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12月の時候の挨拶を例文つきで紹介!上旬・中旬・下旬の挨拶文と季語
手紙やはがき・ビジネス文書などを書く際は、「拝啓」などの頭語で始まる、季節に合わせた時候の挨拶を添えるのが一般的です。この記事では、一年の締めくくりである12月上旬・中旬・下旬それぞれの時期に合わせた時候の挨拶をご紹介。ビジネスシーンで使える表現や、プライベートで使えるカジュアルな表現も例文つきで解説します。冬の挨拶文に困っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
■時候の挨拶とは?

時候の挨拶とは、挨拶状を書くときに添える季節に合わせた一文のことです。「拝啓」「謹啓」などの頭語に続けて、「○○の候」といった表現を使います。目上の方や仕事の取引先に向けて送るメールや、プライベートで手紙を書く際にも使用します。時候の挨拶を添えることは、送る相手への気遣いを表現する効果的な方法です。ただし、プライベートなメールやLINE・チャットなどでは、使用する必要はありません。
■挨拶文の書き方や構成
まずは、挨拶文の書き方と構成を見ていきましょう。
<挨拶文の書き方・構成>
- 【前文】……「拝啓」などの頭語を書いてから時候の挨拶
- 【主文】……本文・本題
- 【末文】……結びの挨拶。相手の健康や繁栄を祈る言葉⇒「敬具」などの結語
- 【後付】……差出人を書いてから宛名
挨拶状を書く際は、まず前文に「拝啓」「謹啓」などの頭語を入れ、続いて「○○の候」と時候の挨拶を書きます。
主文は、文字通り文章の本題となる部分です。
末文には、「どうぞお体には気をつけてください」といった、相手の健康や繁栄を祈る言葉を入れ、「敬具」「謹言」などの結語で結びます。
最後に、文書の差出人の名前・宛名の順に後付を書きます。
■<ビジネス編>【12月の挨拶文】書き出しを例文つきで解説
ここからはビジネスシーンで使える12月の時候の挨拶を一覧でご紹介。12月全般・上旬~中旬・下旬に合わせた挨拶文を例文つきで解説します。
・12月全般に使える挨拶文

まずは、12月全般で使える挨拶文の書き出しを紹介します。
<12月全般の挨拶文>
- ・師走(しわす)の候
- ・寒冷(かんれい)の候
- ・霜寒(そうかん)の候
- ・霜夜(しもよ)の候
師走の候は、12月になったことを表します。寒冷の候は、冷え込みが強まり、寒さが増してきたという意味。霜寒の候は、霜が降りるほど寒い時期を迎えたことを表しています。霜夜の候は、霜が降りるほどの寒い夜を表現し、寒さが本格的になったことを意味します。
<例文>
「師走の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
年末の慌ただしい時期を表現し、12月の訪れを感じさせる季節の挨拶です。
「霜寒の候、いよいよご活躍のことと存じます」
霜で草木がきらきらと輝く様子をイメージさせる美しい表現です。11月から12月初旬まで使えます。
・12月上旬~中旬に使える挨拶文

続いては、12月の上旬から中旬に使える挨拶文をご紹介します。
<12月上旬~中旬の挨拶文>
- ・初雪(はつゆき)の候
- ・大雪(たいせつ)の候
- ・孟冬(もうとう)の候
- ・短日(たんじつ)の候
- ・寒気(かんき)の候
初雪の候は、初雪が降るほど寒くなったことを表します。大雪の候は、雪が盛んに降り始める時期という意味。孟冬の候は、冬の初めを表現しています。短日の候は、日暮れが早くなったことを表現。寒気の候は、冬の寒さが身に染みる様子を表しています。
<例文>
「大雪の候、皆様ご健勝でいらっしゃいますか」
大雪は12月8日頃を示し、平野部でも本格的に雪が降り始める時期を意味します。使う時期は冬至までが適切です。
「孟冬の候、皆様つつがなくお過ごしのことと存じます」
段々と冬に近づいている時期にぴったりの挨拶です。「孟」は「初め」の意味を持つので、冬の初めに適しています。
「寒気の候、皆様におかれましては一段とご壮健のことと拝察いたしております」
冬の寒さを感じる時期に、相手の健康を気遣う季節の挨拶です。
・12月下旬に使える挨拶文

