撮影:齊藤僚子
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映画「がんばれいわ!!ロボコン」公開記念!高橋ユウさんにインタビュー
プライベートでも一児の母である高橋さんに、作品のみどころから子育てについて聞いてみました。
■高橋ユウさんヘドバンで筋肉痛!?『がんばれいわ!!ロボコン』みどころ
ーー『がんばれいわ!!ロボコン』の撮影を終えて、いまどんなお気持ちですか?
高橋ユウさん(以下、高橋):母になってはじめての母役だったので純粋にうれしかったのと、私が演技デビューした作品「仮面ライダー(キバ)」の監督だったので、石田監督への思いも強かったです。監督とまたご一緒できてよかったー!という気持ちでいっぱいでした。
ーー今回、演じられたヨーコ役ですが、迷彩柄のTシャツにエプロンをまいて、はつらつとしたイメージがありますが、ヨーコはどんな人でしたか?
高橋:はつらつとした元気があるイメージでした。自分で中華料理店を切り盛りしていて、ヘヴィ・メタル好きで、店では自分の好きな曲をかけながらノリノリで料理をしている。年上のお父さんのことも、息子のことも、すっごくちゃんと愛してる。優しい、あたたかい気持ちはあるけれど、表ではもうイケイケドンドンな感じで、愛情深い人だなと思いました。
ーー難しかったことや、高橋さんなりに工夫をした点はありますか?
高橋:ただのヤンキーみたいにはなりたくなかったですね(笑)。ノリノリだけど、ちゃんとお母さんの部分を出したかったので、短い出演シーンのなかで、どういう風に出せるかなぁというのは、ちょっと難しかったです。息子のヒロシを見つめる目は優しく、料理を作るときはヘドバンしながらガンガンやるっていう、そこの差を自分なりに意識しました。ヘドバンが難しかったです、次の日はすごい筋肉痛になりました(笑)。
ーーヨーコさんと高橋さんがリンクしたところ、共感したポイントは?
高橋:みんなそうだと思うんですけど、本当は、音楽ガンガン鳴らして、歌いながら料理して、ダメなものは「違うやろーそれー!」って言いたいじゃないですか。私もそういう感情を内に秘めてる部分があるので、ヨーコはそういうところを全部出している感じが代弁者のようでした。怒るときは怒るっていうのを、代わりにやってくれているところが演じていてスッキリしました。
ーー今回、いちばん思い出に残っているシーンはどんな場面ですか?
高橋:思い出に残ってるシーンはたくさんありますが、自分が出てるシーンでいえば、ロボコンが登場して、「早速お手伝いロボコン!」とお手伝いを始めてくれるところです。でも、私に塩コショウかけちゃったりとか、ちょっとズレたお手伝いを始めちゃうところがロボコンらしくて可愛くて。私もロボコンと直に関われてるのが嬉しくてお気に入りのシーンです。
ーーロボコンはCG合成なのかと思いきや実物。ロボコンが本当にいるんですよね!
高橋:そうなんです。いろんな表情をロボコンがしていて、CGじゃなくてリアルに見せてくれるんですよ。それがもう、可愛くてしかたないです。
ーーロボコンも昔は頭の上にアンテナがついていたのが、少しずつ変わって、令和版はキュートになりましたね。
高橋:キュートだけどレトロ感が残っていて、それがすっごく可愛いですよね。愛されキャラです。
ーーロボコンのスタートは1974年だそうです。
高橋:歴史深い作品で、うちの夫は「ロボコン観てたよ!」と言うくらい大好きな作品ですし、私の父も「あーロボコン!」と喜んでいました。親はもちろん、これからは我が子も一緒に3世代で観られる作品に出られて嬉しいです。
ーー監督とはどんなお話をされましたか?
高橋:(「仮面ライダー」の)当時はすごく厳しい監督だったんです。静かに厳しいというイメージだったのですが、今回久しぶりに会った瞬間に「きれいになった」と言われて。もうそれだけで、びっくり!嬉しくて。撮影が終わったあとにグーサインをしてくれたのも嬉しかったです。
ーーそれはグッときますね。
高橋:むっちゃきましたね。私も緊張してあまり話しかけに行けなかったんですけど。
ーー夫役で共演された小浦一優(芋洗坂係長)さんとはどんなお話をされましたか?
