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【市原隼人さん】「⼈のために何ができるのか」を考え続け、命と向き合う。実話を元にした物語が待望のドラマ化!
SNSを中心に話題の縦型ショートドラマアプリ「タテドラ」が、ドラマ作品『最期の、ありがとう。』を2025年10月1日(水)より公開中!大切な人を想う気持ちや、命の尊さを静かに問いかけてくる、実話を元にした物語です。
主人公を導く“人生の師”こと藤田純人役をつとめた市原隼人さんに、現場のエピソードや作品を通して伝えたいことを伺いました!
すべての出会いを胸に、命の物語と向き合う…市原隼人さんにインタビュー!
ーー出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
市原隼人(以下、市原):この作品への出演オファーをいただいたのは、ちょうど私⾃⾝が⼤切な友⼈を亡くし、⾔葉にできない思いに苛まれていた時期でした。作中で描かれるご遺族の⽅々と同じように、もっと⼀緒に笑いたかった、いろんな場所に出かけて話をしたり、ふたりで感動をわかち合いたかった。そして、最期に「ありがとう」と伝えたかった…そんな思いで胸が苦しく、正直笑うこともできませんでした。
ですので、⼈の“死”に真正⾯から向き合うこの作品のオファーをいただいたときは、救いを求めるような気持ちで覚悟を持ち出演を決めました。
この作品は「タテドラ」という、これまでのドラマや映画とは異なるプラットフォームで配信されるものですので、より多くの⽅にドラマやお芝居、物語を⾝近に感じていただけるきっかけになるのではないかとも感じました。
“死”を扱う題材は少し怖いと感じたり、⽬を背けたくなってしまう⽅もいらっしゃるかもしれません。ですが、短い尺の中でそうしたテーマとしっかり向き合えることは、なかなかない機会です。冨安徳久という⼀⼈の男の成⻑物語を通して、“命”や“死”と向き合うことの意義を感じていただけたら幸いです。
ーー“死”や“葬儀”というテーマを扱う上で感じたことはありますか?
市原:『最期の、ありがとう。』は、実在する⼈物である冨安徳久さんがご⾃⾝の⼈⽣を綴った書籍を原作としているのですが、撮影の際には実際の葬儀会社の⽅や納棺師から、所作やご遺族との接し⽅について直接ご指導いただきました。そのすべてが本当に丁寧で、学ばせていただくことがたくさんありました。葬儀の現場にはもちろん形式的に決められている“やるべきこと”があるのですが、それ以上に、関わるすべての⽅に対する⼈道的な思いや、⼈間愛が溢れていまして。どこまでも「⼈のために何ができるのか」を考え続けられる⽅々が集まっている場所が葬儀会社なのだと、改めて実感いたしました。

ーーご自身が演じた役について教えてください。
市原:私が演じたのは、主⼈公・冨安徳久の先輩にあたる葬儀会社のスタッフ、藤⽥純⼈という⼈物です。彼は主⼈公が⼤学進学を諦めてまで葬儀の仕事を志すきっかけとなった存在であり、⼈⽣の師でもあります。
数多くの故⼈様を⾒送り、お⼀⼈おひとりと丁寧に向き合ってきた藤⽥は、経験の中で⾃⾝の考え⽅を育んできました。彼なりの⽣き⽅や、目には見えない⼤切なものを主⼈公に伝えていく姿は、私⾃⾝にとっても⾮常に印象深いキャラクターです。
ーー市原さんにとっての人生の師、“藤田先輩”のようだといえる人物はいらっしゃいますか?
市原:これまで出会ってきたすべての⽅が、私にとっての⼈⽣の師です。年齢やキャリアに関係なく、今も周りにいる皆様からたくさんのことを学ばせていただいています。
⾃分がどういう⼈間か、何年⽣きてもよくわからないものです。⼈から「市原さんはこういう⼈だよね」と⾔われても、まったく腑に落ちないといいますか、納得しきれないというか。ただ、⾃分の命が尽きたときに「あの⼈って、こういう⼈だったよね」と語られることこそが、その問いに対する⼀つの答えになるのでは、と思っています。
だからこそ、命が絶えるまで日々を通過点として、⼀分⼀秒を無駄にせず、学び続けることを⼤切にしています。そのなかでも特に⼤事にしていることが、“創って壊す勇気”です。⾃分の中で築き上げてきた概念や秩序、ルールなどが膨らみすぎてしまわないよう、いつでも壊せる柔軟さを持つこと。それを忘れずに、これからもすべての出会いから学び続けていきたいと思っています。
ーー『最期の、ありがとう。』では永田崇人さんと共演されましたが、現場で印象的だった出来事はありますか?
市原:崇人は作品やお芝居に対してとても真摯に向き合う⽅でした。その姿勢は今回の現場でも如実に現れていました。印象的だったのは、葬儀の所作など細かなシーンのリハーサルを長時間夜遅くまで行ったあとにも、崇人は自身が演じる役について、スタッフの⽅々と「どうすればもっと良くなるか」とことん話し合っていたと聞いたことです。
その姿はまさに、彼が演じた冨安さんそのものでした。実際の冨安さんも、お会いした際に「⼈のためにできることがあるなら全⼒でやるべきだ」「仕事とはただ⾃分が対価を得るためだけのものではなくて、⼈のためになることを提⽰しなければならない。それが⾃分の⼈⽣の使命だ」とよくおっしゃっていました。それを体現するような崇人の姿に、私⾃⾝もとても感銘を受けました。

