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「ヤバイ、パパになったんだ!」パパになっての初仕事はまさかの女装だった

2017年に第一子を授かり、パパとなった、お笑いトリオ・ロバートの山本博さん。息子くんと日々接する中で感じた「?」や「!」をマンガに描き、今年7月からインスタグラムで発信し始めました。そのイラストを元に、山本さんがパパ芸人ならではの気づきを綴る本連載。第1回は、息子くんの誕生前後について振り返ります。



 

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■「いっしクン」って何のこと?

奥さんから「陣痛がきた」と連絡を受けたとき、僕は仕事で京都にいました。予定日から4〜5日経っていて、毎日「今日か、今日か」と待ちわびていた最中でした。

仕事を終えて、急いで新幹線に飛び乗ります。間に合うか、いや間に合わないか、と考えながらじりじり過ごした2時間のことを、今でもはっきり覚えています。

病院側もけっこう頑張ってくれたらしく「あと、どのくらいで着きますか?」と、奥さんが助産師さんに聞かれて「あと1時間くらいです」と答えたところ「1時間は無理ですから、もう産んじゃいますね」と言われたそうです。
あと20分くらいだったら、頑張ってくれたのかもしれないですね。お産には、奥さんのお父さんが立ち会ってくれました。


病院に着いて、まずは奥さんの顔を見るために分娩室へ。その後、新生児室に向かいました。
看護師さんから「いっしクンはこちらですよ」と案内されましたが、まだ名前を付けていなかった僕はキョトン。

看護師さんから「第一子でしたよね?」と聞かれ、「ああなんだ、“いっしクン”ってそういうことか……」と、緊張が一気にほどけました。

「第一子」を「いっしクン」……そんなふうに呼ぶのかと驚きました。

■息子とのファースト・コミュニケーション

産まれたばかりの息子と対面し、じーっと眺めていると、看護師さんから「手を洗って、赤ちゃんとコミュニケーションを取ってみてください」と言われました。

コミュニケーションって……産まれたばっかりの赤ちゃんと、どうコミュニケーションとればいいんだろう?と、頭の中は疑問符だらけ。

赤ちゃんはフニャフニャで、弱々しくて、ばい菌だらけの自分の手でどこまで触っていいのかもわからない。だから、そーっと指を近づけることしかできなかったんです。その指を、息子がふわっと握ってくれたとき「やばい、パパになったんだ!」という思いが全身をかけめぐりました。


息子が産まれる前から想像はしていましたが、その存在を目の当たりにすると、改めて「人が産まれるって、すごいことだな」と思えたんです。
まっさらな人間が目の前にいて、自分がちゃんとしなければ、こいつは生きていけないんだなって……。

「20歳くらいまでに、社会に立ち向かえる人間にしなきゃいけない」
「立派な男に育ててやるぞ」
みたいな責任感が、フツフツと湧いてきました。


そうやって一人で熱い思いをたぎらせていたんですけど、新生児室には、赤ちゃんが次々運ばれてくるんですよ。面会してまだ10分くらいだけど「もう後輩できちゃってるじゃん」って(笑)。
新生児室が狭かったので、他のパパのためにも「場所を空けなきゃな」という雰囲気になってきました。

そういうわけで、息子との初対面はわずか10分。その短い時間に、パパの自覚と責任感が芽生えました。人の心の持ちようを一瞬で変えてしまうなんて、赤ちゃんって、やっぱりすごいなって思います。
 

看護師さんから「コミュニケーションをとってみてください」という言葉に戸惑ったものの、初めて触れた小さな手に感動した。

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