ここでは、12月下旬に使用できる時候の挨拶文をご紹介します。
<12月下旬の挨拶文>
- ・冬至(とうじ)の候
- ・歳晩(さいばん)の候
- ・月迫(げっぱく)の候
- ・年末厳寒(ねんまつげんかん)の候
冬至の候は、冬至の頃となったことを表現する言葉。歳晩の候は、年末の訪れを表現しています。月迫の候は、年末が迫ってきたことを意味します。年末厳寒の候は、年末の厳しい寒さを表現する言葉です。
<例文>
「冬至の候、貴社におかれましては、ますますご繁益のこととお慶び申し上げます」
冬至は二十四節気のひとつで、12月22日頃。12月中旬から下旬を目安に使えます。
「歳晩の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」
歳晩は、年の終わりや年の暮れを意味し、12月下旬にぴったりの言葉です。
「月迫の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
月迫は、12月の末が迫ってきたことを意味します。年末を指すので、1月には使わないよう注意しましょう。
■<ビジネス編>【12月の時候の挨拶文】結びの挨拶を例文つきで解説

ここからは、ビジネスシーンで使える12月の結びの挨拶をご紹介します。
・12月上旬に使える結びの挨拶
まずは、12月上旬で使える結びの挨拶です。
<12月上旬の結びの挨拶>
- ・寒冷のみぎり、ご自愛専一にてお願い申し上げます
- ・寒さ厳しき折、皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします
冬の寒い時期に相手の健康や安全を願う、12月上旬に使える結びの挨拶です。
・12月下旬に使える結びの挨拶
続いては、12月下旬に使える結びの挨拶を紹介します。
<12月下旬の結びの挨拶>
- ・師走の折、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます
- ・歳末御多忙の折ではございますが、体調を崩されませんようご留意いただきたく存じます
- ・よき年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます
寒さや忙しさが増す年末の時期には、相手の忙しさや健康を労う言葉を添えるとよいでしょう。
・一般的な結びの挨拶でもOK
書き出しに時候の挨拶を使用した場合でも、結びは一般的な挨拶を使用できます。
<一般的な結びの挨拶>
- ・貴社のますますのご発展を衷心よりお祈り申し上げます
- ・今後とも相変わらぬご厚誼(こうぎ)を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます
- ・末筆ながら、一層のご隆盛を祈念しております
今後もよろしくとお願いする結びの挨拶や、相手の繁栄を祈る結びの挨拶です。書き出しに使用した時候の挨拶に合ったトーンや、使用する場面に合った結びの挨拶を選びましょう。
■<プライベート編>【12月の時候の挨拶文】書き出しを例文つきで解説
ここからは、プライベートで使えるやわらかいカジュアルな表現の挨拶文をご紹介します。
・12月上旬に使える挨拶文

12月上旬に使える、カジュアルな時候の挨拶文の書き出しを見ていきましょう。
<12月上旬の挨拶文>
- ・師走に入り、寒さもますます厳しくなってきました
- ・街路樹も葉を落とし、冬景色に変わりました
- ・冬の寒さが身に染みる頃となりました
12月上旬は、寒さが一段と強まってきたことや雪の降り始めについての話題が多く使われるようです。
<例文>
「師走に入り寒さもますます厳しくなってきましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか」
12月に入り一段と寒くなる時期に、相手の健康を気遣う時候の挨拶です。
「街路樹も葉を落とし、冬景色に変わりましたが、お変わりありませんか」
秋から冬に季節が移り変わる様子を表現する挨拶です。
「冬の寒さが身に染みる頃となりました。皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます」
厳しい寒さを表現しつつ、相手の健康を願う挨拶文です。
・12月中旬に使える挨拶文