高橋:芋洗坂係長とは、夫の話をしました(笑)。
なんと、芋洗坂係長さんは高橋さんの夫・キックボクサーの卜部弘嵩選手の大ファンだったそう!
高橋:芋洗坂係長が、『僕ずっと昔からファンなんです』と言ってくださって。格闘技がずっと好きだったみたいで、格闘技の話をしました。あとはヒロシ役の屋鋪くんと3人で遊んだり話をしたりしました。
ーー高橋さんのご家庭と作品での家族構成が似ていますね。
高橋:そうですね。子どもはいまはまだ赤ちゃんで、私と夫も結婚して2年なので、どこかまだ恋人っぽいところもあるんですけど。あぁこれが、いつかこんな風になるのかなと思いながら演じていました。
ーー今回はママの役でしたが、これまでは『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』で演じたような大人の女性の役が多かったと思います。そこから、だんだんと演じる役が変わることについて、心境の変化はありますか?
高橋:やっぱり今までは、そういうとげとげしい役だったり、一匹狼のようなあまり人に心を許さない感じの役が多かったのですが、やっぱり実際に母になってからの母親役だったので、とげとげしさにもバリエーションがあるんだなと思いました。今回のヨーコも、愛情があってのとげとげしさだったり、はつらつとした明るいとげとげしさだったり。表現の幅について思うようになりました。
■高橋ユウさんのオシャレなライフスタイル
ーー高橋さんのインスタグラムを拝見しました。幸せがあふれている感じで、見ていて幸せな気分になりました。先日、お子さん誕生5カ月を迎えて、オムツアートをされていました。子育てを楽しむためにどんな工夫をされていますか?
高橋:ものづくりを一緒に楽しむようにしています。息子のために、だけではなくて、一緒になにかしよう!という感じでやるのがすごく楽しいです。
息子の百日祝いとか初節句も、100円ショップで風船を買ったり、こいのぼりのグッズを作ったりして、私が楽しい!と思うことも大切にしました。うまく作れないかもしれないけど、それでもいいから作ろう!みたいな。そういうチャレンジ精神が、結果的にストレス解消にもなっています。夢中になってひとつのことにのめり込むことができて、結果としてそれがちょっとインスタ映えっぽく撮れたら、成功(笑)。映えればいいやーという感じに思ってます(笑)。
ーーInstagramもすごく素敵なお写真がたくさんありますよね。
高橋:ありがとうございます。でもオムツアートも最初はきれいに、数字と息子が交わるように撮ろうと思ってがんばってたんですけど、息子がころんころん動くようになったので、ちゃんと撮れなくて。もっときれいに撮りたいけど、息子が動いちゃってズレちゃうのも、それはそれで楽しくなってきたというか。うまく撮れないほうが、成長を感じられていいじゃーん!と思えるようになりました。
ーー離乳食を開始したそうで、これから少しずつ食べられるものがどんどん増えていくと思います。今回の作品でも、中華料理を作っていましたが、今後息子さんが大きくなったら食べさせたい料理はありますか?
高橋:私も夫もフィリピンのハーフで、私たちのおふくろの味が、フィリピン料理の「アドボ」っていう鶏の煮込み料理なんです。ごはんといっしょに食べるんですけど、それを食べると、実家に帰ってきたー!という気持ちになるんです。小学生のとき、土曜日の午前中で学校が終わって家に帰ったら、もうアドボの香りが漂っていて、その記憶がふわあ〜って鮮明によみがえるくらい思い出深い味。大好きなのでそれを食べさせたいなと思います。息子にとってのおふくろの味も、アドボにしたいなと思っています。
ーーそれは楽しみですね!
