するもの＞

• ・はさみ
  
• ・毛玉取りブラシ

＜手順＞

1. 毛羽立ちをはさみでカットする
2. 毛玉ができている部分には毛玉取り器を活用する

ここからは、それぞれの工程のポイントを解説します。

1．毛羽立っている部分をはさみでカットする

はさみでループ面の毛羽立ちを慎重にトリミングします。このとき、毛羽立っている部分以外を切らないように気をつけましょう。毛羽立ちがない部分をカットしてしまうと、フックが引っかからなくなり逆効果です。

2．毛玉ができている部分には毛玉取り器を活用する

はさみだけではうまくトリミングできなかった場合は、『DAISO（ダイソー）』などの100均にある毛玉取り器にお任せ！削りすぎるとマジックテープの接着力が落ちてしまうので、様子を見ながら使用しましょう。

■こんな裏ワザもあり！マジックテープの接着力を復活させる方法

ここでは、ゴミやほこり、毛羽立ちを取り除く以外にマジックテープを復活させる裏ワザを紹介します。

・ドライヤーで復活させる方法

マジックテープには、化学繊維であるナイロンやポリエステルが使用されています。ループ面のつぶれやフック面の伸びによってマジックテープがくっつかなくなっている場合は、ドライヤーが有効です。熱を加えることで形状が変化し、接着力が復活する可能性があります。

＜用意するもの＞

• ・歯ブラシ
• ・つまようじ
• ・ドライヤー

＜手順＞

1. マジックテープに付着したゴミを取る
2. ドライヤーの熱であたためる
3. ループ面とフック面を合わせる

ここからは、それぞれの工程のポイントを解説します。

1．マジックテープに付着したゴミを取る

ゴミが付着している場合、まずは歯ブラシやつまようじなどを利用して除去します。

2．ドライヤーの熱であたためる

ドライヤーのあたたかい熱を、ループ面とフック面それぞれに当てましょう。熱すぎると溶けてしまうので、マジックテープから離したところから温風を当て、様子を見ながら使用するのがおすすめです。また、両面がくっついている状態で温風を当てると、溶けてそのまま固まる可能性があります。必ずはがした状態であたためましょう。

3．ループ面とフック面を合わせる

まだあたたかいうちにマジックテープの両面をぎゅっと合わせたら完了です。そのまま数十分放置しておくとさらに接着力が強くなり、マジックテープを復活させることができますよ。

・アイロンで復活させる方法

フック面が伸びきったマジックテープを、熱によって復活させる裏ワザです。ドライヤーよりも温度が高いので時短にはなりますが、破損・火傷しないよう注意しましょう。

＜用意するもの＞

• ・歯ブラシ
  
• ・つまようじ
  
• ・アイロン

＜手順＞

1. マジックテープに付着しているゴミを取る
2. 当て布をしてフック面に軽くアイロンをかける

それぞれの手順のポイントを解説します。

1．マジックテープに付着しているゴミを取る

まず、マジックテープについているゴミをつまようじやピンセットなどで取り除いておきましょう。

2．当て布をしてフック面に軽くアイロンをかける

アイロンが高温だと、マジックテープが変形・溶けるおそれがあります。必ず設定温度は低温にして、当て布の上から軽くかけるようにしましょう。

・お風呂場で復活させる方法

マジックテープに詰まっているのが皮脂などの油性汚れの場合は、お風呂場で復活する可能性もあります。用意するもや手順は以下の通りです。

＜用意するもの＞

• ・中性洗剤

＜手順＞

1. 入浴時、復活させたいマジックテープつきアイテムをお風呂場に置いておく
2. 中性洗剤で手洗いする

それぞれの工程のポイントを解説します。

1．入浴時、復活させたいマジックテープつきアイテムをお風呂場に置いておく

入浴する際、マジックテープがついたアイテムを浴室内に置いておきましょう。高い気温と湿度によって油汚れが浮いてくるため、洗い落としやすくなります。

2．中性洗剤で手洗いする

入浴してしばらく経ってから、中性洗剤を使用して手洗いしましょう。この方法だとマジックテープのついたアイテム自体が濡れてしまうので、水洗い可能なアイテムにのみ行ってくださいね。

■マジックテープを長持ちさせる方法

最後に、マジックテープを長持ちさせる方法を解説します。日頃の扱いに注意して、傷みを防ぎましょう。

・洗濯時はマジックテープを閉じた状態で行う

マジックテープつきのアイテムを洗濯する際、開いたままだとゴミやほこりがつく可能性があります。また、他の衣類に引っかかり、傷つけてしまうかもしれません。マジックテープのループ面とフック面はぴったりと合わせ、洗濯ネットに入れてから洗濯機へ入れましょう。

・マジックテープはしっかり閉じて保管する

洗濯時と同様、マジックテープを開いたまま保管すると、ゴミやほこりがくっついてしまいます。使わないときは、ループ面とフック面をしっかりと閉じておきましょう。

・定期的にお手入れする

日頃から、ループ面とフック面に付着したゴミをこまめに取り除くことで、マジックテープの接着力低下を防げます。特に、日常的に使用するスニーカーやバッグなど、マジックテープが急にくっつかなくなると困るアイテムは、定期的なお手入れがおすすめです。

■おうちにあるもので簡単！マジックテープの復活方法をマスターして長持ちさせよう！

意外にも、おうちにあるもので簡単に復活できるマジックテープ。最近くっつかなくなって困っていたマジックテープがある方は、ぜひこの記事を参考にお手入れし、少しでも長持ちさせてくださいね。