ーー今後、新たに挑戦したいと思っていることはありますか?
市原:毎⽇が挑戦の連続なのですが、もっと俯瞰して考えると「旅がしたい」という気持ちがあります。
たとえば、同じ学校でも担任の先⽣が違えば学びのプロセスや正しいとされることが異なるように、⼤⼈になっても同じ会社なのに上司が違うだけで仕事のやり⽅や評価されるポイントなど規律も秩序も善悪もまったく違うものに変わっていきます。さらに広く⾒ると、⽇本で“いいこと”とされていることが海外では“悪いこと”とされていたり、その逆もあり、何が正解か迷子になってしまうことがあるかもしれません。
そんな世の中では、⼤⼈になればなるほど悔しい思いをしたり、真っ直ぐに⽣きることが難しくなるかもしれません。でも、私はその場しのぎで器⽤に⽣きたくないんです。だからこそ、いろんな意見や答えを⾒てみたいし、⾃分が信じるものを大切にしながらも、これまで否定していたことや、⽬を背けてきたことも全部受け⽌められるようになりたい。旅をしてさまざまな価値観にふれて、カルチャーショックをたくさん受けて、もっと笑えるような⾃分になりたいと思っています。
ーー最後に、作品をご覧になる方に向けてメッセージをお願いします。
市原:この作品は、誰もがいつか直⾯する“命との向き合い⽅”という⼤きな議題について、深く問いかける物語です。⾃分⾃⾝の命だけでなく、⾃分の周りにいる⼈々の命とどう向き合い、何をすべきなのか。そんな現実から⽬をそらさずに真摯に命と向き合った⼈間の物語です。ご覧いただく皆様にとっても、⼼に残る貴重な経験となると思います。ぜひお楽しみください。

プロフィール
市原隼人(いちはら・はやと)
1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。
「リリイ・シュシュのすべて」の主演・蓮見雄一役でデビュー。
「偶然にも最悪な少年」のカネシロヒデノリ役で日本アカデミー賞新人賞受賞。
「WATERBOYS2」の水嶋泳吉役、「ROOKIES」の安仁屋恵壹役、
「おいしい給食」シリーズの甘利田幸男役など、多数の映画、TVドラマ、CMに出演。
『最期の、ありがとう。』作品情報

「死」と「生」に一途に向き合い
葬儀に人生をかけた男たちの感動の物語
18歳で葬儀の世界に飛び込み、偏見と闘いながらも葬儀界の革命児となっていった青年の実話をベースにした本格派長編ショートドラマ。運命的な出会いをした藤田先輩の仕事への愛とひたむきさに心突き動かされた徳久は、
シンガーソングライターを目指すのをやめて葬儀の道へのめり込んでゆく。藤田の背中を追い続ける徳久は、伝えられなかった”ありがとう”を胸に、たくさんの「最期の瞬間」に心で向きあってゆく。
主人公の冨安徳久役を演じるのは、ネクストブレイク筆頭の永田崇人。「仏様を最愛の人だと思ってやるんじゃ!」と葬儀の真髄を教える徳久の人生の師・藤田先輩役を市原隼人が演じ、葬儀・所作・方言など細部までリアルに拘って作り上げた。
永田・市原が全身全霊で臨んだ納棺シーンや、警察も目を背けるようなご遺体と向きあうシーンは必見。
出演:永田崇人、市原隼人、大石愛陽、川上麻衣子、國村諒河(カラフルダイヤモンド)、今野浩喜、さがね・まさひろ(X-GUN)、櫻井淳子、杉江大志、鈴木美羽、設楽賢(カラフルダイヤモンド)、高垣博之(カラフルダイヤモンド)、高城れに(ももいろクローバーZ)、田村亮、月野有菜、寺島進、中山翔貴、西尾季隆(X-GUN)、西村まさ彦、橋本マナミ、堀田眞三、本田剛文(BOYS AND MEN)、槙あやな、松林慎司、黛英里佳、宮本龍之介、室田真宏、山村美智、吉木遼、レ・ロマネスクTOBI、渡辺いっけい
縦型ショートドラマアプリ「タテドラ」
『最期の、ありがとう。』の他にも、「タテドラ」ではバラエティ豊かな作品を多数配信中!
[公式サイト]https://www.tated.tv/
[公式X]https://x.com/tated_tv
[ドラマ公式X]https://x.com/tated_drama
[公式Instagram]https://www.instagram.com/tated.tv/
[公式TikTok]https://www.tiktok.com/@tated.tv
[公式YouTube]https://www.youtube.com/@tated_tv
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