高橋:母の作るアドボが大好きなので。それを受け継いでいきたいなと思います。本当に美味しいんですよ。
ーー卜部選手から好評のお料理はありますか?アスリートですから食事にも気を使っているのでしょうか。
高橋:アスリートなので、けっこうお肉を食べるんですけど、普段はシンプルにお肉を焼くだけでいいよ、という感じなんです。ピーマンの肉詰め、の、煮込みが好評です。
ーーおお!焼くのではなく、煮込む。
高橋:煮込むんです。焼かずに煮込むのは「美味しいー!」ってすっごい喜んでくれます。本当はごはんと食べたくなる料理なんですけど、それだけでも何個も食べてくれるので作りがいがあります。簡単だし(笑)。
ーー7月28日発売の雑誌「mamagirl」夏号にご登場いただきました。エレガントとスポーティさが共存しているのがすごく高橋さんらしいなと感じました。スタイルキープの方法や、気をつけていることはありますか?
高橋:ありがとうございます。スタイルキープ…私も出産で16キロ太りまして……。
ーーそうなんですか!?
高橋:そうなんですよ。思ったより太って。なかなか落ちなかったんですけど、13キロ落ちました。あと3キロ。だからまだ産前の体重には戻ってないんです。ただ、秘訣でいうと、もう食べてもいいと思うんですよ。むしろごはんをしっかり食べて、おなかいっぱいにすれば、次のごはんまで何も食べなくていいな、ってなる。次のごはんを楽しみに、その数時間をがまんする。そんな感じにしたら、意外と平気でした。あとは息子をつれて、一緒に人が少ないところを散歩しています。
ーー食べないっていう人もいるなかで、しっかり食べて、体を動かす。
高橋:私は母乳をまだあげてる状況で、やっぱり食べないと息子にも栄養が行かないんじゃないかと思うので、食事は息子のために食べています。そして歩いたり軽く筋トレもしたり。やらなきゃって思うと続かないのでちょっとずつ楽しんでいます。
ーー最後に、mamagirl読者にメッセージをお願いします。
高橋:ロボコンは、100点を目指してがんばるロボットなんです。うまくいかなくて0点をもらっちゃうこともあるんですけど、ママもパパも、100点を目指さなくても、0点でもいいんじゃないかなって。0点でもいいから、一生懸命チャレンジするのが大事で、それがきっと子どもに伝わるんだろうなと思っています。みんながきれいにしてるから私もちゃんとしなきゃとか、まわりのお母さんはこう言ってたから私もこうしたほうがいいのかなとか、迷うときもあるんですけど。自分を信じて、その子を育てるのは私しかできないと思って、0点でもいいので、楽しんでやってほしいと思います。
『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』は7月31日公開。
【プロフィール】
高橋ユウ(たかはし・ゆう)
1991年1月19日生まれ、滋賀県出身。モデル、女優。
『Cawaii!』(主婦の友社)の専属モデルを経て、「仮面ライダーキバ」(2008年)、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」シリーズなど女優として活躍。2018年9月にキックボクサーの卜部弘嵩選手と結婚。2020年1月に第1子となる男の子を出産。
【作品情報】
「[ときは令和、町の中華屋“全中華”に、ロボットスクールから来たお手伝いロボット・ロボコンが天井を破って現れた!!お手伝いで人の役に立ちたいロボコンは、“全中華”の店主・カズオパパと、ヨーコママを手伝おうとするも、ドジを連発。見かねた息子のヒロシは、ロボコンとトルネード婆々のもとへ出前に出かける。お手伝いができていると思ったロボコンは嬉しさの余り、タンタンメンが入ったオカモチを振り回してしまい…。
案の定、オカモチを開けるとそこにはすっかり汁の飛んだタンタンメンが!心配するヒロシをよそに、トルネード婆々は“汁なしタンタンメン”をすすって一言、「うめぇ!!」
ところが、“汁なしタンタンメン”をきっかけに、ロボコンの恋するロビンをも巻き込み、物語はやがて地球規模の大騒動に発展する!?ロビンのハートをつかめ!100点目指して、がんばれいわロボコン!!」
『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』
7月31日全国公開
公式サイト
https://survival-robocon.jp/
撮影/齊藤僚子 取材・文/mamagirlWEB編集部
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