続いては12月中旬に使える挨拶文です。
<12月中旬の挨拶文>
- ・夜空に月が冴えわたる季節となりました
- ・街がクリスマスのイルミネーションで、美しく彩られています
- ・大雪を迎え、いよいよ冬本番の寒さとなりました
- ・師走も半ばを過ぎ、何かと慌ただしい季節となりました
街中がクリスマスムードに包まれる12月中旬。また、月や星が一層美しく見える時期でもあります。寒さだけでなく、美しい情景がイメージできる挨拶を添えると素敵な挨拶文になるでしょう。
<例文>
「夜空に月が冴えわたる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか」
冬の澄んだ空に、月の光が輝く情景が浮かぶ挨拶文です。
「街がクリスマスのイルミネーションで美しく彩られています。皆様お元気でご活躍のことと存じます」
12月中旬は街の雰囲気もクリスマスモード。イルミネーションの輝く様子が連想される挨拶です。
「大雪を迎え、いよいよ冬本番の寒さとなりましたが、お健やかにお過ごしでしょうか」
大雪とは、本格的な冬が到来する時期。相手の健康を気遣う言葉とつなげるとよりよい印象になるでしょう。
・12月下旬に使える挨拶文

12月下旬に使える挨拶文はこちらです。
<12月下旬の挨拶文>
- ・今年も残すところ数日となりました
- ・冬至を過ぎ、いよいよ年の瀬も近づいてまいりました
- ・めっきり寒くなり、冬将軍が到来する季節となりました
- ・年末を迎え、何かとお忙しいことと存じます
12月下旬は、大みそかが間近に迫った時期。親しい間柄であれば、今年を振り返るひと言を入れるのもよいでしょう。
<例文>
「今年も残すところ数日となりました。今年はどのような一年でしたでしょうか」
今年の終わりを感じさせながら、相手へどのような一年だったか問う挨拶文です。思わず返事したくなるような書き出しになるでしょう。
「冬至を過ぎ、いよいよ年の瀬も近づいてまいりましたが、お変わりありませんか」
大みそかの迫ってくる様子が伝わる挨拶文です。
「年末を迎え、何かとお忙しいことと存じますが、お元気でお過ごしでしょうか」
年越しに向けた慌ただしい時期に、相手の健康を気遣う言葉を添えた挨拶文です。
■<プライベート編>【12月の時候の挨拶文】結びの挨拶を例文つきで解説

ここでは、プライベートで使える12月の結びの挨拶をご紹介します。
・12月上旬~中旬に使える結びの挨拶
以下は、12月上旬から中旬に使える結びの挨拶です。
<12月上旬~中旬の結びの挨拶>
- ・寒い日が続きます。元気に年末を乗り切りましょう
- ・寒がりのあなたのこと、体調を崩されませぬようご自愛ください
- ・絶好のスキーシーズン、怪我に気をつけて満喫なさってください
12月上旬は、年越しの挨拶には少し早いので、寒さに関する文章がおすすめです。相手に合わせて結びの挨拶の内容を考えてみるのもよいでしょう。
・12月下旬に使える結びの挨拶
続いては、12月下旬に使える結びの挨拶です。
<12月下旬の結びの挨拶>
- ・朝夕は冷え込みが厳しくなってまいります。どうぞお風邪など召されませぬようご自愛ください
- ・忘年会のシーズンになりましたが、どうかお体おいといください
- ・今年も残すところわずかとなりました。ご家族そろって輝かしい新年をお迎えください
- ・慌ただしい年の暮れ、どうぞお健やかにお過ごしください
- ・迎春のお支度にお忙しい折から、お風邪など召されませんようにご自愛ください
12月下旬は年越しの準備で慌ただしくなることから、相手の健康を願う言葉を使うことで気持ちが伝わりやすいでしょう。
■冬本番!12月の挨拶文に使える季節の言葉

最後に、12月の挨拶文に使える季語をご紹介します。
<12月の季節の言葉>
- ・冬至
- ・ゆず湯
- ・クリスマス
- ・ポインセチア
- ・大掃除
- ・事の日
- ・仕事納め
- ・忘年会
- ・除夜の鐘
- ・歳の市
- ・お歳暮
- ・南天
- ・あんこう
- ・蟹
- ・年越し蕎麦
上記のような季語を取り入れることで、季節感のある印象的な文章になります。冬の挨拶文を書く際は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
■例文を参考に12月の時候の挨拶を上手に書いて気持ちを伝えよう
12月は、一年を締めくくる挨拶状やお歳暮のお礼状など、手紙を出す機会も増える時期です。時候の挨拶を添えて、季節感と相手への気遣いが伝わる文章を書きましょう。
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食いしん坊なわんぱくガールを育てる30代ママです。甘いものを食べることが大好きで、寝かしつけ後のおやつタイムで体力を回復しています。
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